My bloody Valentine 90年代の幕開けの最代表ムーヴメントとその代表バンド (アイルランド/英国 シューゲイザー 1984~)

僕としましては、一般的な現代の音楽文化において80年代中盤でロック/ポップミュージックの流れは1つのサイクルを終え、80年代後半においてダンスミュージックよりに大衆文化が傾き停滞気味になったきらいが有りましたが、そうした中で90年代を迎えるに辺り新しいムーブメントが多々興った感じでしたかね。。

所謂オルタナティブ・ロックの台頭と言う事になっている感じでしたが、ここで先ず最も大衆化されたのは Nirvana やParl jam を代表としたグランジ・ロックになりましたかね。。

僕としてはグランジ・ロックと言うのは、それ以前のLAメタルやらに代表される大衆ミーハー化したハードロックやヘヴィメタルに対するカジュアルで簡素化したロックミュージックと言う解釈になるところでしたね。。

ハードロックやヘヴィメタルと言うジャンルは僕には全く受け付けないもので、日本人が洋楽のバンドとなると殆んどがこういったジャンルに傾くもので、そのステレオタイプが堪らなく嫌でしたね。。

ですからグランジ・ロックとはそう言った偏重したステレオタイプの日本人の大衆洋楽バンド傾向に作用した、新しい大衆ロックジャンルとして考えられるものでしたね。。

そんな事で、大衆ロック文化に対しての確変音楽であり、そこまで訴えるものは無かったところです。。

他には、The Stone roses や Happy mondays に代表されるマッドチェスター系のムーヴメントとなりますかね。。

この手は、所謂バレアリックなダンスロックミュージックと言ったところで、なにか日本の一部のバンドなどにリンクし渋谷系と言ったところも有りましたが、悪くはないムーヴメントで、僕も網羅はしましたね。。

16符のハイハットやらの特徴が初期では顕著なところでしたが、先が有りそうに想っていたのですが、何故か短命なムーヴメントに終わり、この90年前後と言う時代においては、有る意味最大に時代を感じるジャンルとなった感が有りましたね。。

てか多分僕の推測では、けっきょくハウスムーヴメントの方に吸収されていったか、代表バンドの The Stone roses がレコード会社とのゴタゴタやらで作品を出す時期を逸したせいなのかと想ったりしていますが。。

この The Stone roses の1st作品を聴くと、そこまでマッドチェスターサウンドに寄った作品とも想えませんけれどね。。

多分初期で言えば、The Charlatans UK の方がマッドチェスターサウンドと言う感じがしました。。

しかし時代とムーヴメントを代表するバンドと言うのは、The Stone roses なんでしょう。。

それで良いと想いましたね。。

他には、まあ何となく聞いたのを挙げれば Snuff や Bad religion辺りのメロディック・ハードコア所謂メロコアなんかも有りましたかね。。

この手のムーヴメントは、ハードコアパンク的な高速ビートに哀愁がかったメロディーのボーカルを乗せると言ったところでしたが。。

このジャンルは初期においては80年代中盤辺りのHüsker Dü や The Replacements と言ったミネアポリス勢の印象が有ったのですが。。

その後にSnuff やら Leatherface やらが台頭する辺りまでは楽しく聴いたりしてたのですが。。

いつの間にかスケーターやらとかとリンクしたりして、どんどん日本の子供なんかにもうけだして大衆化された形態になって興味が無くなったジャンルでしたね。。

日本でもやたらとフォロアーバンドみたいなのが出てきて一挙に醒めたきらいが有りましたね。。

結果このメロコアと言うジャンルの周辺は、80年代においてはなかなかアングラ気味で楽しいジャンルでしたが、90年代以降において急速に大衆化してつまらないジャンルになった典型的なジャンルとして僕の記憶に残っていますね。。

まあこの90年代を迎える時期は最初の現代の音楽文化サイクルが終わって、次のサイクルと言うかその後が始まる感じで、まだ大枠においての発想も枯渇する前で、様々なムーヴメントが興るのは今想えば必然だったとも想えます。。

そう言えば、Napalm Death やらのグラインド・コア勢もいたし、パンクロックと言うのは、時代の空気って必要だったりして、有る意味パロディ的なグラインド・コア辺りを最後に真の意味では終わったと僕は想っています。。

まあ僕自身はパンクなんて大して興味が沸かなくて、後のポスト・パンク勢に何より興味が沸いたものでしたから、どうでも良かったんですけれどね。。

挙げればまだ有るかと想いますが。。

勿論デトロイト・テクノに端を発したような一連の第2期テクノ・ムーヴメントやハウス/アシッドハウス・ムーヴメント、ブリストル派トリップ・ホップなどのダンスミュージックやエレクトロ系の流れも同じように侮れなかったですが、ここではバンド/生音系に絞って行くところですね。。

まあミックスド・ロック/ミックスチャー系なんかも有りましたが、日本ではもう少し後に流行した感じがします。。

まあ日本で流行なんてどうでもいいんですけれどね。。

ブリット・ポップなんてのももう少し後だったですが、そもそも音楽的に全く共通点の無い呼称だったように想いましたしね。。

で。。色々ときりがないので進みますと、そうした様々なムーヴメントが90年前後に興る中で、バンド/生音系の方面で言えば、シューゲイザー系のムーヴメントがこの時代に興った有名なムーヴメントとしては最も革新的かつ趣味嗜好の高い人々の為のものであったと僕には想えましたかね。。

この手と言うのは、轟音のギターによるディストーション、ファズ、ディレイ、リヴァーブ等のエフェクターを駆使した歪みや空間的奥行き、フィードバックノイズによる切れ目無い音圧が顕著なムーヴメントとなりましたが。。

僕自身は80年代においてネオ・サイケデリック系こそが最も素晴らしいギターバンドサウンドだと想っていたので、それらが衰退気味になった後の新しいアート系の香りがするギターバンドサウンドの軸に感じられましたね。。

元々空間的なサウンドと言えば、それまではサイケデリック系が中心となり耽美派なども有りましたが。。

僕がとりあえずこの手のサウンドに抱いた個人的な希望や期待としまして。。

世間一般がハードロックやらメタルやらパンクやハードコアと言ったものが激しいロックミュージックなんだと想い込む事に対しての疑念が有ったと。。

なんと言うか。。僕はより深い音楽性、精神性のものが真に激しい音楽なんだと言う考えが有りましたので、極端に言えばよっぽど4AD耽美派とかの方が過激だと想ったりしてて、その手の大衆化され定型化したサウンドが過激な音楽とは想えなかったきらいが有りましたと。。

大雑把に言えば、長髪やスパイキーを振り乱して演歌調や暴力的ににシャウトしたりするのでは無くて、俯き加減に、そして呟くように、或いは恍惚感や酩酊感を携えて唄い、ギターノイズで全体が覆われるようなスタイルは、ともすれば内省的なロック・ミュージックの過激さを音として体現し浮き彫りにしたように感じたものでしたね。。

そしてこう言ったムーヴメントが興ると、その代表として神格化されたりするバンドが出来上がったりするものであると。。

で、それが My bloody Valentine であると言う事だったんでしょうね。。

僕がこのバンドを最初に耳にしたのは、恐らく1990年10月21日に発売された新星堂の3 X 20(Colours) オリジナルU.K.インディーズコレクションで You made me realise を聴いた時かと想いますね。。

けっきょく初っぱなで言ってしまえば、この曲が僕にとっての my bloody Valentine の殆んどを占めていると言う結果だったかと想えます。。

この You made me realise に関しては、正式には1988年にCreation から発売された5曲入りEPの1曲目表題曲と言う事になりますが、忘れましたがそれまでは何でだかそこまで注目してなかったんでしょうね。。

このコンピレーションではノイジーな不協和音と耽美的なメロディーの摩訶不思議なサイケデリックサウンドと書いてあるしで、まだシューゲイザーと言う言葉は出てきていませんがね。。

しかしこの曲を初めて聴いた時のインパクトは其れなりに大きく、同じ嗜好の友人と語ったりしたのは覚えていますよ。。

けっきょくモノクロで草原だか芝生だかでナイフと草花を持って恍惚の表情を浮かべているのか死んでるのか分からなかったようなジャケットは、ぼやけたギターが赤みがかったジャケットにうっすらと浮かぶ完全な代表作とされる Loveless より断然僕にはシューゲイザーと言うジャンルを意識させたりもしてくれると。。

そしてこの5曲入りEPのレコーディングは友人のスタジオを借りて行われ、約16万円の制作費で済んだと言う事ですが、楽曲のメロディやらの良さの平均水準はこのEPが群を抜いているように僕は感じましたけれどね。。

有名な実質2ndアルバムとなる Loveless は製作に4000万円超かかってcreation を倒産に追い込んだとか言う有りそうな逸話が有名ですが、僕は今となってはこっちしか殆んど聴く事は無いですね。。

この EP You made me realise の曲を自己解釈として記さしてもらいますと。。

1 You made me realise

この曲は前述でも記しましたが、有る意味シューゲイザーと言うムーヴメントの幕開けの確定を告げるような名曲と言えるかと。。

ここでの間奏と言えるホロコースト/ノイズパートはブレイク後の約40秒くらいかと想いますが。。

最後にレイヤードされたノイズが段階的に消えて逝くところもシューゲイザーの在り方を示しているようで良いと、。

ライヴなんかでも結局は中間のホロコースト/ノイズ・ビットと呼ばれるこのバンドで最も爆裂轟音的な延々と続けられるノイズパート有る為か、大トリはこの曲だったりすると。。

ライヴでは耳栓が配られるってのも面白いですけれどね。。

まあ僕はライヴなんて人込み嫌いだし面倒なんで行きませんけれどね。。

それでこの曲は結局単純なもので、全編に翳りと愁いを帯びせるボーカルメロディがアンセミックな程良いと想うと。。

なにか僕にはeyesと言う言葉が印象に残り、歌詞カードは無いと言いますが、なにか抽象的かつ翳った歌詞もいい感じに聴こえると。。

まあノイズで掻き消され気味のボーカルはアブストラクトにふって歌詞カードなんて無い方が良いもんでしょうね。。

よくマイブラは甘くドリーミィーな、若しくは奇妙で不思議なサウンドと言うパブリックイメージが有るような印象がしますが、なにかこの曲はハードコアパンク、若しくはオルタナジャンク系にリンクする印象が僕には有ります。。

なにかこの曲は他のマイブラの曲とは一線を画すスピード感と暴力性が窺える感が僕には有りますが、近いのは恐らく次のEP Feed Me With Your Kiss辺りなんでしょうが、まあ時期が近いですからね。。

どちらも金と時間はそんなにかけて無いのでしょうが、それが逆に程好い殺伐さを生んで功を奏したと言える感が僕には有りましたね。。

後の洗練されたアンビエント/エクシペリメンタル方面へ向かうサウンドよりこの曲が最もシューゲイザーらしいと。。

虚ろにも無気力にも聴こえる性別もクッキリしない男女混声ボーカルに暴力的とも想える過剰にノイズエフェクトされたサウンドが被ると言う在り方。。

前述の全く興味を持てないハードロックやヘヴィ・メタルやハードコアパンク(これは興味が有った)等がともすれば体育会系的な激しさだとしたら、こちらは文科系的な激しさだと想ったものです。。

この曲が発売されたのは1988年ですが、僕にとっては90年代を迎えるにあたっての新たなギターロックミュージックの在り方を告げるエポックメイキング的な曲だと想っています。。

2 slow

ヒップホップからの影響がとかなんとかですが、弛緩した歪んだ酩酊サウンド感は、僕には後のアンビエント方面への流れの初端にも感じますかね。。

3 thorn

なんだかこのEPの中で最も印象に残らない曲になってしまいましたが、たぶんこのEP以前の作品にあるガレージサイケ的なインディーギター系の曲に最も近い感じだからかなあと。。

このEP でマイブラは覚醒したと言われていますが、ここからの3曲は比較的にアコギ系の爽やかさも有るのかと想いましたがね。。

4 Cigarette in Your Bed

元々このEPのリードトラックとして使用しようとメンバー達は想っていたらしい曲でありますと。。

アラン・マッギーの説得で You made me realise に変わったと言う事ですし、やはりcreation と言うレーベルに所属したからこそなのかと。。

アコギエフェクト系の醒めた女性ボーカル曲で後半のハミングが疾走感を伴い特徴的だが、佳曲レベルかと。。

5 drive it all over me

僕には4よりこっちの曲の方がドリーム・ポップの雛型的でメロディも良くて好きですけれどね。。

この EP の中では You made me realise に次いでよく聴くとしたらこの曲ですかね。。
もう面倒だし大して意味ないしで全曲の感想とかはこれで辞めますわ。。

じゃあマイブラ(以下略)の作品的な始まりはどうだったのかと言うと。。

1984年にアイルランドのダブリンで結成されて、 バンド名のMy Bloody Valentineは初代ヴォーカルのデイヴ・コンウェイが観た同名タイトルのカナダのB級ホラー映画「My Bloody Valentine」から命名したらしいと。。

バンド名なんてのはけっこういい加減に付ける事が多いですが、何だか有名になり馴染むと大層な名称に響いたりする感が僕には有りますね。。

ドラッグストアのマツモトキヨシなんて最大の例に感じるところですよ。。

度重なるメンバーの脱退や交代を繰返し、1985年にドイツで最初のミニアルバムを作り、その後拠点をロンドンに移しそして初代ヴォーカルのデイヴ・コンウェイとキーボードのティナ・ダーキンが1987年に脱退し、後にケヴィン・シールズがヴォーカルを務めるようになると。。

そしてオーディションでレズビアンのデビー・グッギやら後にケヴィン・シールズと関係持つビリンダ・ブッチャーやらが加入すると。。

何でも元 Virgin Prunes のギャヴィン・フライデーの勧めで初期はヨーロッパに渡り、活動拠点としてオランダ、ドイツと渡り歩いたらしいと。。

Virgin Prunes と言えば、この時代はBauhaus等のゴシック系はよく聴いたものでしたね。。

しかしこのケヴィン・シールズって人は、生まれはアメリカ合衆国のニューヨークだし、その後アイルランドで育つしで生活環境で色々国境跨いでますな。。

そんな中で前述のデビュー作のドイツで制作されたデビュー・ミニアルバムのThis Is Your Bloody Valentine(1985年)は、確かに僕もなんだか THE CRAMPS やらThe GERMS と言ったサイコビリー系を連想させるものでしたがね。。

ロカビリーも含めてこの手はどうも興味が僕には持てないので余りよくは聴いてませんね。。

初期の一連のミニアルバムやらシングルやらも大して聴いてませんが。。

しかしどうもそれらの作品であります Geek(85年)、The New Record By My bloody Valentine(86年) Sunny Sundae Smile (87年) と言ったところは、徐々にボーカルなどはヘナヘナなインディーロック声に変わってきてますし、サイコビリー系からインディー・ガレージポップへと変化して行ってる足跡は伺えますね。。

まあだったらこの頃は The Pastels 辺りのアノラック系とかを僕は聴いてたんでしょうね。。

どうもデイヴ・コンウェイって人はその後作家になったらしいですが、なんだかよく分からないですね。。

しかしなんだか世間的にもマイブラの作品は1987年作の Strawberry wine 辺りからと言う事ですかね。。

どうもこの頃の作品はSarah とか Rough trade とか El records とかのレーベルの中堅どころにいそうな感じが私見となりましたが、初期のサイコビリー的なものが、薄いが奥行きの有るガレージ・サイケポップへと変換していき、 ビリンダ・ブッチャーのボーカルが入り醒めた神秘性を少しばかり纏って来たように僕には聴こえましたかね。。

しかしこの3曲入りEP作品に関してはオリジナルはアナログ5000枚だかしかリリースされておらず、所属していたレーベルの Lazy がメンバーの承諾無しに次作の Ecstasy とカップリングして勝手にリリースしてゴタゴタしたとか。。

まあ後で人気でた場合は初期の音源とか色々ゴタゴタするもんですし、ケヴィン・シールズって自分なりの完璧主義者みたいだから作品のリリースして利益出すには向いて無いって事ですね。。

しっかしこのバンドに関しましては、結局はフルアルバムと言うのはIs’nt anything (1988年) とLoveless(1991年) だけで、それ以外はEP やらミニアルバムやらがゴチャゴチャある感じですかね。。

それらはブートやら後発の編集盤やら、リマスター盤やら色々ゴチャゴチャしてそうですが。。

要は Strawberry wineの EP と次作のミニアルバムの Ecstasy(1987年) をカップリングした Ecstasy & wineと You made me realise と前述のフルアルバム2枚と、後Lovelessに絡んで製作されたGlider (1990年)とTremolo(1991年)辺りを聴いとけば十分でしょうかね。。

コアなファンとかは拘って集めたりするのかも知れませんが、僕は他の音楽を幅広く追求しようかと想っているところで、それは無いですね。。

そんな事でここは Lazy レーベルが勝手に出したかの Ecstasy and wine を聴く事になる訳ですが、 Ecstasy の方はミニアルバムで7曲入りと言う事だと。。

この作品は Strawberry wine と同じような感覚で聴けるものでしたかね。。

後作品だからか Strawberry wine よりやや洗練された感も有りましたが、この中では単純に軽快でメロディアスな印象を受ける You’ve god nothing なら今もたまに車で流しますね。。

しかし先程アノラック系とかを聴いていたと言いましたが、この辺りのマイブラの作品はどうも調べると類似性が指摘されていますかね。。

アノラック系と言えばアノラックパーカー着てヘロヘロなローファイギターポップを奏でるグラスゴー人脈を想い浮かべる僕ですが、C86系に同種内包されるような感じでありますと。。

じゃあC86とはどうなるかと言うと。。

1986年の英国の老舗音楽雑誌のNME誌に付録で付いたカセットのコンピレーションで、チープでジャングリーな新人バンドが多数取り上げられていて、いつの間にやら1つの系統となったと。。

それで僕も80年代中盤辺りからは、英米のインディーズを中心に音楽を聴いていましたから、英国ならNME、米国ならガレッジチャートのCMJの情報を中心にしていまして、この辺りは避けて通れないジャンルとしていつの間にか色々と聴いてはいましたね。。

まあ後にCD化されたC86も勿論聴きましたが、この辺りの時期には英国のBeechwood Music レーベルが販売する Indie top 20 だかのコンピレーション・シリーズが1987年辺りから定期的にリリースされていたので、輸入盤で全部買ってましたね。。

あとは NME Single of the week とかも定期的に買ってましたし、雨後の竹の如く表れるバンドにいちいちCD買ってらんないので、コンピレーションって重要でしたかね。。

しかしまあこの87年辺りにおいては、マイブラはあまり注目していた存在ではなかったですね。。

挙げれば切りがないので割愛しますが、余りこの手はメジャーになったり続き過ぎても違和感が有るので、それらを考慮した同じ部類のインディー・ギターポップ系だと Talulah gosh やら FLATMATES 辺りの楽曲の方が僕としてはいい感じでしたね。。

合わせて語られるネオアコ系なんかも、僕は自分が評価していたネオサイケ系の対極にあるポストモダン・ミュージックとして聴いていましたが、オーストラリアの The Go betweens 辺りは評価していましたね。。

神秘的かつ音響的なボップスとしてはもう少し後ですが、 The Sundays 辺りが印象に残ってますね。。

どうも時間が経ってくると90年代の アメリカ合衆国の エレファント6勢辺りもシンクロした印象を抱いてしまうところです。

まあとりあえず僕は基本的にバンドスタイルの音楽はネオ・サイケデリックやポスト・パンクが興味の中心でしたから、インディー・ギタポ、ネオアコ系はそこまでだったのですが、こっち系はこっち系で殆んど聴いてはいましたね。。

そして話をすすめると。。

この後に最初に書いた You made me realise EP(1988年) がリリースされて、次にFeed me with your kiss のEP をリリースしますかね。。

そして初のフルアルバムだとかの Is’nt anything となると。。

そんな中でEP でもリード曲としてリリースし Is’nt anything にも入る、なんだか其れなりに人気の有る曲の Feed me with your kiss 辺りは、そんなに僕には印象には残りませんでしたね。。

Dinosaur Jr. 辺りのアメリカンなグランジ勢に傾倒した作品だと言う事ですが、ならイギリスの Swervedriver の Rave down 辺りに痺れたもんでしたね。。

でもダイレクトなロック・ミュージック的なものを求めるならこの辺りの曲なんでしょうね。。

シューゲイザーと言うジャンルにおいて、このバンドが Loveless と言う作品をゴールに祭り上げられた感が有りましたが、僕としてはこの辺りの作品がマイブラにおいて元来のシューゲイザーに近い印象を僕は受けましたね。。

そしてFeed me with your kiss のEP 4曲で言えば、残り3曲は歪んだノイズ・ギターが鳴るミディアムなルーズナンバーと言った感じでドラムスも頑張ってる感が有りますが、後の作品に繋がる楽曲群にも聴こえましたね。。

まあ今となってはこの辺の作品は、 You made me realise 以降の4枚のEPだかをまとめた「EP’s 1988-1991」とかが発売されているので、聴きたきゃそれで聴けば良いんでしょうかね。。

EP の曲はアルバムに入ってないのが殆んどみたいですからね。。

まあしかしそもそも想うのは、アルバムを創らなければいけないような音楽作品の定型化と言うのも疑問ですね。。

別にマイブラは関係ないですが、商業フォーマットとしてはそうするのが都合よく、それが定型化したとは想いますがね。。

そして Is’nt anything となりますが、たぶんこの当時もマイブラには僕は注目していませんでしたね。。

You made me realise をこの時点で知っていれば注目していたんでしょうが、そこまでのインパクトを感じてなかったのでしょう。。

このアルバムの中で自分の好みの曲を挙げるとしましたら、正にDinosaur Jr.的な疾走感と弛緩が伺える You Never Should か他にはSueisfine か Several Girls Galore 辺りですね。。

別に Dinosaur Jr. が特別に好きな訳じゃないですが、因みにFeed me with your kiss はどちらかと言うとsonic youthに近い感じが僕はしましたかね。。

結局はアップテンポの楽曲がこのバンドでは僕の好みでありましたが、そこまで好きな曲が有った訳では無いですね。。

このアルバムはバラエティに翔んでる方でミディアム・スロー な楽曲ならもっと明確に耽美に振ったSlowdive の方が好みでは有りましたからね。。

先ずこの1988年の時点ではシューゲイザーと言う定義が明確に有ったかは僕には記憶がないですが、この時点でギターノイズの新たな方向性を考えて、トレモロ・アームやらベンディング奏法やらオープンチューニングやらサンプラー導入やら色々と考えて空間、音色、音圧によるただのノイズミュージックではない、立体方面に振ったポピュラー・ミュージックを創ろうとしていて、これがその萌芽なら評価するべきなんでしょうね。。

ここで現代音楽のスペクトル楽派や La Monte Young 等のドローン・ミュージックやMerzbow などのジャパノイズや ニューヨークのノー・ウェイヴなんかを考えても、また違うベクトルのものでしょうからね。。

睡眠障害からくるのかは何とも言えない弛緩したボーカルに関しましては、元々僕は以前から自分の好みで言えば、ブルース等に根差した黒人音楽をベースにした歌唱力は求めてませんでしたし、一般的に上手いと言われる声量や音域を基準にした考えは興味が無かったので、好きな方ですね。。

ただしかしそっちの方向で評価するものではないのかもしれませんが、曲自体がそこまで良い旋律を持っているとは想えませんでしたね。。

たぶんこの時期は同じポピュラーミュージックのフィールドなら、同じ Creation records に所属していたネオサイケ・ムーヴメントの末期を飾るような The House of love 辺りに注目していたんでしょうね。。

想えば The house of love の名曲 Christine や Shine on 辺りを聴いてもシューゲイザーに近いところが有るように感じますね。。

このバンドもデビューアルバムに10万ポンドばかり金をかけたらしいから Creationとしては気合いが入ってたんでしょうし、短命だったけど、そこそこ売れたからマイブラと違い採算とれて良かったんでしょうね。。

とりあえず他にも、何故かアメリカ合衆国で名曲の Under the milky way がやたら売れたオーストラリアの The Church 辺りもいて、本来のネオサイケの残り香に酔っていたのかもしれませんね。。

よくプレシューゲイザーとしてJesus and marychain が挙がりますが、このジザメリはどうもよく甘いメロディーと言いますが、僕にはルーズなロックナンバーにディストーションギター・ノイズと言う感じに聴こえて好みでは無かったですね。。

ギター方法論的には正にプレシューゲイザーと言えると想いますが、それなら音響方面的には 静謐な音響空間のギターサウンドとして、The Durutti Column 辺りが評価できましたし、Galaxie 500のような少ない音数でリバーヴかけたサウンドの方からの関連性を僕は求めたいと想っていましたね。。

じゃあシューゲイザーというジャンルは言葉と共に何処から現れたと言うとこの手は勿論諸説有るらしいですが。。

有力視されているのは90年初頭にイギリスの音楽誌サウンズに掲載された、新人バンドだった頃の Moose のライヴ・レポートでヴォーカルのラッセル・イェイツが、ステージの床に貼ってあった歌詞を見ながら歌っている様子を、音楽ライターが半ば嘲笑気味に「靴(シュー)を凝視(ゲイズ)する人」と表現したのがきっかけと言われていますと。。

しかし実際には最終的に。。

床に並べた大量のペダル・エフェクターを、終始うつむきながらコントロールするギタリストの姿が象徴となってシューゲイザーという音楽形態の言葉となったと。。

そしてシューゲイザーとはエフェクター等を駆使して極端に歪ませたギターやらのフィードバック・ノイズを鳴らし、ポップで甘いメロディーを重ね合わせる空間の有るサウンドである音楽形態でありますと。。

しかしこのシューゲイザーの語源の可能性に絡んだ Moose のSuzanne は僕個人としては マイブラの You made me realise に匹敵する叙情的で気怠く美しいシューゲイザーの名曲だと想っていますね。。

そして足元を観ながら俯いて演奏する姿と言うのは、オーディエンスや何かと対峙するのではなくて、ひたすら自己の内省性に埋没し回りは関係ないと言う自己陶酔の姿に観えて、派手にオーディエンスを煽ったりするロックミュージックのプロトスタイルとは逆の理想的な姿に僕には観えましたね。。

そして1991年にシューゲイザーの金字塔、ギターロック・ミュージックの歴史的名盤と誉れ高いアルバムのLovelessがリリースされると言う事になるんですかね。。

それを取り巻くEP もまたまたリリースされてる感じですけれどね。。

なにかシューゲイザーと言えばこのアルバムがとにかく筆頭として現れる感じですね。。

完璧主義を貫くリーダーのケヴィン・シールズに代わる代わる18人ものエンジニアを起用され19箇所ものレコーディングスタジオを使用したと。。

制作期間が2年とか3年とか制作費が25万ポンド(当時の日本円で約4500万円)もかかったとかで、Creation records を倒産寸前に追い込んだと言う、どこまでが本当か分からない有りがちな逸話と共に伝説化した感じですね。。

とりあえず作品は、いきなりM1 Only Shallow から重厚で煌びやかなギターフレーズが表れて創り込んでる印象は受けるんでしょうね。。

印象に残ったのは、このバンドの真骨頂に感じられましたがギターは1本しか使ってないとか言うアブストラクトに振ったM4 To Here Knows When。。

そしてこのアルバムで最も普通に大衆受けしそうだとしたら5曲目の When you sleep 辺りに聴こえましたが、なら僕にはM10 What you want の方が自然に馴染む大枠での同タイプの曲に聴こえましたね。。

そんな事で、けっきょくは全曲繋がったアルバムで、スロー/ミディアムのアブストラクトな歌ものと言った感じで、どの曲がと言った区分けができ難く、全体の音像を垂れ流して聴くのが良いタイプに僕には想えた感じですね。。

実は最も多重録音されているのはボーカルトラックであり、前作までのドラム音の目立ちも後退した事が顕著となるサウンドとの一体化でありますと。。

そうした中で、最終曲の11 Soon はブライアン・イーノが「新しいポップのスタンダードになるだろう」と言った有名な曲ですが、マッドチェスター系ダンス・ロック/アシッド・ハウスの影響は明瞭で、ドラムループの曲となるらしいですが。。

しかし全体的にそんなにメロディ自体が良いとは想ってませんね。。

それは曲単位の格子としての楽曲のメロディを求めると言うよりは、曖昧な全体像としての作品に結果的に出来上がったと想えるところであり、アンビエント的な歌ものと言うのは曲としては明瞭ではないからと言う僕の感想となりますかね。。

それなら10年後となりますが、 Endless summer (2001年) が有名な Christian Fennesz の方がメロディが良く聴こえて僕の琴線には触れましたね。。

ですから曲単位の曲の良さと言うよりインディー・ギターロック系の流れからの実験ギターロックの記憶として価値が有ると言う事が強いんだと僕は想いましたね。。

このアルバムはサンプラー、モノラル録音、シンセサイザー、エフェクター、オーヴァー・ダビング、ギターノイズやら各音のレイヤード、トレモロアーム奏法などの音を独りの妄執の編集作業によって創ったポップミュージックとしては特異な作品と言う事で、曲単位ではそこまでと言うのが僕の感想となりましたね。。

ブライアン・イーノが言ってる新しいポップのスタンダードになるとかの話ってのは、僕には何とも言えませんね。。

僕としましては、広義においてのポップミュージックのスタンダードになるとしたら少しは可能性が有るのかなとは想う感じですかね。。

このアルバムにしても直近ではアメリカン・グランジやらの影響、 Soon にしても マットチェスターやからの影響が有り、更に遡れば フィル・スペクターのウォール オブ サウンド や サイケデリック系の音楽全般からの影響が有るでしょうし、ギターの音使いならエイドリアン・ブリュー辺りの類似性も有ると想えますし。。

作品で考えれば、個人的にはぼやけたジャケットと共に Pornography 辺りの The Cure が感覚的には近いと想うところでしたね。。

要は僕の敬愛したポスト・パンク/ニューウェーヴの影響も多いと。。

その後の影響としましても、曖昧で不明瞭と言うなら後のアブストラクト系のエレクトロニカ、はたまたアブストラクト・ヒップホップ、淡い醒めた音色ならチル・ウェイヴ/グローファイなどに繋がって行くんでしょうし、ダイレクトにシューゲイザー系は繰り返し現れますし、エレクトロ・シューゲイザーやらに成って行くのも有りますしね。。

ギターノイズなら後のポスト・ロックやらと言うよりこの後のギター系のバンドは全般的にギターの空間処理が増した感じがしますしね。。

そうして色々と考えますと、僕は何か1つの作品だけが後に影響を与えると言う事ではなく、様々な前後の作品やら複合的な要因が先々に繋がって行くと言うのが的確で有り、もし1つの作品だけが決定的だと言うならば、それは雑誌やらのコマーシャリズムによって創られ、定説化するのかと想っています。。

そしてその要因として報道面も含めて Loveless 以降の永い沈黙が作品の神格化に拍車をかけたと言って良いのかと想ったりしてます。。

よくよく考えますと、この1991年なら同じ Creation records からリリースされたアシッド・ハウス・ムーヴメントの代表となる Primal scream がインディー・ギターポップ系から大胆にシフトチェンジして創られたScreamadelica の方を楽しんでたと言う記憶が有りますね。。

MDMA などを効めて制作されたと言いますが、 Higher Than the Sun を代表に頑張って創った力作だなと想ったものでした。。

Primal scream はその後も作品を大胆にシフトチェンジさせながら作品を出し続けましたが、もし彼らも Screamadelica でリリースを長期ストップさせたら同じような扱いになっていたのかとも想ったりしました。。

想えばこの時期はまだ音楽文化の伸びしろが十分に有ったんでしょう。。

たぶんこの1991年辺りにから先はアシッド・ハウスムーヴメントを皮切りに、僕もシューゲイザーは最注目してましたが、クラブカルチャーの隆盛と共にダンスミュージックに傾倒していたのかも知れません。。

話を広げすぎるのもあれですから、ここで Loveless 前後のEP やらに耳を傾ければ。。

Glider などはアルバムに入らなかった曲の方がボーカルなどがはっきりしている曲があり、 Loveless の曲より好きだったりするし。。

Tremolo ep に関しては Loveless 製作の合間に創られただけあり、どれも Loveless に入れても違和感ないような気がするし。。

なんだか僕はますます Loveless と言うアルバムへの評価が下がりマイブラはEPの曲が良いなと想ったりしましたよ。。

ソノシートの Only shallow の曲にしても悪くはないと想いましたしね。。

こう考えますと、マイブラに関しては実際には人其々に評価がかなり分かれるところじゃないかと想いますね。。

Loveless と言う作品ばかりがやたらと評価されてますが、これはやはりコマーシャリズムがここに傾倒したと言う影響も強く、実際にそれが無ければ大別しますと。。

インディーギタポなんかが好きな人は Strawberry wine~ Ecstasy 辺りを求めて、シューゲイザー系が直球的に好きな人はどちらかと言うと You made me realise~is’nt anything 辺りを求めて、ギターの音創りやら何らかの拘りが有る人や話題性に乗っかった人は Loveless 近辺の作品を求めると言う事に僕は感じましたね。。

ですから僕はマイブラの作品でシューゲイザー系の作品として挙げるなら EP の You made me realise から アルバムの Is’nt anything までの間かと僕は想っています。。

そんな事で、僕はこの Loveless と言うアルバムをシューゲイザー系の中心に持ってくると言うのも些か疑問ですね。。

何故ならばこのアルバムはシューゲイザーとしてはギターはもとよりそれ以外の音が緻密で洗練されて美し過ぎるきらいがあり、どちらかと言うとエンジニアリングやマスタリングに固執したテクノ/エレクロニカ若しくはアンビエント/プログレッシヴに近い音感を得られるからですね。。

Tremolo ep なんかは現代音楽の スティーヴ・ライヒ にインスパイアされたとも聞きますし、そう考えますと僕が前述で現代音楽を浮かべたのも案外間違いでは無いのかとか想ったりしましたが。。

勿論これは僕の個人の勝手な考えであります。。

しかしこのバンドは実際に風評関係無く人が判断した場合は評価が分かれるところが強いとは想っていますがね。。

そして好きな人はこの Loveless の音がどう創られているとか深く考えるんでしょうけれど、僕は別にそこまでは考えませんね。。

長い製作期間の中での偶然やらの積み重ねも有るだろうために答えは出なそうですし、それ以前にそうする事に余り興味がないと言う事ですね。。

なんでもドラムのフレーズはコルム・オコーサク(Dr)が叩いたフレーズをサンプリングしたものを再構成して録音したとからしいですが。。

これもコルム・オコーサクがレコーディング中に肉体的にも精神的にもボロボロになってしまい、ほとんどドラムを叩けない状態だったためらしいし、それが無ければリズムは前作までのように目立ってたかも知れませんしね。。

ホームレス状態の生活やら、ビリンダ・ブッチャーの前夫からの虐待やら、ケヴィン・シールズとビリンダ・ブッチャーの男女関係の縺れやら、耳鳴りに悩まされるやら、沢山のエンジニアを中心とした関係者との軋轢やら、様々なパーソナルな問題も絡んでの完成作品であり、本人達或いはケヴィン・シールズ自身の考えも何処まで形になっているのかも分からないのではないかと。。

しかし元来作品と言うものは多かれ少なかれそう言うものであり、この作品に関してもエンジニアではアラン・モウルダーとは良い関係を築けていたみたいですが、Creation records のアラン・マッギーともどうも上手くいってなかったみたいですしね。。

制作費に4500万だか5000万だか掛かったとか言うのもまるで事実みたいになってますが、ケヴィン・シールズは否定したりしてるし分かったもんじゃないですからね。。

やはり結局 Loveless に関しましては、ギターミュージックに対する編集作業を中心とした、個人の長期の偏執の上での偶然と洗練が結実した特異な音への挑戦のアルバムと言う事だと僕には想えましたね。。

ここで色々とこの初期シューゲイザー時代の出していない有名どころバンドを振り返りますと。。

The Boo Radleys はなにか初期の Kaleidoscope 辺りのバリバリのシューゲイザーから lazarus 辺りのシューゲイザー的プログレッシヴ・ロックと言うところまで登り詰めた先に超売れ線の Wake up boo !! で終わった感じの面白さが有りましたし。。

4AD からの Lush は De-Luxe 辺りは今も聴くし、Ride なら結局は初期の Like a daydream が好きでしたが、この2バンドはボーカル同士がイチャついてた印象が残ってたしアイドル扱い的で、そこがいまいちダサかった印象ですかね。。

なにか神経質で耽美的なPale saints は The Comforts Of Madness の You Tear the World in Two が好きでしたし、エレクトロ・シューゲイザーの先駆のような Chapterhouse なら Blood Music の Don’t look now が好きでしたし、ネオサイケ声+シューゲイザー的な感じの Adorable なら Fake の Vandetta が好きでしたしでだいたい聴きましたね。。

そう言えばオーストリアのJoy division + シューゲイザー な Play TV とか Creation records なら Meat Whiplash とか Medicine とか、想い出せば切りが有りませんね。。

でもこの時期のバンドなら元々好きなサイケデリックの流れからではSpace man 3 辺りを愛聴し、新しめなら Wolf hounds のような後にMoonshakeからLaika と言ったToo pure などのレーベルに属する音楽が最高に先鋭的で評価できる音楽だとも想っていましたね。。

しかしここでふとこの同時期辺りに、このマイブラに匹敵するだけの名声が有ったバンドとして想い出したのは、シューゲイザーではありませんが。。

リヴァプールからThe Beatles に比肩しうるようなリヴァプール・サウンドを創り出したと謳われ、実質デビュー作1枚で消えたようなバンド The La’s の存在であります。。

目のアップジャケットは鮮烈で、 There she goes と言う名曲を代表にこの時期に印象を残しましたが、やはりモノラルやらに顕著な音質や楽曲への拘りからリリースまでが長期化し、リー・メイヴァースは完璧主義者と言う事で消えて逝ったきらいが有りましたが。。

この手の性格の連中ってなかなか難しいんでしょうね。。

不味い方向に向かうとシド・バレットのような状態に成りかねない危うさを感じ、僕はバレット系ミュージシャンと言うカテゴリーを自分で創り区別して考えたりはしていましたね。。

しかしなにかマイブラよりも The La’s は余り話を聞かなくなったきらいが有りますね。。

これはやはり伝統の追求と言う音楽性の側面から埋没してしまったのかは分かりませんがね。。

要は他にも幾らでも評価されるバンドなどはいる訳で、いかに業界のスター・システムに乗っかるかと言ったところでしょうかね。。

そして最早時代が進み過ぎた先の2013年に、マイブラの新作であるM V B なる新作が、22年振りだかにバンドのオフィシャルサイトからのみリリースされる事になると。。

この先に興こったロック/ポップミュージック系の大ムーヴメントとしましては、ポスト・ロック系が最も重要だったと想われますが、エレクトロ系或いはダンスミュージックのムーヴメントの方が活発であったかとは想われます。。

そして情報産業は IT を中心に急成長を遂げて、音楽文化はCDからダウンロードへと媒体を移し、疑問を孕みつつ進化していくと言った私見となります。。

しかしこのコラムを書くまで今更と言う終わった感が有り、このマイブラの新作アルバムを聴いてはいませんでしたね。。

何でも1997年に解散するまでに録音されていた曲をベースに創り上げた曲が半数ほどらしいですが、1~3曲目は Loveless からの流れに近い楽曲、4曲目はギターレスの電子楽曲、5~6曲目はギター色が薄い穏やかな曲で、7曲目~9曲目はドラムンベース/インダストリアルと言う感じに聴こえましたね。。

僕としましては、以前にお蔵入りになったドラムンベースに接近した作品が元だとか何とかのラスト3曲辺りが楽しめましたが。。

しかしこの作品を聴くとこれが意外と悪くないと言うか、僕は Loveless よりこっちの方が楽に聴けてよっぽど良かったですかね。。

まあこの作品自体は22年待たせる必要が有ったと言う作品ではなく、ただ色々とあってここに来て作品が出せたらこう言う作品になったと言ったと言う事なんでしょうけどね。。

作品としての統一感は薄く、Loveless のアウトテイク的なものから新しい方向への形であるだとか、過去の物を含めてアルバムにしたと言う感じでしたが、人によって評価は其々でしょうね。。

Lovelessのような世間でとんでもない評価を受けた作品の後で時期を逸した先にリリースされるアルバムと言うのは、評価されるのが難しいところですわね。。

まあ僕自身は場合は、ギターと言う楽器に固執していないところが有るからなのと、実験性や音楽性を別に楽曲単位でそこまで琴線に触れるものが無かったので、元々 Loveless をそんなに興味の有る作品としてはいなかったですし。。

この作品にしてもマイブラと言う事がなければ、特別に印象に残ったかは分かりませんね。。

そんな中でパッと想いついた後継の連中と言いますと。。

僕としてはどうせだったら振り切ったズブズブノイズの astrobrite 辺りをアフター・シューゲイザーとして楽しんでる感じですね。。

でも何か今のところ最も評価しているのは、怒号ノイズとエレクトロの先鋭的な音楽性と楽曲の旋律に惹かれた日本の Xinlisupreme ですかね。。

I Am New Christ なんてかなり好きな曲でしたね。。

エレクトロ方面ならリズムも強調されている 英国ブリストルの Fuck Buttons 辺りが好みですかね。。

そう考えますと、僕自身はシューゲイザーと言うと、どうしてもアンビエント寄りよりも圧倒的なノイズの方面を求める傾向なんだろうなとここで想いましたよ。。

そしてやはり、あの1990年善後に興ったシューゲイザー・ムーヴメントが有った為に、それ以降に僕はこう言ったアート・ノイズみたいなのをたまに聴きたくて仕方なくなるようになったと言う事で、シューゲイザーの影響はかなり受けてると言う事なんだと想いましたよ。。

そう言えばシューゲイザー・ムーヴメントは短命に終わったと言いますが、確かに勃興を飾った初期の連中も中期から後期ではアコースティック方面やらソフトケッシュされた感じやらに変わって行きましたね。。

しかしまあニューゲイザーやらエレクトロ・シューゲイザーなど有りますし、この後に脈々とこの短命ムーヴメントは進化発展なのかは分かりませんが繋がり続け、或いはそのままの姿かは分かりませんが残り続け、特にポスト・ロックの一分にはそれが顕著だったような気がしましたが、それよりもこのムーヴメント以降のロック/ポップミュージック全般に対してのギターに対する音の使い方に影響を与えて行ったような気がしましたかね。。

と言う事を想ったりしてみましたが、何に影響を受けたり与えたりって話しは解説やら論評やらで何から影響がとか書かれてるので、その影響から僕もそう言う書き方になってしまっているんでしょうね。。

そう考えますと、個別の影響云々と言う話しも僕は何だかどうでもいいと想えて来まして。。

けっきょく影響と言うなら空間処理/音響系と言うカテゴライズの大枠での発展進化が有りその中で名を馳せたりする作品やら問題作やら怪作やらが現れると言う流れの一貫とだで片付けるのが適当と想いましたね。。

例えば Loveless などを聴くとその後としてはエレクトロニカの有名どころの Boards of Canada のレイヤードされ歪んだ音に類似していると言う事ですが。。

これとて電子音と言うならシューゲイザーと同時期のアシッド・ハウスやらその後のインテリジェンス・テクノやらチルアウトやらトランス・テクノやらブレイクビーツやらその他との共通性も有るやもと想えますし、アンビエントはもとより源流を辿ればサイケデリックは勿論、ニューエイジやらプログレッシヴやらクラウトロックやらいくらでも有りますし、現代音楽ならミニマル・ミュージックやらドローンやら電子音楽やら色々考えられますしね。。

そしてマイブラ自身にエレクトロ系方面からの影響が伺えますし、要は影響と言うのは楽器類の発明進化を含め相互関係やら進化発展の上で明確な答えは得られないと想うところだと言うところが僕の考えとなりましたね。。

まあでもだいたいこのシューゲイザーを語る場合は直接的な始まりは80年代の The Jesus and Mary Chain やら Cocteau Twins があって、シューゲイザーがあって、シューゲイザーと言えばマイブラで、後のギターロックミュージックは勿論テクノ/エレクトロニカ系やらにも影響大だと言うのが規定路線となりそうな感じがしますが、まあこれはこれでいいところ突いてるんでしょうね。。

そんな事で久し振りにこの時代の事を振り返ったりして楽しかったです。。

最後に。。

こうしてマイブラを中心としましてシューゲイザー・ムーヴメントを自分なりに何となく振り返ったりしてみましたが。。

ともすればダンスミュージックが席巻する1990年前後の時代、或いはそれ以降の時代におけるロック/ポップミュージック文化において、このシューゲイザー・ムーヴメントと言うものは、実質的には最大レベルに大きかったものと想っています。。

グランジ系のムーヴメントと言うのは大衆ロックに対するアンチテーゼ的なムーヴメントであり、確信を突いた音楽愛好家を唸らせるのはこちらでしたでしょうかね。。

これはリアルタイムで僕が感じた確かなムーヴメントであり、体育会系的な早さや演奏技術や強靭さにより外向的な迫力を求めるものでは無く、音色センスや音圧や奥行きにより内向の吐露の迫力を求める文化系的なムーヴメントであったと想っています。。

この時代においてシューゲイザー・ムーヴメントは知名度が低めだったかと想われますが、評価できる音楽と言うのは大衆文化においてはそうなるポジションのものでり、当然の事かと想います。。

そうした中でそのムーヴメントにおいて何らかのバンドがアイコン的な特別な存在として1つだけ輝いたりするものですが、他のムーヴメント同様に人其々にそれと同等かそれ以上に評価できるバンド等が多々いるのではないかと僕は想うところです。。

しかしマイブラが創り出した作品は其れなりに特筆すべきものであったのだろうし、この時代のロックミュージックにおいて、シューゲイザーが最高に好きだったと言う方はロックミュージックの分野において最も音楽センスが高い人なんだと僕は想っています。。

そしてもしもシューゲイザーとはどう言った音楽なのかと人に聴かれて僕が聴かせる曲が有るとしたら、とりあえずマイブラの You made me realise かなと想うところで終わらせて頂きます。。