京都幽霊マンション 魔界紀行シリーズ3 京都市右京区嵯峨野新宮町 2011年3月24日 市街地に聳える異郷。。

こちらの物件を最初に知った記憶が残っているのは、ミリオン出版が2008年5月に発売しました(日本怪奇伝説)なる不思議ナックルズで紹介されていた怪談や都市伝説や未解決事件などを再録したB6判の小型のムック本でしたね。。

想えば当時にコンビニなんかで不思議ナックルズを見掛けると購入していたもので、なんだかこの雑誌に載っている(山の牧場)やら他の事件事故の話やらの話も他紙で見たりもしたとは想いますし、この(京都幽霊マンション)もそんな気がしますが、とりあえず(京都幽霊マンション)と言えばこの雑誌と言った感じでしたね。。

それで久し振りに調べてみますと、これらを刊行していたミリオン出版は2018年末に親会社の大洋図書に吸収合併されて消滅してしまったと言う事で、時代が書物からネットに移行して行く時代背景も有りますが、なかなか寂しいところでしたかね。。

まあそんなんで、こちらは何だか街中に佇む現役のマンションが怪しいスポット扱いをされていると言う事で気になり、機会が有れば訪れようと想っていたのですが、2011年3月23日からの京都方面への1泊旅行の序でに訪れる事にしましたね。。

それでこの時の1日目は、愛知県江南市の犬山線界隈の布袋大仏なんかを観たりして、何だか良く覚えてませんがゆっくりと京都方面に向かい、琵琶湖南西部となる滋賀県大津市の大津港に近い安いビジネスホテルなんかに泊まりまして。。

夜は近くの京阪電気鉄道の浜大津駅の周辺をウロチョロして何を食べたかも覚えていないジャンクな夕食を済ませてさっさと眠りに着きましたね。。

そうしたら調べますと、この浜大津駅と言うのも2018年3月に駅名を(びわ湖浜大津駅)に改称したみたいで、なんだか時の流れを感じるところでしたかね。。

それでこの時は、翌日となる3月24日の朝にホテルの宿泊に付いていた朝食の質素なバイキングなんかを食べて身仕度をして外に出ましたらけっこうな雨で、車に逃げ込むように飛び乗って、大津市の市街地を車に乗ってウロウロしたものでした。。

想えばこの時は事前の天気予報なんかで天候は良くなさそうだと言った予想がなされて、天候が良ければ日本の滝100選巡りの(八ツ淵の滝)辺りを訪れる計画だったんだと想いましたが、それを諦めた次案の心霊スポット+京都の神社仏閣と言った観光に切り替えたまったりとした予定行動に成ったと想います。。

そこで先ずはここから京都の市街地方面に向かえば約20kmくらいの京都市右京区の嵯峨嵐山に(京都幽霊マンション)が在ると言う事で、朝の一番に向かう事に成りましたね。。

そんなんでその前の朝の最初は、初めて訪れた大津市の市街地を車でウロウロしたんですが、びわこ競艇場とかを観るにつれてこの先を北上して行けば雄琴のソープランド街とか在りそうだし、あまり琵琶湖ってのも景観が良い処じゃなさそうだなとか想いつつ。。

京阪電気鉄道大津線の路面電車が走るのを観るにつれ、なんだか路面電車が走る街って情緒が有って良いよなとかも想ったりしまして、観過ごしたりやり過ごしたりする事が多いので何時もの事ですが、また今度ゆっくりと訪れたいと想いましたね。。

なんでも調べますと大津線とは、浜大津駅〜御陵駅間を走る京津線と浜大津駅~石山寺駅〜坂本駅間を走る石山坂本線の2本の路線を総称した路線名となるみたいですが。。

京阪大津線のターミナル駅である浜大津駅は日本で唯一の路面を走る軌道法を越えた特例の4両編成の地下鉄が観られ、京津線なんかは途中に6.1%の急勾配の山越えも有って楽しめそうですし。。

北上して行けば雄琴のソープランドなんて言いましたが、石山坂本線に乗れば全長2025mとなる日本最長の比叡山鉄道のケーブルカーに乗って延暦寺に至れると言う事で。。

なんかこうしてコラムを書いていますと、日本の滝100選巡りの(八ツ淵の滝)を絡めてのこの辺りの旅行に今年中には行こうかと言う気になってきまして、路面電車やケーブルカーと言ったレトロな雰囲気の乗り物に弱い自分だなとは想いましたね。。

それで (京都幽霊マンション)は、不動産の賃貸情報ではJR山陰本線の嵯峨嵐山駅から徒歩10分くらいとなる丸太町通り沿いに在ると言う事で。。

大津市から京都市の山科区や中京区を横切る感じで、清水寺やら二条城やら東映太秦映画村やらその他の神社仏閣などには目もくれずに(京都幽霊マンション)へ向かった感じでしたが。。

嵯峨嵐山駅付近の丸太町通り沿いを走るとそれらしき楠んだ8階建ての物件が目に止まったので、過ぎた先のコインパーキングに車を駐車してマンションへと歩き始めましたね。。

なんだかこの辺りの道は本当に普通の僕の家の近所でも観られるような幹線道路と言った趣でして、街路樹越しに遠巻きに観える幽霊マンションも、こうして観ますと古ぼけた何処にでも在りそうなマンションにも観えましたかね。。

歩いて行くと雨の方は小雨になってきまして、ある意味でこの様な禍々しい物件を訪れるには程好い天気と成った気もしましたが。。

歩いて行くと歩道橋が有りまして、先には嵯峨中学前とかのバス停でバスを待つ人はいるし、道を挟んだ向かいの有人ガソリンスタンドのENEOSなんかからはスタッフの威勢の良い声なんかも聞こえてきまして、本当に日常の風景と言った感じでしたね。。

そんなんで行き交う人々もいる中で、あんまりマンションの真ん前とかでも不味そうなので、先の歩道橋を渡る前に折角だからまた記念写真をパチリと撮りましたね。。

それでこれまた古く錆び付いた歩道橋を登りまして、その上から暫し幽霊マンションを眺めたと言う事でしたが。。

なんだか今久し振りに(京都幽霊マンション)を調べますと、なんと2016年9月に内装と外装をリノベーションし、新しいマンションに生まれ変わったみたいに成っているらしいじゃないですか。。

それでGoogleマップやらを見たり色々と調べますと、どうも幽霊マンションの向かいのENEOSも無くなっているし、隣に映る(お酒の共和国 トミナガ)ってのも無くなっているし、先程の浜大津駅の件と言い、訪れてから10年も経っていないのに、地域の変換は目まぐるしいものだとは想いましたね。。

そしたら更にこの時に登って眺めた程好い幽霊マンションのビューポイントとなるこの歩道橋も撤去されたらしくて、それを知るとやはりこうして訪れられて今は無きものを写真に納められて良かったなと想うところでしたね。。

そんな事で、以前の幽霊マンションはもう無いし、色々とウェブでは実名入り乱れて載っているので書かせて貰いますと。。

けっきょくこちらのマンションは、1974年10月だか11月に竣工したメタボ広沢と言うメタボリックシンドロームと言う世に円満する病気が名称と伴に浸透した現在ではまず付けられる事の無い名称のSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)構造の全58戸のマンションとなりますが。。

ここで使われていると予想されるメタボと言う言葉は、1959年に戦後の世界的建築家・都市計画家である丹下健三に影響を受けた、黒川紀章、磯崎新、菊竹清訓、槇文彦などの建築家たちを中心に世界デザイン会議への参加を発端に展開され発展して行ったメタボリズム(新陳代謝)からその名を取ったグローバル視点で言えば日本初の建築運動の事で有りまして。。

高度成長期においての人口が増加や都市における土地不足の問題も考慮した、社会の変化や人口の成長に合わせて有機的に成長するような建築や都市計画による様式なんかがメタボリズムらしいと。。

考えてみれば近年に取り壊し問題なんかで話題になった東京都中区銀座のカプセル型集合住宅の(中銀カプセルタワービル1972年竣工)なんかは黒川紀章が創ったメタボリズム建築の代表的な作品であり、正に細胞が新陳代謝するような印象で。。

実際に140個の住居ユニットは困難でやってられないらしいですが1つ1つが交換可能らしい話で、この運動の形を表しているようには観えましたね。。

更に土地不足解消と言うならば、(沖縄国際海洋博覧会 1975年~1976年)のシンボルとして未来の海上都市のコンセプトの基に創られた半潜水型浮遊式海洋構造物である菊竹清訓が設計したアクアポリスが、コンセプトとして解り易いかと想いました。。

しかし一瞬こうしたものは昔からある埋立て地の事じゃないかとか想いましたが、みなとみらいの基本計画にしてもメタボリズムを結成していた1人の大高正人であるし、ゴミ処理やら港湾整備やら工業地帯と言うだけでなく、都市形成としてメタボリズムは実際に形に成っているのかとも想いましたね。。

それで海上都市はあれだしカプセルタワービルも露骨なんで、こちらの幽霊マンションに近いようなメタボリズム建築と言えば。。

こちらもそのうちに鳥取県方面へ訪れる時に泊まろうかと考えていました米子市皆生温泉の(東光園 1964年竣工)なんかは菊竹清訓が設計したメタボリズム建築だと言う事で。。

なんだか似ている雰囲気なので今回この書き物をするにあたって調べたらそうだったのでハッとさせられましたね。。

しかしどうも調べますと、こちらメタボ広沢はメタボリズム運動の建築家が設計したと言うより、メタボリズム建築を模して創られたような物件みたいな感じで。。

同じ京都府の左京区の丸太町通りにはメタボ岡崎と言う、メタボ広沢と同じ8階建てSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)構造で40戸くらいの、不動産を調べると1973年竣工なのか1980年竣工なのかよく分からない姉妹マンションみたいなのが在るみたいでしたね。。

こちらもなんだか外観はコンクリート打ちっぱなしで、窓枠やらベランダやらそしてその出っ張りやらが歪に凹凸を創る無骨な印象を与え、それに長年のメンテナンス不足からか水垢なんかが怪しく模様を創っているような、やはり共通する印象が強い物件には観えましたが。。

なんだかこちらも最近は内外にリフォームやらリノヴェーションを施した感じみたいで、こちらはメタボの名称はそのままに、部屋によってはデザイナーズマンション的な物件と言った趣に成っている感じがしましたね。。

まあでもこれら2つのマンションも竣工当初はその時代の洒落た前衛的マンションと言った感じだったみたいだし、其れなりにメンテナンスとかを行い続けていれば不気味には観えなかったんじゃないかとは想ったりしましたけれどね。。

そんなんで不動産屋さんやら色々とウェブの画像とかも御拝借しながらメタボリズム建築を観て考えさせて貰いましたが。。

こうして歩道橋からメタボ広沢を観ていますと、言われているようにネットが張られたり家具が放置されたベランダなんかも有ったのかもしれませんが。。

僕としては雑草なのか花壇やら植栽なのか解りませんが、ベランダやら窓枠に汚く緑が繁っているようなのが多かったような印象が強かったですね。。

緑の物件と言えば段々の屋上緑化による山をコンセプトにした福岡市のアクロス福岡を想い浮かべましたが、こちらはアルゼンチンの建築家エミリオ・アンバースによるものでメタボリズムとは関係が無さそうですが。。

メタボリズムとは新陳代謝と言うように、樹木や植物のように徐々に成長出来るようにしようと言うコンセプトが有るし、空中庭園なんかも創られた感じなので、一瞬それに根差したものかのかと想いました。。

でもたぶんただの放置された花壇とかがそう成っただけだったんでしょうね。。

それで歩道橋からメタボ広沢を暫し眺めた後に入口方面へ近づいて逝った訳ですが。。

こちらが幽霊マンションとして有名になったのは、建物の中央部辺りに内部に入らないと観られない中庭を形成している吹き抜け空間が有り、
そこに最上階の8階の親から与えられた一室に住むこのマンションの所有者だかの娘さんが投身自殺をしてから8階やら上階辺りで怪奇現象が頻発するように成ったからみたいですね。。

何でも自殺した時刻が夜の11時らしくて、その時刻になると吹き抜け辺りでは地面に人が落ちる音が聞こえるだとか、夜は繰り返し落下する女性の霊が現れるだとか言われているみたいで。。

他にもマンションでは( 死ねない。。)と呟きながら彷徨う女性の霊の声が聞こえるだとか、部屋では壁を叩く音や女性の呻く声が聞こえるだとか、ラップ現象が起こるだとか、霊感の有る人が観るとマンションは幽霊が沢山徘徊しているだとか、写真を撮るとオーブが沢山写り込むだとか、色々と言われているみたいですが。。

更にマンションは飛び降り自殺の名所となっていて、マンションやら自殺には縁の無い人も引き寄せられて突発的に投身自殺をするとか言う話も聞かれ、このマンション付近は場所的にも不味いらしく女性が引き殺されたり事故が多発しているとか言った話も有りまして。。

それを知るに連れてなんだか相変わらずに心霊スポットは胡散臭いなあとか想っていましたら。。

マンションの端の道端となる処に(この場所で運転中の交通死亡事故が多発しています)と書かれた看板が設置されているのを見付けまして、事故が頻発しているのは本当の話なんだと認識し、話はまんざら嘘では無いんだなと些か身の引き締まる想いがしましたね。。

マンションの正面辺りに来ますと、中央入口の向かって右側の半地下に(ティーラウンジ サンルーム)が営業していましたね。。

ベーコンエッグやオムレツのセットなんかが500円で、ケーキセットなんかが600円と言う事で、今考えればこちらで朝食を取れば良かったかと想いましたが、この時は少し前に宿泊したホテルの朝食バイキングをたらふく食べた後だったので、入店しなかったのが悔やまれますね。。

なんだか観た感じだとこのマンションの歴史と共に在るような古くからの喫茶店に観えましたが、入ると普通の喫茶店だみたいな話が聞かれますし、半地下への階段を降りて直で喫茶店に入れそうだから幽霊とかそんなに関係無く営業していられるのかも知れませんね。。

それで2019年の初めとなる今になってこちらのマンションの家賃なんかはどうだったのかと調べてみますと。。

メタボ広沢は大規模リフォーム前は部屋によっては1戸600万円台くらいで売りに出されたり家賃5万円台くらいで貸されていた分譲賃貸マンションだったみたいですか やっぱり事故物件的な扱いで其れなりに安かったんでしょうかね。。

そして大規模リフォーム後の入居者募集を調べますと少し上がってきまして、専有面積が52.95m2の部屋で家賃が管理費込みで6.3万円とかになっていますが、やっぱり微妙に安い方なんでしょうね。。

気になるのでお隣にずっと建ってる1985年竣工で30戸6階建ての(長栄ヴィラ大成さが)を調べますと、リノヴェーションした2LDK専有面積61.56km2の部屋で共益費込みで8.6万円くらいとなり、道の斜め向かい辺りの61戸7階建てとなる(ライトコート嵯峨)は1985年築で専有面積41.23m2の2DKで6.3万円~7.1万円くらいとなりますから、やっぱり現在も少しは安い感じなんでしょうかね。。

まあでも相変わらずに僕は、古ぼけたマンションに女の霊とかが出てとか有りがちですし、どうなのかなって想ったりもしましたが。。

有名な事故物件の情報提供ウェブサイトとなる大島てるでも家主の娘さんが飛び降り自殺をした有名な心霊マンションとして公示されていましたし、色々と調べましてもこの話は統一されている感じがしましたので、娘さんが投身自殺したってのも本当の事なんだとは想いましたね。。

あと喫茶店の入口には盛り塩がされてるとか言う話でしたが、盛り塩には徐霊効果は無くてむしろ逆効果だって事らしいので、これは商売繁盛とかの為にしていたんだろうとか考えましたし。。

とりあえず喫茶店に関しましては、経営するには人通りの多い道の半路面店でテナント料金もおそらく安く、まったりと店を経営するには良い物件なのかも知れないだとか勝手に想ったりしましたね。。

そんなんで丸太町通りを少し歩いて有名な幽霊マンションの正面と言える場所に立ちましたが。。

雨模様だったせいか人通りは疎らな感じで、回りは幽霊マンションなんて気にも止めて無さそうな日常風景の中のように観えまして、なんとも居心地が悪い感じはしましたね。。

しかしこの物件は有名だと言う事ですが、要はこの物件が全国的に有名になったのは、2001年にメディアファクトリーから発売された新耳袋の第六夜(第6巻)の第九章で(居にまつわる二十の話)として全99話中の20話分を割いてこのマンションでの怪談を掲載したからみたいだと。。

それで新耳袋とは現代に実際に体験したらしい怪談話を100物語形式で99話収録した(全10巻)書籍らしく、著者は怪奇/オカルト系作家の中山市朗と木原浩勝の共作となるみたいで、タイトルは江戸時代の町奉行である根岸鎮衛が30年以上に渡って町の噂話などを集めた随筆集である耳嚢(耳袋)から引用したものらしいと言う事ですが。。

この書籍を始まりにして新耳袋はメディアミックス化がされて行き、2003年にはショートフィルム集としてBSでTVドラマ化され、2004年には全8話のオムニバス映画として(怪談新耳袋 劇場版 )が公開され、そして2005年にはなんとこちらのマンションを題材にした初の長編映画(怪談新耳袋 幽霊マンション)が公開され、それぞれ国内外で上映されてその後もシリーズ化されているみたいですね。。

それでネットなんかを閲覧してもこのマンションに関連してのものがけっこう載っていますし、僕がこちらを知るきっかけになった(日本怪奇伝説)をはじめ幾つかの雑誌なんかでも取り上げられているみたいですが。。

僕自身はこちらの新耳袋とかの関連は知ってはいましたが、何故だか読んだり観たりはしていない感じで現在に至っていますね。。

たぶんこれは僕のカルト嗜好がジャパニーズホラーブームなどを敬遠した結果かと想いましたが、せっかくだからそのうち新耳袋関連の作品にも触れてみたいとは想いましたが。。

しかしそんな有名物件ですが書いた通りに回りは静かな日常の世界と言う事で、観光地でもないこのマンションをポツンと眺めている僕達としては、何処かから誰かに不審がられてないか少し心配にはなりましたね。。

それでメインエントランスは何処だと目をやりましたが、なんだかそれも大きく開けていると言う感じでは無くて、壁を中心に左右に半階に降りる通路と上がる通路が有るような感じに観えまして。。

遠望した時は古ぼけた何処にでも有りそうなマンションだと言いましたが、入口からして陰鬱で重っ苦しい雰囲気は確かに有るなとは想いましたね。。

それでマンションは人の気配とかが極めて希薄な感じでしたが。。

こちらは空き住戸が大多数を占めているとは言え、現在も住人の方々が住んでいると言う事で、どうしようかと想いましたが。。

この時は、マンションに美容室のチラシを置かせて頂けないか管理人さんがいれば相談に伺うと言う名目で、迷惑のかからないように少しばかり内部に入らせて頂きましたね。。

そんな事ですから短時間にささっと入り込んだだけで何処が何処だったのかよく覚えていませんが。。

どうも1階にはテナント物件が4軒有ったらしく、喫茶店以外は空き物件になっていたみたいで、よく覚えていませんが、ガラス扉だか壁越しに中を覗くと、テナント内は空っぽで割れたガラスなんかが散乱していたような記憶が有りますね。。

こんな状態なら管理費や修繕費なんて住んでても払いたくないし、メディアに祭り上げられて有名な奇怪物件に仕立て上げられたとしたら、住人は好奇な目で観られそうだしで、僕ならやはり住むのを躊躇うなとは想いましたね。。

それでそそくさとこのマンションの幽霊話で最強のコアゾーンと言える8階を訪れてUターンして帰ろうと、エレベーターが有ったので乗り込ましたが。。

いきなり8階に行くのは躊躇う気持ちになりまして、とりあえず7階までエレベーターで上がって行きましたね。。

しかしなんだか6階より上にはこの時すでに入居者はいないみたいな話でしたが、先入観が有るせいかこの古めかしいエレベーター自体に乗っているとやたらと恐く感じましたね。。

外は全く観えない狭いタイプのエレベーターでしたが、特に目的の階に着いた時にワイヤーロープが軋む音と共に止まって暫しのタイムラグを置いてからガシャと扉が開く構造は、僕には恐怖感を演出するように感じましたね。。

それでエレベーターの扉が開いた瞬間はドキドキした訳ですが、まあとりあえず昼間ですし何事も無くい7階に降り立ちましたね。。

なんだか後から振り返りますと、7階も8階も同じような構成に感じまして、どっちがどっちだったか鮮明では無いのですが、7階を歩くと雑誌かなんかで観たような通路が延びていましたね。。

例の投身自殺が起こったと言われる中庭の吹き抜けの真ん中を渡り廊下みたいに通路が延びていて、住戸の窓数を増やすだとか前衛的な建築の為にそうした造りになったのかと想いましたが。。

そうした前衛性が何処にいるのか分からなくなるような不可思議な感覚を呼び起こさせるところが有るのかとは想いましたね。。

そしてメタボリズム建築の流れを組む建物にはコンクリートを素材とした冷めた荒々しい仕上げを特徴とするブルータリズムと類似すると言うか取り入れたところが有るみたいですが、それが過度のメンテナンス不足により極めて禍々しい雰囲気を創り出してしまったように感じましたね。。

雑誌に書いてあった1階の集合ポストの配置が滅茶苦茶だとかは確認しませんでしたが、今になって写真を観ますと掲示板に貼られてるゴミ出しの書面なんかは上下逆に貼られてるし、なんだか意図的にやってるのかと笑いが込み上げまして。。

他にもシュールな仕掛けみたいなのは有ったのかもしれませんが、足早に通りすぎただけなので分かりませんでしたね。。

そしてエレベーターの両側に設置されている階段を昇って遂に様々なメディアで怪奇現象が語られているこのマンションにおける最強のコアゾーンと言える8階に着いたのですが。。

子供用の自転車だとかも放置されたままで、こちらでは怪しい話の1つとして三輪車なんかがまとわりついてくる話も聞かれましたし、どちらにしても生活感が残っているとどうにも不気味には感じましたね。。

しかし何処にしてもそうした事が多いですが、着いてしまえば呆気ないもので、ここが数々の心霊現象が起こるとかで全国区で話題になったりした場所なのかと醒めた気持ちにもなりましたが、まあでも幽霊が出ないであろう昼間に訪れているので当然だったと言う事だったんでしょうね。。

それでまた色々と調べますと。。

どうもこちらには様々な幽霊が出るみたいですが、一番の代表格と言える有名なこの吹き抜けに投身自殺したこのマンションのオーナーの娘さんの幽霊と言うのは、(みさおさん)と言われる20歳くらいの黒髪ロングの大変美人な方だと言う話みたいですかね。。

それでこちらを有名にした発端の新耳袋の話の元は、この8階の(みさおさん)が以前住んでいた角住戸に入居した近くの東映太秦映画村に隣接する東映京都撮影所で働く録音技師だかの方と、そこに泊まり込んでいる親戚でレポーターの仕事とかもしているグラドルの方のこちらでの霊体験を主にした話なのかと想いましたが。。

何だか(みさおさん)は幽霊ですから人間にとっては霊界に誘われる恐ろしい面があるようですが、住人とはお互いの生活とかに干渉しないで共存すると言った関係になったり、住人の為になる事もしてくれるみたいなので、悪霊とは言い切れない存在なのかとは想いましたね。。

しかしやはり霊とはデリケートな存在で、この(みさおさん)と言う名前は仮名だと言う話かと想われましたが。。

どうも超強力な霊なのか、TVなんかのロケやら興味本意でマンションを訪れたり、更には名前を語ったりこちらの話とかをすると、周辺に異変や身体に不調が表れたり、突発的な自殺願望が起こったりと、危うい話が尽きない感じもしましたね。。

それでマンション内には他にも作業服のおじさんの霊やら様々な霊が存在したり或いは通り抜けて逝ったりしてウジャウジャするみたいだてあ言う事で。。

こうなると何だかもう僕には盛りに盛られた非現実の噂話としか想えなかったですね。。

そんなんでこの時は霊の存在はいまいち信じられませんでしたが、雰囲気は十分に有るなと想いつつ周辺に御迷惑がかからないように足早にマンション内から引き返しましたね。。

しかし今にして想えば、僕がこのマンション内を訪れた時に最も印象に残ったと言うか気になったものは、8階やら他にも設置されていたネットだったんですが。。

どうしてかと言いますと、何だかこちらのマンションは心霊に誘発されたりもして投身自殺をする人が多くて自殺防止のネットが張られているらしいとか言った話が見受けられたからでしたね。。

でも何だかこれは鳩よけネットだと言った話も見受けられまして、実際は何が主な目的で設置されたのか分からないところでしたが、それでとりあえず鳩について考えてみますと。。

現代の日本でよく見かけるカワラバト/ドバトなんかは基本的に崖の入り組んだ安全と想える場所に巣を作ったり寝ぐらにしたりして暮らしていた為に、市街地に棲息するそれらの鳩は崖と似通っているコンクリートで出来た大きなビルやマンションなんかの三方向が囲まれた室外機の裏なんかは格好の住みかとなるみたいですね。。

そうなると景観条例なんかも有ってか低層の建物が多い京都市内の中で、こちらメタボ広沢の四方を囲まれた狭い吹き抜けまで有るコンクリート剥き出しの物件は、鳩にとって最高級の住みかとなってしまうのかも知れないとは想いましたね。。

それでどうも調べますと、カワラバトは元々は北アフリカや中央アジアに生息していた外来種であり、それを家禽化し野生化したのがドバトであり、近年は人間と生活圏を共にするところがあるらしく。。

そしてそれらの鳩は以前は植物の種子や穀類や自らの体内から作り出すビジョンミルクなんかを主食にしてきましたが、現在はビジョンミルクはそのままに人間の生活圏に溢れる食べ物のクズや人に与えられた餌さなんかを主食としているみたいで、観光客が溢れる神社仏閣の宝庫である京都は鳩にとっては食料に事欠かない地域なのかも知れないとも想いました。。

そう考えますと、帰巣本能が高く繁殖率も高い鳩がこちらのマンションを住みかとして選び、マンションが鳩の巣窟となってしまったとしたら、吹き抜けは鳩の便所となり悪臭を放ち続け、鳴き声や羽音は害虫の発生源となり、ウィルスや病原体を媒介する魔の巣窟となっていたのかも知れませんね。。

そして鳩の鳴き声や羽音はコンクリートの吹き抜けから強烈な反響音をマンション一帯に響かせ、心霊の囁くような声なんかは可愛いもんだったかも知れません。。

こう考えますと平和の象徴のような鳩は、現実的にはどんな悪霊よりも恐ろしい被害を住人に与える可能性が有るのかと震える想いでしたが。。

まあ実際に何の対策でネットが張られているのかは僕には分かりませんで、もしかしたら自殺防止、転落や落下物の防止、鳩よけと万能対策のネットだったのかも知れないと言ったところで納得させておきましたね。。

それで8階に一瞬立ち寄った後はマンションを出てマンションの横に通る小道からマンションを軽く眺めたりしまして、最下階には駐車場なんかも有るみたいでしたが、マンション全体どこも澱んだ感じだなと想いつつ歩きましたね。。

それでマンションは建ぺい率/容積率をオーバーした既存不適格物件かも知れないと言った話も聞かれましたが、入口側の丸太町通り側以外の三方は狭い道に囲まれて敷地内一杯に建物が建っている感じでしたから確かにそうなのかも知れませんでしたね。。
まあそんな事で、他にも1981年の建築基準法改正以前に建てられた物件なら旧耐震基準となり、このようなメンテナンス不足のマンションの状況なら積立金なんかはスカスカで、耐震改修工事などは行っている訳が無いと推測できましたが。。

既存不適格物件なんかはローン審査は通り難いが不動産を通して普通に売買されていますし。。

耐震基準に関しましては、2011年に起こった東日本大震災以降に行った都内の旧耐震基準の分譲マンションへのアンケート調査においても約8割が工事以前の耐震診断すらする気が無いといったところで、こうした物件は国中に沢山有る普通の日常の在り方だとは想いましたね。。

これはやはり先の震災において都内などで躯体とかに損害が生じて補修を必要としたマンション2軒はいずれも新建築基準の物件であったりで、毎年のように報道される手抜き物件やら耐震診断でも分からないところも多く、震災を乗り越えて何十年も倒壊せずに建っている旧耐震基準の物件はそれが安全の実績になっているところも有るからだと。。

しかし最大の理由は金であり、耐震診断を行って不合格となれば資産価値は暴落し、基準に耐えうる改修工事を行えば積立金では賄いきれない費用が住民への大負担となり、柱やらが新たに設置されて居住面積やら窓面積が狭くなった挙げ句、既に建築済みの物件には完璧な補強は不可能だと言う事で、こうした傾向は当然の事なんだろうとは想いましたね。。

そんなんでこうした建築基準の問題はこのマンションに限らず特別な事では無いと言ったところでしたね。。

それでこちらは現在大規模リフォームを行い新しいマンションに生まれ変わったみたいで、以前の殺伐とした雰囲気は亡くなったと言う事らしいですが。。

しかしよくこの物件はそんな大々的なリフォームが出来たもんだなと想いましたね。。

現在の各地都心部における空き家問題は、マンションの空き戸が過半数を占め、相続が発生する時代となった分譲マンションの老朽化の問題も深刻だと言う事ですが。。

一戸から複数の各戸を区分所有者が所有権を持つ区分所有物件となる分譲マンションは、建物の老朽化や区分所有者の高齢化が進んで空き家率が増えると杜撰な管理のどうしようもない状態に陥る危険性が有るみたいですかね。。

しかしどうも調べますと、何より区分所有法ではマンションの建て替え決議が成立する為には議決権総数の半数以上を有する組合員が出席することを要する年1回以上の開催を義務付けられたマンション総会において、
メタボ広沢のような単棟の場合は建て替えるなら区分所有者および議決権の4/5以上の賛成が必要とされていたり、共用部分の重大変更ならば3/4以上の賛成が必要となると言う事みたいですが、その合意形成が非常に難しいと言った難点が有るのかとは想いました。。

そうなると空き戸だらけの半スラム化したマンションでこの合意を取り付けるとなりますと、何処で何しているのか分からない区分所有者やその相続人から議決権の行使や委任を取り付け総会を成立させて、決議が成されたら反対者に区分所有権の売り渡し請求をし、組合やら管理会社で住人から工事費を徴収したりしていかなくてはならず、大変なものなのかと想ったりしまして。。

それで(みさおさん)の親はマンションのオーナーだと言った話で、ならその方はこの区分所有者の一人なのかと想ったりしましたが、その区分所有者の方達やら組合や管理の方がどうなっていたのかはさっぱり分からないところで。。

この様な惨状のマンションが大規模リフォームの上で生まれ変わったとしたら、何処かの大手か何かが好立地条件とかに目を付けて上手いこと区分所有者の意見を調整して買取再販事業に動いたりしたのかとか想ったりするぐらいしか想像できませんでしたね。。

そして何だか不動産屋さんのHPなんかには新しく生まれ変わって全く違う明るい雰囲気のメタボ広沢が紹介されたりしていますが。。

こうして様変わりしても心霊現象は続くものなのかと、行く末が気になるところでしたね。。

そんな事でこの時は短時間で幽霊マンションを後にした訳ですが。。

けっこう雰囲気は有ったねとか話ながら暫く宛もなく車でフラフラと走っていましたらトンネルに行き着きまして、なんか観た事有るトンネルだなと想いましたら。。

こちらもこの界隈では有名な心霊スポットの(清滝トンネル)だったみたいで、一瞬これは霊に憑かれていると言うか心霊スポットに取り憑かれているのではと想いましたが、はっきり言ってただの偶然だったんでしょうね。。

それでこちらは元々は愛宕神社参詣の為に造られた愛宕鉄道のトンネルを府道にした感知式信号を使った相互通行のトンネルみたいでして。。

何だかこちらのスポットも信号に引っ掛からずに青だったらまずいだとか、トンネルの上の試峠に逆さミラーが在って、子供の霊が映り込むだとか自分が映らないとまずいだとか言われているみたいですが。。

とりあえず僕にとってこのエリアで最も気になっていたのは京都幽霊マンションであり、それを訪れられて満足したと言う事で、確かこちらではトンネルを往復しただけで
引き返しまして、この地を後にしましたね。。

それでそう言えば嵯峨嵐山ってトロッコ列車やら渡月橋やら竹林やら色々と観光スポットが有りそうですがそれらは訪れた事も無く、今振り返りますとこのエリアで訪れた事が有るのは京都幽霊マンションだけだと言う何だかどうしようもない事をしているなと想ったりするところでした。。

最後に。。

この京都幽霊マンションに関しましては、元々はローカルな噂話みたいなのが新耳袋なんかの題材となったのを始まりに、各種メディア映画やTVドラマなんかでも扱われ、ウェブや雑誌にも掲載されて広く知られるスポットとなり、僕も雑誌やウェブでその存在に興味を持ち訪れてしまった訳ですが。。

僕は芸能関係には殆んど興味が無いので詳しくはないですが、何だかガリガリガリクソンさんだかがこのマンションに興味を持ち心霊写真を撮るんだとか入居するんだとか言った目的で訪れたら取り憑かれて毎週のようにマンションに訪れるはめになり除霊してもらって事なきを得ただとか、
最近では心霊関係で幅を効かせているような北野誠さんがこちらを訪れたりしてTV、ラジオ、雑誌なんかで話題にしている感じでしたかね。。

それで想いましたのは、この京都幽霊マンションは、近くに東映京都撮影所を伴う東映太秦映画村やら松竹撮影所と言った芸能やTV関係の方々に話題になり易い場所に在ったから各メディアで扱われて有名になったと言う一面も有るのではないかと想ったりしましたね。。

この様な幽霊が出るとか言われたり周りが勝手に不気味がるマンションなんて言うのはローカルレベルでは全国各地にいくらでも在りますからね。。

例えば僕の生活圏の小田急相模原駅から直ぐの行幸道路沿いの二宮神社の隣となる1階がカラオケボックスとお好み焼き屋になっていたマンション物件は、現在は住んでいる人も疎らそうで管理なんかも杜撰で放置状態のように観えて近所に住む方も良からぬ印象を抱いている感じでして。。

このマンションの1階のお好み焼き屋さんには何回か食べに行った事は有りましたので僕も印象には残っているのですが、カラオケボックスの方は奥の方のボックスには幽霊が出るとか噂が有りましたし、何だか京都幽霊マンションと共通するところが伺えましたね。。

他にも僕の実家から歩いても近い厚木市の国道129号線の厚木市立病院前の交差点の先の屋上に大きな看板を設置しているマンションは、この辺りは元墓地だったのか何なのか知りませんが霊現象が絶えずに住人も少なくて129号線から観える屋上の大看板で少しでも儲けを出そうとしていると言った噂話は聞いた事が有りましたので。。

京都幽霊マンションの話を知った時に、実際にまだ居住者が居るのに心霊スポット扱いされるなんて事故物件以上にとんでもない事だなとか想いましたが、こうして改めて考えますと結構在るものだなとも想いましたね。。

しかしこれらの物件は、観た時のインパクトがそこまで強いとは言えないかと。。

それでこれらと比べても、京都幽霊マンションはそのヴィジュアルが醸し出す雰囲気が格段に上だった為に幽霊マンションの代表となれたのでしょう。。

やはり心霊スポットと言う非現実的な要素の強い場所は何より観てくれが大事だと言う事なんだとは想いましたね。

そしてそのヴィジュアルはメタボリズム建築を模倣したマンションと言う事で、そのメタボリズムと言う代替可能なユニットによる新陳代謝、巨大都市レベルでのメガストラクチャー、自然と調和した日本の伝統工法と言った考えを内包した前衛建築の思想は、形を成し得た初期段階で終息を迎えてしまったと言った感じに想いましたが。。

例えば中銀カプセルホテルは元々最初に老朽化して新陳代謝が必要な配管設備なんかが躯体のシャフトと一体になっていて追加や取り外しが出来ずに改修工事が出来ないだとか、室内の設備もカプセルと一体になっているので新式のに取り替えられないだとか言った、要は設計者の黒川紀章さん自身も認める大枠のカプセル以外は新陳代謝出来ない失敗作だったらしいですし。。

高い理想を掲げて建設した栃木県議会庁舎も漏水や隙間風などの問題で使用者の評判はとても悪かったらしいですね。。

しかし勿論こうした試みが有るからこそ技術の進歩や発展は有る訳でして、このメタボリズムの思想は現在の国内外の都市開発に少なからず影響を与えているみたいで、無駄なものではなかったと言う事なんでしょうね。。

そんなメタボリズムですが、何にしても物事って意図する事とは全く違う方向の産物を生み出したりするもので。。

このメタボリズムを模倣したメタボ広沢に関しましては、その建築様式が心霊スポットを演出する事に一役買ってしまったと言った感じがしましたが。。

それで僕自身は建築に関しても全くの無知な素人で、その素人目線からのメタボリズム建築によく観られる外観的特徴を述べますと。。

巨大で無機質に観えるコンクリート打ちっぱなしであったり、内部や階下や途中階に開けた空間であったり、ピシッと真っ直ぐに伸びたよく判り易いような判り難いような左右の対象性や連続性であったり、上階の方が床面積が広そうなブロックを積み上げたような出っ張った造りであったり、やたらと多くて目立つガラス窓だったり、そして出っ張って羅列するベランダやら出窓やら窓枠だったりしまして。。

何だか香港に在った九龍城砦なんかに類似性を感じる方もいるみたいでしたが、とりあえず僕には総じてシンプルなんだか歪なんだか判別し難いコンクリートの塊みたいに感じましたね。。

そしてこちらメタボ広沢も正面辺りから観ると建物を分断させるように中央にエレベーターが有って、その両側に階段が有って、その両側の先に住居が並んでいる対象性が有る感じで、何だかベランダやらサッシ部分みたいなのがゴツゴツと出っ張ってる感じがして、そんなところがメタボリズム的なんだろうなとか想ったりしたのですが。。

前述のメタボ岡崎の他にも、2009年辺りにアスベストの問題とかで解体されたみたいですが大阪市の梅田にメタボ阪急なんて言う模倣ビルが在ったりしたみたいで、けっこう在るものだなとも想ったりしまして。。

それでメタボリズムに似せたマンションには様々な間取りの住戸が有るだとか、どの住戸も角部屋的な間取りになるみたいな造りになっているみたいな話を目にしまして、まあそう言った造りが何だか他と違う印象に残る外観に観えるんだろうなとか想いました。。

しかし気になって最近通勤やら外出している時に目に入ったマンションとかを色々眺めたりしましたが、何だかよく観ればどれも類似する形状の部分が有るような気がしてきてしまったりもして、やはり建築の事など一朝一夕で理解できるものでは無いなとも想いましたね。。

それでそんな感想の中で僕が初期のメタボリズム建築を模倣したこの物件が心霊スポットとして扱われる事に一役買ってしまったと想うところとしましては。。

他に初期段階として形になった本物のメタボリズム建築と同じように、現実的な問題としてまだまだ欠陥と言えるようなところや問題となるようなところが有ったり、後はやはり放置状態の杜撰な管理とかによる外観の印象が心霊スポットとして扱われる事に拍車をかけてしまったのかと想うところでして。。

どうも調べますとメタボ広沢は鉄骨鉄筋コンクリートを使用したSRC造となっているみたいでしたが、耐火性、耐久性、耐震性、遮音性に優れているのは良いとしまして。。

先ずはコンクリートの物件は雨染みやカビなどの汚れが付き易いと言う事で、光触媒フッ素コーティングなんかの塗装剤を定期的に塗布するメンテナンスが必要みたいだと。。

それに市街地の交通量の多い通り沿いですし、排気ガスなんかによる黒ずみは放置されると太陽光により酸化皮膜を形成してそれが何重にも重なって固着してしまうと言う事で。。

そうなるとこの様な管理を放棄されたような状態で築年数が経ち古くなった物件は、黒ずんで重々しく冷たい印象のそれはそれは幽霊でも出そうな雰囲気を醸し出すんじゃないかと想いましたね。。

そしてコンクリートは遮音性は高いと言う事ですが、調べますと固い重たい材料は音を通さないで跳ね返すみたいだと言う事で、四方八方をコンクリートで囲まれた部屋なんかは強い反響音が問題になる事が有るみたいなんですかね。。

それで音の方はTVや人の会話などの周波数が高い音域の音は空気伝播音を中心に人の耳に伝わり、エアコンの室外機やら重い物を落とした時みたいな周波数が低い音域の音や壁を叩いた音なんかは固体振動で音が伝わるらしく、コンクリートや壁やらの遮音層の間に空気層を設けた二重構造なんかはその空気層により太鼓現象(共鳴透過)を起こしたりして不快になる事が有るみたいで。。

それで現在のコンクリート物件なら様々な反響対策やら吸音対策やらが採られているのかも知れませんが、以前はコンクリートの上にボンドをだんご状につけてボードを貼っていくようなGL工法なんかの二重壁が多かったと言う事ですし。。

そうしたものは空気層が薄く、普通の生活音のような周波数の高い音域でも共鳴透過が起きやすく、ボードが躯体と接着されているから振動も伝わり易いとかで遮音性が著しく低下してしまったりするみたいで、メタボ広沢なんかはどう言った壁だったのかは分からないですが気になるところでしたね。。

そして上下階の話を調べたりしますと、重い物を落とした時の重量衝撃音対策は、床スラブとなるコンクリートの厚さが大事であり軽い物を落とした時の軽量衝撃音は、床の仕上げ材に遮音フローリングやカーペットなどの弾力性が有り遮音性の高い材料を使っているのかが大事みたいで、最近ではスラブと床の間に空間をつくる二重床工法が多く採用されているらしく。。

他にも二重床の部屋間の間仕切り壁の納まりには、全室の床を貼ってから床上に壁を建てる床先行工法と、各部屋の壁を先にコンクリートスラブの上に立ててから各部屋ごとに床を貼る壁先行工法の二通りが有り、それぞれ遮音性だけでなく施行やリフォームなんかの上での難しさやらコストやら他にも色々と違いが有るんでしょうけれど。。

近年の公的機関による性能測定の結果によると、一見コスト高で複雑な二重床の遮音性能が実は直床に劣る事が解ってきているみたいで、何れにせよ直床にしても二重床にしても確りとした防音対策が施されないと音の問題は生じるんでしょうし、極論から言えば集合住宅で全く他所の音が聞こえないって有り得ないみたいな話で。。

なんだかこの辺りの事は様々な要因やら実際に住んでみた場合のケースやらが有り実際に何が最良なのか僕には全く分からないところでしたね。。

それでこちらメタボ広沢の造りにしても、実際にどうなっているのかは僕には全く分かりませんが。。

無知ながらこうして色々と調べてみますと、こちらのマンションで噂される怪しい囁き声やら、壁を叩く音やら、誰もいないのにするヒールの足音やら、投身自殺したような衝撃音やら、その他諸々の音なんかは、それがもし作り話で無いならばそうした構造上の問題から過剰に音やら響きが伝わるからじゃないかとは想いましたね。。

そんなんであくまでも勝手な推測や仮定の話として進めますが。。

こちらにはコンクリートが持つ吸水性故の膨張とかによるひび割れやら施行不良によるピンホール、ジャンカ、コールジョイントと言った穴や空隙や不均質と言ったものが少なからず存在するところが有るような気がしたりして。。

もしそんなんで壁やらコンクリートに隙間やひび割れなんが有ったとしたら、遮音どころじゃなく振動で擦れて更に大きな振動音とかになったりするみたいですし。。

何よりも構造上の問題として吹き抜けは反響音が発生すると言う事で、マンションの中心に存在する垂直に切り立つ歪な固いコンクリートに囲まれた吹き抜けでは、ちょっとした音が秒速340mで乱反射して、管理不足や特殊建築故にその反響音を特別に増幅させてマンション内に轟かせていたのかも知れないと。。

特に吹き抜けに面した住戸はその反響音がろくな音対策がされていない壁や窓から響き渡り、仕舞いには振動によりラップ現象に近いものが現れたのかも知れないと。。

更にはマンション内のダクトやら変電設備やら配管やら何処かからの低周波音が持続的に鳴り続け内部にいる人を心身共に蝕み、外部の市街地から入り込んだ音もコンクリートで共鳴を起こし反響を繰り返して巨大な音を響かせる事が有ると言う事で。。

かなり過剰な推測ですが、こうした諸々の事からこの初期メタボリズム建築を模倣したマンションを集合住宅における音地獄の塊のような怪物件にしてしまったのかと。。

そう考えますと、マンションの周辺で交通事故とかが多いのは、観光客を含めた雑多なドライバーが見通しの良い大通りを慢心して運転してしまうところに横断歩道が少なく歩道橋を渡るのが面倒な地域住民が斜め横断を繰り返すので両者が接触してしまう為だとか。。

夜なんかは市街地を走る大通りにしては暗く街路樹も立ち並んでいて見え難いところが有りドライバーが歩行者を見落としてしまうからだと言った現実的な話に耳を傾けてしまうところでして。。

他にも鉄骨鉄筋コンクリートの物件とかは素材が重い為に強固な地盤に建てる必要が有ると言う事で、こちら京都市右京区辺りは扇状地となり比較的にしっかりとした地盤らしいですが、場所によっては液状化の心配もあり、それは無くとも圧力により土の体積が小さくなる事で起こる圧密沈下や杜撰な基礎工事による空隙が原因の沈下現象も有るみたいで、長く放置されている物件ですから何が原因かは分かりませんが、若干の地盤沈下なんかからコンクリート床に沈下、段差、傾き、空隙、が生じる可能性も有ったんじゃないかと。。

そして廊下の床にはタイルなんかも使われている感じでしたが、経年劣化による凹みやしなりが生じて平坦でなくなり、重厚なコンクリート造りと合間って、平衡感覚を失ったり揺れや圧迫感を感じたりして、中には少なからずおかしな感覚に教われて恐怖を感じる人もいるのかと想いましたね。。

それで調べますと半地下を1階とするようなずれた造りがそうさせたのかは分かりませんが、屋上への出入り口なんかの上半分が天井を突き抜けて設置されているだとか、他にも必要なさそうな壁とかの存在も有りそうなので、そうした特別な造りが過剰な不具合やメンテナンスのし難さを生んだところも有るのかと。。

そんなんで他にある吹き抜けやら廊下の床に血の染みが残っているだとかの類いの話はただの管理不足故の汚れで話が片付くと言う事で。。

こうした諸々の要因やらの何かがこのマンションに住んだり訪れたりした一部の人々の精神とかに異変をきたして幽霊の幻影なんかを観させたのかと想いましたね。。

まあでも僕は懐疑的ですが、あくまでこちらの幽霊話が作り話で無いとした上でのオーヴァーな推測ですけれどね。。

そして更に考えを巡らせれば、マンションの存在する京都市はその歴史的な町並みを守ろうと厳しい景観条例に護られている地域であると言う事で。。

初めて京都市に高さの制限が規制されたのは大正13年となる1924年であり、この時は前年に起こった関東大震災を基準に商業地域は31m住居地域や工業地域は20mと言ったところだったみたいですが。。

観光地としての良好な景観を保つ為に2007年度からは新景観政策なども実施しまして、建物の高さやデザインや屋外広告物の規制なども厳しく執り行っていまして、容積立の規制は最大で700%となり、一番の繁華街エリアとなる田の字地区の中では高さ制限が15mとかになり、それ以外の一等地でも31mと厳しいところらしく一部の例外的な建物以外は厳しく護られてきてるみたいでして。。

そうした事からメタボ広沢も8階建てですから高さ31mの規制内となるかと想いますが、回りにはそんなに高い建物は少なく、美化を進める地域内だから余計にその禍々しさが目立ったんじゃないかと。。

そう考えますとメタボ広沢の大規模リフォームには京都市の後押しなども有ったのかと妄想するところですが。。

それで結局のところ、このマンションを有名な心霊スポットとした要因をまとめますと。。

① コンクリート打ちっぱなしの前衛建築が放置された結果として、いかにも幽霊でも出そうな禍々しい景観を創りだしてしまった。。

② コンクリート打ちっぱなしの前衛建築故に音対策の方が微妙で、過剰な反響音やら何らかの音や振動がマンション内に渦巻いた。。

③ 撮影所なんかに近い為に業界やらそうした連中の話題に成りやすく、メディアで扱われ易かった。。

④ 景観条例の厳しい京都市内で、その禍々しく巨大な物件が目 立った。。

と言ったところが揃ったかしてそうなったんじゃないかと考えてしまいましたが。。

でも中には確かに精神的に圧迫されたりして幻覚みたいなのを観た人もいるのかも知れませんが、あくまで大半が作り話であり、番組やらイベントやら雑誌のネタの創作話しなのかなとは想いましたがね。。

それで僕としては(みさおさん)などと言う悲劇的な死を遂げたであろう若い黒髪ロングの女性の幽霊と言った、いかにもこの時代のジャパニーズホラーで扱われそうなキャラクターは、その時代々々に創られる架空の都市伝説の域を出ず、有り得ない話だとは想っていまして。。

投身自殺の音は鳩の糞の落下音で、女の声も鳩の鳴き声かなんかだとかほくそ笑んでしまうところでした。。

しかしでもそれは僕が霊体験も全くない霊感もなにも無い人間だからそう想うだけで、実際には全く的外れな考えだとも言える訳で。。

観える人には観える本当の話で、(みさおさん)の名前を出しただけで身体とかに不調をきたす危険な存在なんでしょうし、こうした話は解明される事の無い、人間にとって永遠の謎なんだろうと想うところですね。。

そんなんで今になってメタボ広沢の航空写真なんかを観てみますと、なんだか県道沿いの入口から奥に向かってピラミッド状に先細りになる段々な造りだったみたいでして。。

それを今になってやっと知った僕はやはり無知であり、それを目の当たりにすると、ここには僕の理解の外にある何かが本当にいたのかもと一瞬想えてきたりしますが、やはり僕には幽霊なんて現れるとは信じられないのが正直な想いでしたね。。

しかしこちらのマンションのエレベーターに乗って上階に降り立った時は、なんだかどうしてもその禍々しい観た目の雰囲気と噂を気にする性と合間って、幽霊なんて出ないと言いつつ夜に一人でここに来るなんて絶対に嫌だなとは想いましたね。。

訪れる前は、すぐ下の県道では人や車が通りスタンドのスタッフさんの威勢のいい声が聞こえたり、スーパーなんかが有ったりする場所だから恐くもなんともないんじゃと想っていましたが。。

エレベーターを降りてマンション内に降り立つとコンクリートで断絶された別世界のようにも感じて、正に笑いが溢れる喜劇の舞台の裏では誰にも知られずに今にも殺人が行われようとしていると言ったサスペンスの舞台にいるような気持ちになりまして。。

この後に訪れた(笠置観光ホテル)やらそうした回りに人々がいなさそうな場所の方が危なくて恐ろしそうな感じがしていましたが、何かに取り憑かれるんじゃないかと言う不安はこちらの方がしましたね。。

これは逆にまばらだけれども人が住む現役のマンションであった為の生活感がそうさせたとも言えて、人がいない場所が必ずしも怖い訳ではないんだと教えられた気持ちでして。。

今はもう大規模リフォームが成されてその特異な外観は消えてしまいましたが、京都と言えば金閣寺でも清水寺でもなくてこの幽霊マンションだと言う想い出を僕に残させてくれたところでしたね。。

そんな事で、建物はいつかは取り壊されるなりして街の風景は移り変わって行くものかと想いますが、最後の最後にそう言えば想い出した住まいの近くの話しをしますと
。。

1930年代後半から相模大野周辺は米国の軍事関連施設が建ち並び北口の伊勢丹辺りは米陸軍医療センターなんかが在りまして、激化するベトナム戦争の傷病兵や戦死者が数多く運ばれて来たみたいで、米国はベトナム戦争で6万人余の戦死者を出したと言う事で、メチャクチャな遺体をここで綺麗にして本国へ送ったりもしていたらしいと。。

そしてその後に返還された跡地の目玉として場外馬券場を設立する案が却下されて1990年に誕生した伊勢丹相模原店やその周辺のマンションなんかが誕生した感じがしましたが。。

そんなんでこの地には外国人の幽霊が出るとかの噂は一部で絶えなかった気がしました。。

そうしましたら伊勢丹なんかは開館当初は結構な話題になって僕も訪れた事をを覚えているのですが、アウトレットやショッピングモール、はたまたネット通販と言った時代の変換には抗えずに今年2019年9月に閉館する事になったみたいでして、あまり利用はしていなかったですが、近場の大施設が無くなるのは何だか寂しい気もしましたね。。

それでこちらなんかは観た感じはもはや普通のデパートやら街並みと言った感じで視覚的な怖さはそんなに残っていない感じでして、僕は実際の建物とかを観た事は無いのですが、その史実が有るので相模大野駅の周辺を歩くと何かいつもその米陸軍医療センターの怨念を意識してしまう自分がいたのを想いだしてしまったところなんですが。。

何れにしてもこうしたマンションなんかが心霊スポットとして扱われる要因になるのは、放置や管理不足の物件が生み出す外観によってだとか、何か不幸な事件事故や歴史が有ったりしただとか、元墓地やら病院やらの死を連想させる場所に建てた物件であるだとかのパターンに集約されるところかと想いましたが。。

街はいつかは移り変わり人々からも以前のものは忘れ去られて行くものかと想いまして。。

果たしてこの幽霊マンションはリフォームされてその禍々しい姿は無くなっても幽霊騒動は続くのか、そして過去に活躍した元祖メタボリスト達はかつてのこのマンションを観たらどう想ったのかと言う問いを残して。。

最後にかつて伊勢丹相模原店辺りに存在した米陸軍医療センターの航空写真を載せて、この話を終わりにしたいと想います。。

京都幽霊マンション

京都市右京区嵯峨野新宮町

駐車場 回りのコインパーキングとかに止める。。