丸神の滝 3段瀑 公称76m 1段目12m 2段目14m 3段目50m 埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森 2004年11月19日、2016年11月10日 日本の滝100選掲載順カウントアップ7/100

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埼玉県で唯一日本の滝100選に名を連ねている「丸神の滝」は
僕にとって100選巡りの比較的初期である2004年の秋に訪れた滝であります。

カウントアップ6/100において東京都で唯一の100選滝である「払沢の滝」を掲載しましたがここは埼玉県で唯一の100選滝ですね。。

「払沢の滝」の掲載文において滝観光は千葉県より東京都に分があると言いましたが、次に埼玉県と東京都では更に東京都より県西部に秩父山地などの山岳地を有する埼玉に分があるとは想っていましたね。。

しかし調べると日本は森林率は67%と先進国ではトップクラスらしいが、関東平野部を中心とする埼玉県と東京都の近年の森林率は埼玉県が約32%で東京都が36%と埼玉県の方が低く、自然が西部の関東山地に集中する似たり寄ったりのポジションと想えますね。。

要は滝観光において都道府県別の優位性を考えた場合は、この先に隣接する山梨県.長野県.群馬県.はたまた東北方面なら栃木県とが絶対的な優劣の境であり、関東中枢は基本的に厳しいと言えるのは分かりきっている事と想えます。

まあ。。自然界に存在する滝の場合は都道府県で考えるより地方や地域や地帯と言う枠で考えた方が適切と言えるのですが、100選の場合は人間が選んだものだから行政区画と観光エリアの枠で考えるのは大事なファクターかと想います。

そうは言っても僕はこの日本の滝100選の存在自体を悪くは想っていません。

選択に関してはそれぞれに違いますから意見の相違は当たり前の事で割愛しまして、この日本の滝100選によって全国範囲での滝の探索や評価の1つの基準を設けられとても便利だと言う事です。

そして日本全国にそれなりに分布された100選の滝がある事がきっかけでその全国に滝観光だけでなく訪れようと想うに至れた節があって良かったとは想っています。

そんな事で2004年に1度この「丸神の滝」は訪れたのですが写真が少ないので偶然ですが干支が一周した12年振りの同じ季節にまた訪れてみました。。

トップの写真は12年前の写真でありまして素晴らしい紅葉の季節の中で観に行けたのかと振り返ってみると想います。

そして今回はその時の想い出を胸に訪れてみたつもりでしたが。。。。余り覚えてませんでしたね。。

改めて向かうと神奈川から埼玉なら大した距離ではない気がしますが秩父辺りはその割りに遠く感じますね。

そこから更に奥になる両神山南東約5kmに落ちる「丸神の滝」ですから遠く感じる事しきりです。
あくまで近い割りにはですけどね。。

とりあえず埼玉なら通勤ラッシュの時間より早い早朝に出発すれば下道で行けると言う考えは昔と変わらずに国道16号から国道299号で正丸峠を越えて秩父市に入り長い雁坂トンネルがある国道140号を途中でT字路を右折し県道37号を進む。

しかし正丸トンネルは心霊スポットとしても扱われますし何だか寂しい道に感じますなあ。。

暫く進むとT字となり「丸神の滝」の駐車場が有る県道367号薄小森線 の入り口となります。

自宅から「丸神の滝」駐車場までナビを調べると114kmでしたね。。

高速道路や幹線道路と言える道ならこの距離は大した程でも無いかと想いますが、この地域は高速道路のルートからも遠く道も峠道を進むと言えますから距離より遠く感じるのは仕方無いところですね。。

この小森川に沿って走る県道367号薄小森線 は「丸神の滝」駐車場を越えて暫く先まで進むと地主対行政の問題で熱い両神山の有料登山ルート白井差新道の登山口辺りで行き止まりとなりますね。

道は其れなりにすれ違えない狭い箇所もありますがそこまでキツい道では無いかと想う印象でしたね。。
県道367号薄小森線 を走る距離は大体9kmくらいかと想います。

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しかし途中に巨大採掘場が。。
秩父といえばセメント産業と言うのを想いだしましたね。。

日本屈指の良質な大鉱床で山そのものが様相を変えた武甲山などが目に浮かびますね。。

採石場の場所からいって薄小森線に入り「丸神の滝」の駐車場に至る迄の中間くらいまではトラックの往来も其れなりに有るかとは想います。

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駐車場はそこまで大きくないながらもトイレと販売機付きで有りますね。

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それでは向かいますが遊歩道は駐車場を起点とした1.5kmの周遊コースとも考えられる道程ですね。

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駐車場から県道を小森川下流に少し進むと滝下へ20分の東口ルートになり入り口にバス停も在りまして過半数の人がこちらから向かうかと想われますね。

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対して遊歩道を小森川上流に東口に比べて少し長く進むと西口になり滝下からでは観えない3段全容を遠望するルート方面から進むようになりますね。。

しかし周遊する場合は冷静に考えれば同じ遊歩道を歩く訳でして最初に登って展望台から全体を観て途中の派手な九十九折れを含めて降って帰る西口の方が良いと言える感じがしますね。

まあ。。1.5km の周遊コースを一周するだけですから大した程ではないと想うんですけどね。。

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そんな事を言って僕は2回の訪問で2回とも東口から入って行ってしまいましたけどね。。

これはやはり連れ達が楽に滝下へ向かい帰ってくる事を考えて看板を見て東口から行こうと誘導されてしまうんですよ。

まあ。。僕はどっちでも良いのですがね。。

そして案内に従い駐車場から車道を車で来た方向に向かい少し降りて行きますな。

このような滝見物で車道を歩くのはつまらないですがすぐに東口の遊歩道入り口で問題ないですわ。。

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すると木製の道標と看板が有り小森川を渡る橋が。。

元来。。観光滝はこれくらいの設備投資で充分かと想います。。

売店なども造らず駐車場とトイレと看板くらいで充分と想いますよ。。

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そして小森川を渡ると車窓から観えていました両神小学校滝前分校跡。。

実はこの物件は記憶に残ってましたね。。

2005年に合併し小鹿野町になった旧両神村に3校あった分校の1つで大正11年に新築され昭和42年に廃校したとのこと。。

その後キャンプ場として利用されたがキャンプ場もその後に廃業。。

何か強烈なノスタルジーが秋風の中で襲ってくる。。

そう想いながらここは先へと進みます。。

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分校を過ぎて小森川沿いを遡上して行きますね。。

ここは秋しか来ていないので地面は落ち葉のイメージ。。

しかし今年の紅葉はいまいちの感じですかね。。

なんだかこれから先は温暖化の影響かは分からないがまともな四季はずっとなさそうな気もしますね。。

看板はしっかりと有りますね。。

やはり山には木製の道標が良いですな。。

鉄やアルミでは場末感が出る。。

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少し歩けば小森川の支流である滝越沢が左から合流し滝越沢沿いを登っていきますね。。

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滝越沢を遡上して行くと橋が有りここを渡るまでは穏やかな道ですね。。

途中に県が行う事業の(彩りの国みどりの基金)が遊歩道の整備をしていると言う看板がありましたね。。

頑張ってください。

一瞬滝に観えますがロックフィルダムであり緑のダムとか言われてますね。。

これは斜面に集落が点在し石垣がよく見掛けられる旧両神村の
技術を使ったものなのでしょうか。。

橋には滝までの残り距離を表示していますね。。

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橋を渡ると石垣造りの九十九折りになりますね。。

調べましたがこれはやはり林業が盛んだった頃の木馬道のあとなのですかね。。

森林軌道もあったらしいですしね。。

道はまあ。。そこまで長い距離では無いので誰でもペースを守れば行ける遊歩道だと想いますね。。

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その後にまた沢沿いを緩やかに登って行きますね。。

原生林は深く落ち葉は相変わらずに夥しい。。

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そしてまた急登になりまして丁寧に鎖まで設置していたりしますが其れなりに大きいので間違う事なく分かる滝の姿が観えてくる感じですね。。

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そうして滝下の観瀑スペースに着きますが木製のベンチが4つ置いて有りますね。。

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「丸神の滝」は3段76mで1段目12m.2段目14m.3段目50m でここからは1段目50mが間近で観られる感じですね。。

優美さのある段瀑と言う事で豊水期ではなく秋に訪れたのですが予想より良い滝に想えましたね。。

ゆっくりと雄壮に流れ落ちて景観と調和されて高度感も其れなりに有るかと想いましたよ。。

最下段だけでも充分に観れますね。。

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滝壺は無い感じで増水してなければ滝面の流水に触れる事も出来ますね。。

岩肌を伝う複雑な水の流れが観てとれます。。

角度の有る段瀑ですが流れは穏やかに感じますね。。

この滝は樹林との調和が良い滝と僕は受け止めましたよ。。

前に木の手摺が滝前に設置されていたようですが無くして良かったかと想いますね。。

景観の邪魔にしかならない感じがしました。。

そこまで危ない場所には想えませんし。。

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僕は比較的に優美さよりも豪快さを求めたくなる嗜好ですが
この滝のゆっくりと高い高低差を落ちる様はやはり良いと想いましたよ。。

そうして観ていると何か程好い大きさの石が最前列に転がっていました。。

何だか御神石のような気持ちで観てしまいました。。

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そして反対を振り向くと魔の九十九折りの景観が観られる。。

これは確かにキツそうに観えますね。。

こちらは間伐している植林ですかね。。

天然林が大部分を占めていると言うが植林はここに集中か。。?

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とりあえず滝見スペースの最奥の段を上がると2段目だかも一緒になんとなく観えましたね。。

登るのが面倒な方はここからの眺めも一考を。。

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その後に連れ達は疲れたから待ってると言う事で独りで周遊すれば良いのにこの九十九折りをピストンすると言う極めて不合理な事になりましたわ。。

ジグザグ突き進み正規の展望台からずれた処がベストポイントだと言う事でフラフラしてたらよく観えない場所で写真を撮る事になってしまいましたわ。。。

しかしこの滝は上からでも滝下が写らなかったり樹木が遮ったりで何処かが微妙に隠れるような気がしましたね。。

でもそれが侘び寂びとなって奥ゆかしさを生むとか考えましたね。。

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まあ。。道の方は其れなりに高低差が有りますが距離はそんなに無いので気軽に観れる方だと想いましたよ。。

やはりこの「丸神の滝」は原生林との調和した景観が素晴らしい滝なのかと想いましたね。。

紅葉がバッチリの年ならそれは美しく映えるでしょう。。

氷結もするらしいですし新緑にしても四季其々の景観を楽しめるのでしょうね。。

観る場所に関しては3段全体を遠望するのが人気でも有りますが個人的には滝下から1段目を観るのがハイライトになりましたね。。

これは例えるなら100選滝で言えば、栃木県の(霧降の滝)や山形県の(白糸の滝)等は滝下から観ても上部の景観がよく観えずに遠望が好ましいと言えるかと想うのに対して、この(丸神の滝)は最下段の比重が大きく滝下に簡単に行ける事が大きいと想いました。。

まあ。。どちらも観るのが理想なんでしょうけどね。。

そう考えながら帰路を歩きました。。

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すると最後にまた分校跡に辿り着く。。

なんとも言えない薄いピンクの物件。。

なにかトイレとしては使われているような感じでしたが。。

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そして辺りを観渡すと黄色い葉を落とす一本の銀杏の木。。

林業が盛んな時代は子供達が校庭を無邪気に歩いていた事でしょう。。

なんとも言えない実の匂いが今はもう無くなった父の実家の横に黄色い葉を匂いと共に落としていたあの木を想い出させます。。

ここで12年前に観た小さな校庭が石垣を除いて黄色一色になった光景。。それがこの地での僕にとって一番鮮明に覚えている美しい光景です。。

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最後に。。

この埼玉県の秩父エリアにある「丸神の滝」を100選に入れたのはバランス的にも問題は無いかと想いますね。

もしこのエリアで他に候補が有るとしたら大滝村方面の「大除沢不動滝 3段 50m」辺りになるかと僕は想いますがそこまで推せませんし「丸神の滝」が100選で良いと想いました。。

紅葉の時期などは特にお勧めと言えるかもしれませぬ。。

何か役場の観光課が数取器を東西の入り口に取り付けて観光者数を調べているみたいですし、県の方も(彩りの国みどりの基金 )なる素晴らしい事業も有る事ですから真剣に埼玉県の緑の宝としてこの滝周辺の自然保護に行政を注いで欲しいところですね。。

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しかし何も金をかけ開発すれば良くなる訳ではないと言うのは当然の事。。

特に自然観光においては開発されないから残る観光資源でありそのままで人々を魅了出来るのが理想の事と想います。。

これ以上の設備投資は要らない。。

あるとしたら両神村の歴史と共に生きたこの分校を生かし再利用して保存するくらいでしょう。。

しかしこの辺りは何か過疎化.少子高齢化と言った問題が考えられてしまいます。。

この事に関して僕のような者が言うのは烏滸がましい事ですので、とりあえず(丸神の滝)に関しては訪れてみれば良い勧められる滝として終わりたいと想います。。

埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森

0494-79-1100 小鹿野両神観光協会

駐車場 約20台 無料