米子大瀑布(不動滝 直瀑 高さ85m幅4.5m 権現滝 直瀑 高さ 75m幅5m) 長野県須坂市米子 初訪2001年9月21日 終訪2012年7月10日 日本の滝100選掲載順カウントアップ5/100

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須坂市は長野県の中では全国的な観光地としてはあまり目立たない処であるように想えますがこの米子大瀑布と言う滝は
信州一帯の地域の観光と言う範疇内で行ける滝としては最も必観の滝であると僕には想えます。

約34万年前の爆発によって出来た四阿火山カルデラの断崖を不動滝と権現滝の2つの高瀑が落ちる様を同時に観られるような景観はなかなか無いかと想います。

この断層を落ちる滝の総称を米子大瀑布と呼び余程の豊水状態でないと結局は不動滝と権現滝の2滝の事になりますかね。

不動滝 公称落差85m 幅4.5m

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権現滝 公称落差75m 幅5m

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上信越自動車道の須坂長野東ICからR403に降りR406号から林道米子不動線を進み突き当たりが米子大瀑布の駐車場になるかと想います。

林道米子不動線に入ると森林に囲まれた深い山中の林道と言う感じになり10何キロか走る事になります。

須坂長野東ICからは車で24Kmくらいかと想いますが林道米子不動線があるので距離よりは時間がかかるかもしれませんね。

インターを降りてから林道米子不動線へ入るまでは緩い平野部を登る感じで眼下には遠くなった高速道路方面を見下ろせたのを記憶しています。

上信越自動車道の長野県から新潟県の辺りは温泉や自然観光に1泊で来るには手頃なので長い休みが取りにくい僕には何度も来ている場所でありましてこの米子大瀑布はその序でに何度か訪れています。

しかし最初に訪れたのは2001年の秋辺りでしたが霧で全く見えなくて引き返した記憶があります。

その後も1度霧で断念した時があったので海抜1400mの天候には気を付けた方が良いかと想いました。

駐車場が道の行き止まりとなりますが広い砂利場と言う感じでとりあえずかなりの台数が停められそうな感じだったかと想いますが調べると紅葉の名所でもあるらしくトップシーズンは駐車場が足りないらしいですね。

僕も秋に来て良かったと想った事があり残ってましたのでコラムのトップにはその時の写真を載せました。

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お分かりの通り僕はオフシーズンの平日に訪れるので殆んどの時が人はいないに近く紅葉の時も人はそんなにいた記憶はないですね。

駐車場の奥に有る遊歩道入り口の手前にトイレやらビニールシート作りの売店が有りますが僕が行った時に営業してた記憶有りませんね。

たぶん土日営業なんでしょうけど林道入ったら店は無いので飲食物は早めに買っておいたら良いと想いますよ。

まあ僕は滝見物は人がいない方が浸れて好きなのでベストなんですけどね。

しかしここは林道が長かったせいか駐車場に1台も車が停まってないと何か寂寥感が漂う気持ちも少し有りましたが。。ベストですね。

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遊歩道入り口から滝まで公称800mとなりますが行きは基本登りで途中に急な九十九折れの登りも有り少し距離よりは時間が掛かると想いますが大した距離では無いので焦らず進めば良いかと想いますよ。

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遊歩道入り口から少しで橋が有り赤茶けた沢床に水を流すウラノ沢を渡る。
この沢床の色はかつてこの地に在った米子硫黄鉱山による硫化鉄の影響と想われる。

上流にはこの遊歩道において少し外れた位置にある為にか省かれる傾向にある奇妙滝が在りますね。

まあ。。一般観光的に来られたなら米子大瀑布である不動滝と権現滝を観て帰っても問題ないかと想われますが個別に観れば公称60mの観る価値の有る滝かと想います。

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橋先を少し進むと左に崩れ気味の石段が有るが帰りに降りてくるルートがここに繋がる事になりますね。

真っ直ぐに進み米子大瀑布を近くから鑑賞した後に大きくUターンして遠望で同時に2つの滝を鑑賞して帰って来ると言う反時計回りが基本ルートであると想われます。

二つ目の橋を渡りますがここまでは比較的穏やかな道と言う感じですかね。。。

こちらは米子川源流を渡る橋で米子大瀑布群の水を集めて流れて行く感じですね。。

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渡った先から急登となったりしますが距離を示す看板は比較的たくさん有り公称800mの距離ですから適度に歩く程度の範疇かと想われます。

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渓流や岩を眺めたりして進んで行くと不動滝の下流の沢を渡る所で不動滝が観える。

高所から落ちる為に霧状になり舞い上がる時がありますがこんなに舞い上がった時が有りましたね。。

昇龍や天女の羽衣やらと例えられたりするみたいですが正にそれが観れたような。。

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ここから最後に九十九折りの登りで2つの滝の中心に在る米子不動尊奥の院に着きますね。

米子不動尊奥の院の下にキツい角度の石段が有りますが厳しいので九十九折りの登りの方を登るようになってる感じでしたね。。

この地には米子不動尊奥の院と滝山館と言う宿泊を伴う施設が在りますが失礼ながら最初に行った時は全て廃墟と化しているのかと想ってしまいましたよ。

で調べたらこの米子不動尊奥の院は日本三大不動尊の1つらしくて今でも修験者の道場となっているみたいじゃないですか。

修験道を行うにはこの様な俗された場所では無い処の方が相応しいと後から想いましたよ。

滝山館の方も営業してるような事を見受けますが此方は精々繁忙期ぐらいに想えますけどね。。

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向かって右斜め奥の方向に不動滝。。

向かって左斜め奥の方向に権現滝。。

先ずは遊歩道からも遠望できた不動滝に導かれるのが流れに
感じましたので向かいます。

この不動滝はとても高度感を感じる滝ですね。。

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滝下に写る僕と比較してくれれば大きさが分かるかと想いますが飛沫を観ていると正にスローモーションで落ちてくるように観えましたよ。。

滝壺は無く下流は急峻だが開けていて分岐して流れて行く感じですね。

対岸まで行ける感じで累積した岩石に捕まり滝を観ると落ち口から斜めに水は飛び出し垂直に向く捻れ落ちをしている。。

僕は主観においてこの不動滝を間近で観るのが米子瀑布群においてのハイライトに想えます。

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不動滝の向かって右隣に黒滝の黒い水跡が断層に残っている。。

この黒滝と言う公称90mの滝も跡は有るけれど流れてるのは観た事が無いですね。

向かって右上がりでめでたい事ですが雪解けの時か氷瀑を楽しむかと想えますね。

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そして米子不動尊奥の院を真ん中にして不動滝の反対に権現滝が落ちているので向かいます。

こちらは一般的に少しの遠望となりますが不動滝と比べて少し低く直線的に落ちる様相ですね。。

何かといつも他のメンバーもいるし不動滝で満足して一般的な前線で引き返しますが滝下まで行けば不動滝と比べてどうなのか。。

と言うかこの2つの滝は夫婦滝とも呼称されているようですが僕には雄壮な為かプレートを落ちる別々の滝に感じてしまいます。

源流は権現滝が四阿山で不動滝が根子岳と別々ですしと個人的な感覚で想ってしまいます。

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権現滝を観たら米子不動尊を来た時と逆側の急な階段を降りて離れて行きますね。

権現滝下流の橋を渡り進みますがこの辺りが遊歩道で一番暗く感じたりしました。。

四阿山火山カルデラの2つの山を源泉にその断層を落ちる米子大瀑布は硫黄や鉄分を含む酸性で天然で赤茶けた様相と言う事で魚類は生息しにくいのか。。

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その後に森林を抜けるとまるでロードムービーを想わせる草原の一本道となる様相ですな。。

そうしたら最初に来た時は知らなかったですがここは元国内最大級の硫黄鉱山の跡地だと言うじゃないですか。。

火薬の原料としても使われ戦時中の最盛期には労働者と家族が1500人あまり住み住居から学校から映画館まである鉱山街が築かれていたと言うではないですか。。

下界の須玉駅まで索道(リフト)が繋がってたと言うじゃないですか。。

その面影は全く無い野原が広がる光景の場所にその様な街が在ったとは信じられない気持ちです。

こちらにも大黒滝なる50m程の巨瀑が在ったらしいですし
もし鉱山が無かったら更に瀑布群は壮観だったのかしれません。。

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しかし此方から観る2つの滝が断層を落ちる景観は何かギアナ高地のテーブルマウンテンを想わせる雄壮さがありますね。。

こちらの方が全然小さいのですが十分に雄壮であり修験場としての厳かさと落葉針葉樹が彩る景観は和的な雰囲気を伴いますね。。

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そのフラットな軽い登り道を進むと東屋と景観ポイントの標柱が有り左の崩れかけた石段の道を降りれば遊歩道入り口に戻りますね。

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右にと言うか道なりに進めば奇妙滝に向かう感じでして公称300mで着きUターンして同じ道を帰る。。

奇妙滝は省いても仕方ないですが良い滝だと想います。

しかしこちら側の鉱山跡地側の水は坑廃水がどうなのか
気にはなるのが難点ですかね。。

この鉱山が気になるのでそのうちまた近くを通れば寄ってみたいなと想いました。

奇妙滝 公称落差60m

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最後に。

この滝は滝を観る事を志した初期に訪れてとても印象に残った事を記憶しています。

日本の滝100選をとりあえず巡る事にしようと想い調べたから来れたのですがそれまで知らなかったので
(こんな凄い滝が在るんだなあ)
とこれからも沢山訪れてみようと言う意欲が湧いた滝でしたね。

しかし考えれば林道は入り口から樹林が生い茂り細く長く感じたし遊歩道から800mで目的地と言っても起伏も有り周遊するので微妙な労力が有るかも知れませんね。。

でも誰しも行ける範疇には有るし半日の予定で行けば良い観光が出来るかと想いますね。。

この滝は日本の滝100選の中で誰しもが訪れられる滝としてはトップの1つと言えると僕は想えます。。

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しかしこの地に日本有数の硫黄鉱山が街をなして存在していたとは今となっては信じられないです。

活気に溢れた鉱山だったと聞きますが不動滝と権現滝を同時に遠望して観るその地はまっさらな野原に変わりました。。

かつて鉱山に従事する人々は僕と同じ景色を観ていたのか。。

移り行く四季の彩りを伴うこの風景がその人達にはどう映っていたのか。。

例え長い鉱山の歴史が幕を閉じて土に帰ろうとも今も変わらずに悠々猛々しく落ちる2つの滝に自然の力を感じずにはいられません。。

皆様も機会があれば是非とも訪れてみて下さい。

長野県須坂市米子

問い合わせ 須坂市 産業振興部 商業観光課 026-248-9005

11月後半~4月後半は積雪の為に閉鎖。

駐車場 無料

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