滑川大滝 落差80m幅40m 山形県米沢市 2009年5月21日 日本の滝100選掲載順カウントアップ2/100

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米沢市と福島市を繋ぐ国道13号の中間一帯に米沢八湯・置賜秘湯八泉と言われる秘湯が有りますがその中の滑川温泉福島屋の裏手にある橋をスタート地点とし1時間強を歩けば日本の滝100選の1つである滑川大滝の滝壺までの素晴らしい滝見物が出来るかと想います。

都心方面から車で行く場合は 東北自動車道福島飯坂ICを降りて国道13号線を米沢方面に向かい東栗子トンネルを過ぎ奥羽本線の板谷駅方面へ向かうT字路を左折して山奥の林道を滑川温泉まで向かう感じですね。

長いトンネルとトンネルの間に温泉に向かう道がある感じで林道は約9kmくらいを走り福島飯坂IC から滑川温泉までは30km 弱かと想います。

この林道から奥にこの地域では人気の有る姥湯温泉桝形屋が有り手前で少し逸れたら滑川温泉福島屋が有ります。

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清水寺で使われてるような懸造りで床下を支えた築250年の鄙びた山間部に在る一軒宿は僕の好みではあります。

この辺りの秘湯と言える温泉旅館はどれも其れなりに温泉好きの方には魅力が有るかと想いますが何より滑川温泉は基本料金2500円で宿泊出来る自炊湯治プランの自炊部が有るので何度か利用してます。

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このような自炊部の部屋はだいたい一番古い造りの部屋になりますがその方が旅館で最も歴史を感じられる部屋に泊まれるので僕としては嬉しいしリーズナブルだしで一石二鳥です。

宿は小滝を携える前川沿いにあり湯船は乳白色で内湯と露天の岩風呂と檜風呂と有りますし基本的に自家水力発電のみを利用し必要最小限の電気機器しかない環境は車で行ける範囲内の温泉としては僕には理想的ですね。

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まあ。。とりあえずここに来た最初の理由は滑川大滝を訪れる事だったんですがこの滝を訪れる場合は滑川温泉の敷地を通り奥の橋からが最短ルートと言う事ですので温泉好きの僕はここに泊まり滝訪問となった訳です。

滑川温泉を利用しないなら宿の手前の道の路肩を見付けて停めれば大丈夫みたいですね。

それでは駐車場に車を停めて橋を渡って歩き始めます。

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滝まで20分と紹介されますがそれは尾根の展望台迄で僕としてはこの滝は季節や気候による沢の増水を慎重に考えた上で問題が無ければそこから滑川大滝が落ちる前川大滝沢まで降り沢を遡上して滝壺まで行くのが良いかと想います。

滝によっては遠望の景観が良い場合も有りますがこの滝は遠望も其れなりに良いですが僕は滝壺の景観を観れたからこそ良かったと想えるからです。

例えば日本の滝100選で言えば栃木県の霧降の滝は遠望が良いが滝壺まで行くと段瀑のせいも有り下部しか観えず何とも言えないがこちらはほぼ全体が観えるのも良い原因と想います。

とりあえず橋から展望台まではブナを中心とした深い樹林の中を九十九折りに通常の登山道を登り続ける感じでした。

20分かかるかは定かで無いですが想い出す印象としてはひたすら登りで通常の20分の歩きよりは疲れた事は確かでした。

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登りきった尾根に簡素な滝の看板。。その先に滑川大滝を俯瞰する雄大な風景が顔を覗かせる感じでしたね。

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僕は2009年の5月21日を最後に2度訪れていますが2度とも新緑時で緑も多いのか登りきった遠望ポイントからは滝の全貌は観えない感じでした。。

しかし向かって右上から雪解け時期に流れる季節滝である布滝が観え深い山だと言う想いが強まりました。。

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やはりどうも調べるとそこから沢に降る道を少し進む辺りがベストビューポイントとの論調ですし僕も降る道の途中は木々の間から眺望が良かったと記憶しています。

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展望台を起点に今度は逆に沢までの降りになりますが少ないながら看板も有り道はシンプルで迷う事は無いと想う。。

行きの方向で考えれば登りより降りの方が急峻であり木の根をホールドに降りる箇所なども有りましたが誰でも行ける範囲内の道に僕には想えました。

僕としては最初のだらだら登りの方が疲れましたね。

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沢に降り立つと素晴らしい沢の景観が拡がっていました。

滑川温泉の横を流れる前川にしてもそうでしたが温泉の鉄成分が混融されてかオレンジ色に染まっている感じで特色の有る美しさを感じました。

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ここからは沢を軽く遡上すれば滝壺までは着く距離ですね。

宿から小一時間でこれだけの深山の美しい景色の場所に来れるなら手軽なものだと想いました。

折角ならいきなり滝前より下流の渓流美を観ながら徐々に滝に近付いて行く方が良いと想えますし。

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沢の遡上は降り立った沢右岸を進んで行けば濡れないでも行ける感じでしたが其れなりに水量と沢幅が有るので増水すると危険かなと想えました。

しかし増水時以外は誰でも慎重に進めば何とか濡れずに滝壺まで行けるのではないかと。。

そして沢に降り立つ地点では観えませんが進むとチラリと滝が観えてきて堪らない感じになりましたね。

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そして進むと素晴らしい迫力と優美さを兼ね揃えた滝景観に廻り会えました。

この滑川大滝に関しては訪問前から期待していましたが期待した通りの素晴らしさだったと想います。

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この滝は落差80m幅40mのサイズ以上のものを感じる。。

それで疑問に想い軽く調べると落差は100mとの紹介も見受けられるし幅は17mと細かったりかったり50mと太かったりまちまちである。。

しかし滝のサイズの公称なんて其れなりに滝を巡っている人なら分かりきった事だが誇張が入り雑じり明らかに信用できない。

しかし過小して公称するのは無利益で可能性は低く想われるので落差に関してこの滝は正確な公称値で他の滝が誇張ばかりなのか?

段瀑は合計の落差になるので除外して1段の直瀑かそれに近い斜瀑を対象とした例として日本の滝100選で同じ落差80mを公称する安倍の大滝はこちら滑川大滝よりかなり低く感じる。

同じ斜瀑で形状も近い石川県の姥ヶ滝は公称落差111m
幅40mと標記されるが76mと標記される場合もありまちまちなのも似ているので比較すると。。

この姥ヶ滝は公称に違和感の無い雄大さは有るが滑川大滝と比べると滑川大滝の方が僕には大きく感じられた。

これは滝の水量や角度や形状と言う滝その物の要素と観る場所や観える範囲や回りの景観と言う観る側からの要素らが複雑に絡んでの事かと僕には想われた。

記載した滝は滝で素晴らしく咎める訳では無いのは当たり前だがこの滑川大滝は比較的少ない公称値より大きく感じる滝で有り期待以上の感動を得られたと言うのが僕の一番想うところであります。

ただ幅の40m~50mに関してはもう少し細い気がするし結局は実際に観て自分で感じて評価する事と想います。。

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最後に。

この滝は日本の滝100選の中でも観る価値が高い大きさの迫力と
形状の美しさが有ると想いました。

入り口の滑川温泉福島屋も秘湯好きには良いと想いますし温泉に泊まり滝見物が僕のお勧めですね。

要は登り30分で遠望の尾根に着き降りと遡上に30分で滝直下と
シンプルかつ遠過ぎず近過ぎずの自然満喫行程かと僕には想えます。

そして訪れるなら専門の方以外は残雪も考えて5月後半辺りから
滑川温泉 福島屋が冬季閉鎖する11月上旬前までが適しているかと想います。

しかしこれだけの滝なのにあまり看板も無く宣伝も少ないのは昔から何となく気になったのですが軽く調べると。。

同じ米沢市でも観光地化された白布温泉エリアに落ちる白布大滝を行政主導で日本の滝100選に推したところ滝に精通した選考委員である永瀬嘉平氏が真に100選の価値の有る滑川大滝を断固推して選ばれ今に至りその為に市が進んで滑川大滝の観光開発に取り組もうとしないとか。。

なかなか気概の有る方である。。

この白布大滝は写真は消失してしまったが昔1度訪れました。

上部が人工壁となっている箇所もあるしやはり滑川大滝の方が
評価される滝だと一目瞭然に想いました。

そう考えると普通に自然の滝ならゴリ押せる事も或いはだけど滝に人工の部分があるのが無理すぎて行政の方も指摘されたら変えるに変えれなかったのかとか勝手に推測して楽しんでしまいました。

しかしそのおかげで看板や宣伝は少なく良好な自然が保たれていたが。。

そしたらなんと2015年8月26日より入り口の吊り橋が老築化に伴い通行止めらしい。。

市は経緯から直す気は無いのか?

滑川温泉としては集客の目玉にもなるから自費で橋を造ったりとかは駄目なのか?

姥湯温泉からの迂回ルートは2時間40分かかるらしい。。

吊り橋下の川中を徒渉すれば良いので僕なら構わないが
何か気になります。。

まあ。。僕自身は日本の滝100選の選考については別に記する事にしとりあえずこの滑川大滝は素晴らしいのでお勧めと言う事で終わります。

滑川大滝 山形県米沢市大字大沢

滑川温泉 福島屋
〒992-1303
山形県米沢市大字大沢15番地
TEL.0238-34-2250