The smiths (英国 1982~ インディーギター) ステージに花束を

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80年代のUK ギターバンドと言えば一般的にこのバンドが代表だと想います。

まあ。。一般的と僕は感じるがあくまでUK インディーの流れを中心とする人達からすればかもですが。。

しかしこの時代はやはりインディーレーベルの繁栄とそこから
生まれたバンドが時代の核心だからやはり80年代の代表バンドはこれなんだろうと。。

単純に数が多いのが一般的と言うなら80年代なら日本人が聴いたりやったりの洋楽はLA メタルとかになってしまうが有り得ないですね。

高校くらいまでは何となく聴いてたぐらいだったけど20代辺りから馴染みが良くなり今でもi pot で聴く事が有ります。。

これは多分10代の時はネオ・サイケやダーク・エレクトロ系に
傾倒していたのが要因かと想うがジャケットは最初から好きでした。

この前時代の映画を中心としたモノクロジャケット郡は有名バンドのジャケットコンセプトとしてトップの1つと想います。

中学時代のまだレンタルレコードが当たり前に存在していた時に推薦盤だかでジャケットの表が見えるように置いてあり気になってた記憶が有ります。

シングル中心の考えも良いと想います。

だからどのアルバムの曲だとかは大してどうでもよいし作品で言えばコンピレーションで5曲はfirst のラジオセッションで後は基本シングル寄せ集めの Hatful of Hollow が一番聴いた作品ですね。

後は The World Won’t Listen もアルバム既収録曲は4曲で後はシングル寄せ集めだからこの2枚のコンピレーションとオリジナルアルバム4枚で合計アルバム6枚を僕は基本作品と捉えていました。

別テイクや溢れてるB面曲も有ろうが1つのバンドに入れ込む事は無いので充分と想ってます。

これは彼らの音楽がバンド基本編成の音に徹したところも
大きいだろうと想います。

途中からシンセや打ち込み諸々をそんな使わない基本的
同じ路線と言えるかと。。

まあ。。僕は元々あまりアルバム的考えは軽視してて1曲主義的な考えを勝手に持ってるからこれは偶然良いですね。

この The smiths と言うUK で最もありふれた名前をバンド名にし眼鏡や補聴器で装飾しデニムと柄のシャツをはだけさせてリーゼント風な髪型で衝動にかられたように踊りながら唄うモリッシー。

ポケットにグラジオラスを基本とした花を挿し手に花を振りかざしステージも花が投げ込まれて床に散らばり独自のサイケデリック感を生み出す。

更に階級社会から王室批判と肉食批判を訴える姿勢をみるに
ジャケットアートや Morrissey のキャラとも相まってコンセプチュアルで派手なバンドなんじゃないか?

モラトリアムなUKの弱者視点からと言う謀らずも出来たスタイルから非ロックスター的に見られるが長髪にギラギラの衣装を纏った格好こそステレオタイプな非ロックスターと想えるかと。

だいたいインディーギター系なんて皆カジュアルな服装だしこの時代のネオ・アコースティック系やその前ならパブロック連中なんて地味だったと想います。。

社会風刺を作品に投影する事には僕は興味は無いが比喩的な
言葉数の多い表現から英国の生活が垣間見えるイメージの
方が上回り80年代の作品の中では特別な格調高さを
僕は感じるところが有ります。

しかしMeat is murder や Queen is dead 等の直接的な表現は馴染めず Hatful of Hollow や the World won’t Listen のような虚無的な言葉の方が僕は好意が持てますね。

Morrissey の踊りは Joy Division のIan Curtis と類似性が有るかと想うがこう言った連中はダンスのレッスンなんてする訳がないし衝動に駆られたパフォーマンスと言うのはロックミュージックに置いて理想とも言えるでしょう。

まあ。。今のところライブでのスタイルはシューゲーザー系の俯いた自己陶酔スタイルが僕は一番理想だとか想うんですけどね。

で。。この時代を代表するバンドでThe smiths 辺りに傾向してる人は少なくとも其れなりに文化思考が高く話したいと想えたものなんです。

インディーギター系のバンドで特別な印象を受けるのは Morrisseyのヨーデル声ボーカルとキャラクターに Johnny Marr
のさりげなく細かく流麗なアルペジオ主体のギターに寄るかと想うがしかし特にMorrissyの声やらナルシズムに馴染めない人も多く限定されるところも有るかと。。

それではアルバムを観ていくと。。

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The smiths (英 1984)

ジャケットはなかなか良い。。
しかし数あるシングルの方がジャケットに味が有るのがわざわざそこまで買わない僕には悩ましいですね。

1, reel around Fountain はファンには人気が有るが僕は特別に この手のThe smiths のミディアムナンバーは好まないですね。
これは8のWhat difference does it make にも10の
Suffer little children にも言えますね。
まあ。。個人の主観ですね。
それなら2のYou got everything now は好んでよく聴きましたね。。
僕が持つThe smiths のイメージに合う字余り早口で虚しい歌詞を流麗に唄う好きなナンバーですね。
3のMiserable lie も途中からテンポ変わって有る意味The smiths で最も激情ナンバーで好きですね。
7のHand in glove もデビューシングルで重要視されるが
大した曲には聴こえませんね。
6のStill ill は最高に好きな曲だがこのバージョンは駄目ですね。

しかし1つのアルバムでどうでもよい曲は少ない全体に聴ける感を持つところは充分に評価出来るかと想います。

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Hatful Of Hollow (英 1984)

これは前述したようにシングルやラジオセッションを集めたコンピレーションだが実質的にはアルバムに近いし1stよりは
こっちが好きですね。

ジャケットは主要アルバムで一番好きですね。

1のwilliam, it was really nothing はファンからも人気が有るし僕も良いと想うがちょっと短いんですよね。。
しかし簡潔な3分間ポップスを基本とするThe smiths の曲と
しては良いと想います。

これは最終曲の16 Please Please Please let me get What i want
にも言えるがこれは名曲のバラードだと想います。
短い小品とも言えるがThe smithsのバラードで一番好きですね。
この曲は8のStill ill と並んでトップクラスによく聴いた曲ですね。

8のStill ill は明らかに1stよりこちらのバージョンの方が良いと想います。
この曲はThe smiths の曲で最も好きなナルシスティックで
刹那的に響く曲ですね。
逆に11のYou got every now は1stのバージョンの方が良いのでこっちは聴く事がないですね。

4のThis charming manは一般受けする軽快な曲でカラオケにも入ってて歌った事が有るがStill ill やらのナルシズムなマイナー調の曲の方が好みなのでそんなに聴かないですね。

4、How soon is now 6, Hansom devil 9, Haven knows i,m
miserable now 辺りはファンに人気が有るし分かるが僕はそんなには好んで聴かないですね。

1st 重複曲は省いて12、Accept yourself も人気は有るだろうがさして好まずだが僕は13、Girl afraid はトップクラスに好きですね。この曲が僕の持つThe smiths のイメージにぴったりな曲ですね。
やはり僕にはStill ill やGirl afraid のような流麗なアップテンポの
マイナー調曲がThe smiths では好みなのかと想う。

要はこのアルバムからはStill ill, Girl afraid, Please Please Please
let me get What i want の3曲が好きですね。

しかしこれは編集盤だがベストアルバムという訳でもないのに
印象に残る曲は多い。

しかしThe smiths ってこれがという傑出した曲が有る訳でもなく平均値が高いという印象を持ちますね。。

何とも言えないが。。

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meat is murder (英 1985 )

このアルバムはジャケットにしてもタイトルにしても
僕には訴えませんね。
曲はそれとは関係なく聴くが曲もいまいち聴くのは無いですね。
何故かなあ。。
と言うのも歌詞やらの内容が評価出来なくても楽曲の評価は別になる場合も多々有るのですがこのアルバムは無いんですよね。

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Queen is dead (英 1986)

このアルバムもタイトルとかは直接的で好みではないですね。

曲は2,frankly, mr. shankly はスカ系の珍しさが有る良い曲だと想います。。
ミディアム系のThe smiths の曲は僕にはまったり感が有りいまいちなんだがそのせいか分からないがこの曲は好きですね。

3,I know It’s over はなかなか唄い込んでるThe smiths にしては
長尺のナンバーでそこそこ好きだがちょっとまったりし過ぎてるかな。

5,cemetry gates はファンには好きな人は多そうだし7,も同タイプのイントロから分かりやすいメジャー調の爽やかに聴こえる
曲だ。邦題の(心に茨を持つ少年)はThe smiths の邦題で一番に
記憶に残る。まあでも僕にはこの2曲はタイプではないですね。

6, Bigmouth strikes again は有名曲でカラオケでこれも唄った事が有る。The smiths でカラオケに入ってた曲はこれとThis charming man の2曲だけは覚えてます。
しかしまあこの曲も僕的にはHand in glove もそうだがStill ill やGirl afraid のような刹那的ナルシズムを感じないのでそんなには興味はないですね。

しかし9、There is a light that never goes out はファンにも人気が有るし僕も追従する名曲だと想います。
夕暮れ後の情感を感じてしまう名曲ですね。。
でも僕はPlease Please Please let me get What i want の方が
好きなんですけどね。

そしてラストの10,Some girls are bigger than others は
単調で間抜けた歌詞だけど旋律は堪らなく良い。
ギターフレーズはThe smiths の楽曲でもトップクラスに
良いと想える。

という事でこのアルバムも殆んど其れなりに気にかける曲ばかりですね。。

完全なるオリジナルアルバムで考えたらこれか1st が最高なのかと想えるしファンから人気が有るのも分かります。

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World won’t listen (英 1987)

このコンピレーションも当時は実質的に Hatful of hollow
と同じく新アルバム的な作品と扱えたかと想うがどうもすぐ後にLouder Than Bombs と言う同じような内容で収録曲の多いのが出たらしいですね。

なんかアルバム名は聞いた事があったけどもうThe smiths のアルバムを買うのは遥か昔に終わったのでこれでいきます。

1,Panicは人種差別問題にもなり話題になるサビの歌詞も印象的な存在感有る曲だがシングルとしては同じ1単語タイトル2,Ask の方がThe smiths のメジャー調アップテンポ簡潔シングルとして好きですね。
そして逆に7,Shoplifters of the world どゴタゴタでB面に差し替えられた16,You just haven’t earned it yet, baby は露骨なマイナー調アップテンポのシングル曲として楽しめる好きな曲ですね。
逆に12,Half a parson のような然り気無く暖かみの有る哀愁感を持つミディアムテンポな曲こそ堪らなく良かったりもするし
5,Shakespeares of the world uniteは疾走感の有る曲として好きです。
他作品との重複曲は外してあとは10,Asleep が鍵盤とボーカルのみのMorrissy のボーカル曲と言える異作だがとても嵌まってる
終末感の有る良いバラードだと想うし逆に15,Oscillate wildly はMorrissy がボーカル入れたがらなかったらしいインストだかたまには良いと想えます。

この作品も聴ける曲が沢山で結局オリジナルアルバムよりHatful of hollow とWorld won’t listen のコンピレーションに入る曲の方が好きな曲の比重が多いですね。

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Strangeways Here We Come (英 1987)

これがラストアルバムですがオリジナルアルバムとしては4作目ですね。
ディストーションやらサックスやらの新機軸が伺えるのは世の常の1つ。
実際にはコンピレーション2枚もアルバムに近いから6作目くらいの作品量にはなってる感じですね。

1、 A Rush And A Push And The Land Is Oursはタイトなリズムのまずまずな曲だが2, ’I Started Something I couldn’t Finishは
シングルだがオールドポップス的なメロディーの好みでは無い曲ですね。シングルなら4, Girlfriend In A Comaは正にThe smiths の
曲のイメージ通りに受けそうな曲はこれですと言う作られた感の有る曲で僕からするとこれが出ると1つの末期だと想います。
ポップスとして手軽に聴くには良いですかね。
しかしこのアルバムで自分として評価出来たのは8, Paint a Vulgar Pictureで今迄のサビがあってとか単調に繰り返すとかでは無く単調系では有るが表情を変えて唄い込まれるギターもストローク主体の良い旋律を持った曲だと想います。
詞は業界批判らしいがUK の文化を匂わすかと。。

このアルバムからはポップス感覚で4 Girlfriend In A Comaと
好きな曲として8, Paint a Vulgar Pictureを聴いてた感じですね。

このアルバムで解散してMorrissy はソロになって Johnny Marr
はThe The やら Electronicやら微妙な活動をしてるがここで解散だから良かったんじゃないかな。

このようないつ壊れるか分からない感情で社会と対峙したバンドがパターン化した長期活動を続けるのは様にならないと。

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最後に。

こうして振り返るとThe smiths は約5年の活動期間だが作品数から言って創作意欲は高かったと言えますね。

曲は難しく考えないで聞けば爽やかなり感傷的なりなポップスに聴こえると想います。

しかし何だか実体験で声が嫌いな人も多かったんだよなあ。

で。。聴き込んで良くなる傾向が僕には有りましたがこれだって突出した曲は選ぶのは難しいんじゃないかなと。。

比較的駄曲少なく平均値が高いと言えるがファンでも意見は分かれるかと想います。

僕は結局今でもi pot でたまに聴くのは Still ill 、 Please Please Please Let Me Get What I Want でその次に聴くのがGirl afraid 、Half a parson、You got everything now だからこの辺りが僕の好みですね。

でも一般的に考えたらThis charming man 辺りを勧めれば良さそうに想いますかね。

僕は特別にThe smiths ファンでも何でもないが The smiths が日本でも一部に神格化して逝ったのはMorrissy のキャラや Johnny Marrのギターがとかも有るんだろうがロッキンオンやクロビートの雑誌で常に今に至るまでやたらと紹介され続けたのも大きい気が僕はしました。

クロスビートは2013年11月号で廃刊したがロッキンオンとの両雑誌は中学生くらいからずっと購買しているので其れなりに詳しいが想い出せばThe smiths 関連は解散以降もずっと頻繁に扱われてるイメージが有ります。

UK では解散後もMorrissy はソロでアルバムを出し続けチャートの売上を見るに不動の人気で発言も相変わらず尖ってるから相応の扱いを受ける要因は有るだろうが。。

逆に Johnny Marr の解散後の活動は目立った感が有りませんが元々発言を聞くに裏方的なスタイルの人なんでね。

でも80年代のThe smiths が現役中は時代的にも広義においては類似するバンドは沢山いたかと想う。

The smiths はインディーギター系と僕は分類して若干違うがネオアコ系なんて皆弱そうな庶民的な感じだったしThe smiths が所属したレーベルの ラフ・トレードだってAztec camera とか共通しそうなバンドは多々いた。

他にもチェリーレッドやらエルレーベルやらサラレーベルやらクリエイションやらいくらでもインディーレーベルは創られて
庶民的で飾らないバンドはいくらでもいた。

何となく例を挙げるとThe loft~The Weather Prophets の
Pete Astorとか The Pale Fountains とか The Pastelsも寡作だけどこの頃からいて図書館で働いてるヘロヘロな庶民だったし。。

少し違う感じがするから考えたが同じマンチェスターでThe
smiths より売れるのは後だが結成は1981年と早いJames なんてけっこう類似は指摘されてた。。

James は代表曲のSit down が受けていたしその後も其れなりの作品は出してた。。

しかし活躍は遅れ90年代初頭だから少し時代が違う。。

そこからまた想い出して。。。何となく出て来たのはHousemartins 。

少しホワイトソウル的な雰囲気も有るがHousemartinsはほぼ同時期に活動したUKギターポップ系と言えるがHappy hour は広義における80年代のギターポップ系では
トップと言える曲かと思う。

CARAVAN OF LOVE はカヴァーだがThe smiths も成し得ない
UK no 1にもなってるし僕は当時はこっちの方が好きだったし
楽曲のポピュラリティはThe smiths より有ったかと想う。

アルバムは2枚ばかりだが後にメンバーの Norman Cook はビック・ビートの代表となりPaul Heatonらは The Beautiful South で
国民的バンドとなった。

ジャケットも類似するところは有るし辛辣な歌詞も共通する
ところは有るんじゃないかと想います。。

アメリカの有名どころで言えばREM なんかは Michale Stipeの
微妙な格好や詩もサウンドも考えれば類似するかと。

スタジアム級の大規模な成功を納めたと言うならREMがベストなんだろう。

挙げれば切りがないがインディー系はどれもThe smiths と
似たようなところは有るかと想うのです。

こうした一連の有名なバンドよりThe smiths は洋楽核心に沿った雑誌での扱いが特別に良かった為に神聖化に拍車をかけた嫌いもあるかと。

色々と述懐して何が何だか分からなくなってしまった今考えると。。しかし何か特別なナルシズムを内包した儚い曲群に聴こえて僕は好んで聴きたくなるし少なくともこの時代でThe smiths がフェヴァリットな人は其れなりに音楽思考の高い人として話をしたくなる其れなりの音楽と想うと言う事で終わりにします。

因みに解散後のMorrissy 作品は殆んど聴き返してないですね。
刹那的な雰囲気はやはりThe smiths 時代のものか。

あと直接的にその後で似てたフォロワーは Jene でしたよね(笑)