払沢の滝(ほっさわのたき) 段瀑 60m 最下段26m 東京都西多摩郡檜原村本宿 2009年6月25日、2012年2月9日、その他何度か来訪 日本の滝100選掲載順カウントアップ6/100

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東京都に唯一ある村「離島は除く」である檜原村には日本の滝100選で唯一東京都の滝として名を連ねている滝ですね。

まあ。。千葉県は1つも選ばれてないのですが200~300メートル級の山々が続く比較的平坦な半島に自然を残す千葉はもちろん良い滝も在りますが滝観光において不利であったのは仕方無いところかと想います。

東京都には関東平野の西側に在る関東山地の東端の山々が連なる西多摩群とその近郊が存在するので100選滝を1つ拵える事も出来たと言う事でしょう。。

しかしこの檜原村に存在する「払沢の滝」を100選滝に選ぶのが間違いだったとは想いません。

本流である多摩川に繋がる最大支流の秋川が檜原村役場付近で北秋川と南秋川が合流するその少し上流の北秋川に流れ込むセト沢に「払沢の滝」は落ちています。

たくさんの沢があり50以上の滝があると謳う檜原村ですが他に100選の候補を挙げるとしても南秋川最大の滝である「三頭大滝 公称落差33m」か「払沢の滝」と同じ北秋川の支流の千足沢に落ちる「天狗滝 公称落差38m」・「綾滝 公称落差21m」くらいですから厳しいでしょう。。

他に奥多摩方面に向けて都内と言うなら日原川支流の「百尋の滝 公称落差40m」か奥多摩駅から近い海沢渓谷の「梅沢大滝 公称落差30m」辺りかと言ってもそこまでは推せない。。

やはりこの「払沢の滝」が東京都に在る100選滝に選ばれても良いかと想います。

そこまで都内に凄い滝が在るかと言うと僕の知る限りでは無いですね。。

都内23区と言うなら唯一の渓谷が世田谷区の等々力渓谷くらいですからね。。

しかし100選の滝に関しては選ばれた滝が必ずしも良い訳でないのは当たり前ですが、日本全国の滝を巡るにあたり何か指標として良い役割を果たしているのが僕の実感であり、選考の基準も様々考えられますがある程度の全国満遍ない選択や訪れ易さも入る側面は有るかと想ったりします。

で。。この「払沢の滝」を観に檜原村まで行ってみると僕は平日休みですから人もいないせいかとても静かで落ち着いた緑溢れる場所に感じました。

秋川沿いに造られた檜原街道を五日市方面から上流に向かい走り「払沢の滝」に近づくにつれて緑は深まる感じでしたね。。

建物は高層な物は観当たらず古民家や洋風でもこじんまりとした建物が点在する雰囲気でした。

調べるとこの辺りは兜造りの民家が有名らしいじゃないですか。。

その中心である数馬温泉やら蛇の湯温泉などに寄るのも良さそうですな。。

「払沢の滝」へは車で八王子市方面から檜原街道に乗り檜原村役場先の橘橋のT字路を右折してすぐに「檜原とうふちとせ屋」の店舗と看板が目立つ滝へ向かう道が左に延びてますね。

無料駐車場に着きますと回りもポツポツと店が在るくらいで静かであり過剰には観光開発されていない感触で予想より良かった記憶ですね。。

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調べると前述した「檜原とうふちとせ屋」もドーナッツで人気が有るようですし駐車場辺りでは特殊な和風外観が印象深いエコなNPO団体が経営する「四季の里」と言う地元素材の山菜料理店が有り目立ちました。。

どれも良さそうですがそうした中で目に付いたのが駐車場手前のカーブの先にあるイタリアンのヴィッラ・デルピーノでしたね。

イタリアのトリコローレが目立つ店でランチ1000円だから入りました。

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どこの店もそうだと想われますが入ると木造の良さげな空間でした。
食べるなら理想は市街地より緑溢れる場所の方がやはり良いなと想えましたよ。。
前はこの場所に「いっぷく亭」と言う和食の店が有ったらしく
たまたま居合わせたおばちゃんが
(いっぷく亭無くなっちゃったのね。。良かったのになあ)
と僕に言ってきたのでその店も良かったんでしょうがこの店も良いと僕は想いましたよ。

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前菜とパスタ2種類とパンが着いて1000円は安くて美味しかった。。

プラス200円で珈琲か紅茶が付くから珈琲を頼みましたね。。

僕自身は食には疎いんですが何だか美味しかったですよ。。

ランチはその時の1品しかなかった感じですけどね。。

ここに来てイタリアンを食べるとは想わなかったんですが何だか良かった。。これはやはり緑なシチュエーションが良い。

店主さんと話したら

(ムササビくらいしかいないですから)

とか言ってましたが其れなりに沢山の観光客が訪れる滝の側に有る少ない店の1店ですからそこそこお客さんは見込めそうな気がしました。。

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滝までは遊歩道を歩いて公称15分。。この滝に来たときは何気ない休みの午後に散歩がてらと言う趣で来てますのでゆっくり食べて滝に向かいました。。

そしてアスファルトを歩いた先の入り口に。。

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何か遊歩道としては狭窄な入り口には陶芸家の方が経営するギャラリー喫茶が有り遊歩道の渓谷側にはガラス張りの小屋の席が有りここも良さそうな趣。。。

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他に沸沢園と言う屋台型式の店は閉店したらしいが少し進むとワンボックスカーを使った移動式飲食店の体制で運営している「じゃがバーガー」なるオリジナルバーガー屋さんが有ると言う感じです。。

ここはグルメを扱う訳ではありませんが取り敢えず飲食店は「払沢の滝」の駐車場から遊歩道辺りにはこれぐらいしか無かった記憶です。。

梅雨時に行った時は遊歩道には紫陽花が咲いてましたね。

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そして進んで行くとレトロな郵便局を想わせる建物が現れますがこちらは「木工房 森のささやき」ですね。

どうも建物は1929年に建てて1969年まで使われていた檜原村の郵便局を1994年に移築したものらしいですね。。

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木の玩具やら木工製品を販売したりしてまして建物を移築したのも店主さんだとか。。

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木工家であり店主でもある方と色々話が盛り上がり1つ車の木工玩具を買ってしまいましたわ。

今も僕の店に飾ってます。

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この木工店以降は店とかは無くてセト沢の左岸沿いを進んで行く感じですね。

なにかノスタルジックな気持ちに成りつつ進んで行きますわ。

遊歩道はそんなにキツい登りでは無いですね。

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遊歩道の前半はセト沢よりけっこう高い位置を進む感じですね。

地元の方の飲料水となる清流は綺麗そうですね。。

その為に沢の中に入るのは禁止されているとは後で知りましたね。。

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進むと段々と遊歩道と沢の高低差が縮まっていきますね。

檜原村は66%が人工林らしく間伐などが見受けられますがこちらもそんな 人工林の調整と再利用の目的もあるのか?

自然エネルギーの有効活用を掲げるバイオマスタウン構想の一貫か?

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ほぼ沢と同じ高さになって来てもう少し先で滝を伴う景観となりますね。。

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生活水に使われる沢に降りてみるとやはり水は綺麗でしたね。

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その先の橋まで来れば滝はバッチリ観えますね。

けっこう滝壺近辺は入り組んだ創りになってる感じがしました。

橋や樹木や石や石段や起伏やら深い滝壺やらでコンパクトに鬱蒼とした感じがしました。。

これはこれで好きですね。。

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冬は滝が氷結して色々催しもあるようですが近年は氷瀑は観られ無い事が多いらしいですね。

夏は夏で花火大会やら祭りが有るらしいので観光として力は入れている方と見受けられますね。。

ライトアップもその度にするらしい。。

滝回りの環境は質素ですが催しの方は力を入れている感じがしますね。

考えれば檜原村の最大の観光資源と言えますから有る意味政治的側面もみえるか。。

基本的には4段の滝で深い滝壺を伴う最下段の26mしか観えないらしい。。

3段目も少し観えますけどね。。

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滝壺はエメラルドグリーンだとよく言われてるが僕にはもっと濃い濃紺と言う色合いに映りましたわ。。

これは僕が行った日が曇りや小雨の時が多かったせいも有るし深さや岩質も有るかと想いますが前述したように滝の回りは狭く入り組んだ地形になって影になるところも有ろうかと想いました。。

それにしては滝壺の写真はいまいち残ってなかったんで残念無念だったんですけどね。

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しかしこの滝近辺の鬱蒼さがそこまで大きくない滝に深みと迫力を与えているように感じましたね。。

滝回りは
(あれ。。こんな処にも石段が。。?)
みたいで楽しかったですわ。。

何だかここには来たんですが店が少ないわりには良い店ばかりなのか食べちゃって滝の方はボーッと観て帰ってしまうだけになってしまってるんですよ。。

なんだか弛緩してしまいましてね。。

余り詳しく観てないんですわ。。

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この滝は比較的住まいから近いので何かいつでも来れる気がして軽く観て終わりになってしまうんですね。。

別に悪い意味では無いですよ。。

遠方の滝なら名残惜しく感じますが何だか軽い気持ちでいつもの如く帰りました。

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最後に。。

この遊歩道を伴う滝観光に関しては一般の方なら其れなりに良い自然と郷愁を味わえる感が有るかと僕には感じられました。

散歩程度で行ける道程ですし近郊なら然り気ない休日に訪れるには良いかと想います。

滝そのものも下段しか観れないにも関わらず其れなりの迫力や趣が感じられると想いますし素朴な店と合わせて訪れる事は勧められますね。

この東京都で唯一の村である檜原村は地方自治体としての活動が分かり易く現れている感を僕は受けました。。

東京都で唯一の村であり村面積93%が森林でありその3/2が杉や桧木の人工林で大半が秩父多摩甲斐国立公園に含まれている檜原村。。

戦後復興の中で大量に植えられた人工林は外資参入, 円高, 鉄筋コンクリート化, プラスチック化, 等々の問題で需要も減り採算も合わなくなり放置され過疎化や花粉症や土砂災害や様々な問題を抱る事になったかと。。

そうした中で僕には今や津久井郡が合併し緑区となり隣接する身近な村と言える為か。。東京都と言う最も自然とかけ離れた地で有る為か。。それらの問題を解決しようとするバイオマスタウン構想のアイコンとしての村に見える感が有りますね。

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学校や図書館等の施設の木造化, 薪ストーブの利用拡大, 沢水の水道水利用, 廃校のリノベーション再利用, 福祉モノレールの導入, 様々な活動の一端が見られ大手チェーンの参入も見られない。。

民間のナショナルトラスト運動に始まり地方自治体のバイオマスタウン構想を推進する活動が良いのか悪いのか僕に判断する力は無いが訪れたくなる場所で有る事は確かでありますと言う事で終わりたいと想います。

払沢の滝 東京都西多摩郡檜原村本宿
042-598-0069(檜原村観光協会)
公式サイト http://www.jorudan.co.jp/sp/hanabi/spot_94898.html
無料駐車場 約30台