但馬大仏 でっかい事はいい事だシリーズ1

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僕は考えました。

みんな観光に行ってここは凄かったとかここは大した事無かったとか言うのは何が原因なのかと。。

もちろん様々な理由が有るのは当たり前の事です。

そうした中で1つの大きな可能性として正にサイズの大きさと
言うのはその要因として挙げられるのではないかと僕は想うのです。

これはダヴィンチのモナリザは小さいからこんなもんかと想ってしまうが最後の晩餐はでっかいから凄いと想うのと同じ事かと想います。

その為にこのワンダースポット探訪のコーナーではでっかい事はいい事だシリーズも大事な探訪の目的の1つと考えて行きたいと想います。

栄えある第1回はたまたまコラムを始めた最近に行った兵庫県美方郡の但馬大仏 にさせて頂きます。

一昔前にたまたま福井県勝山市を横切るR157を車で通った時に
山側にとんでもなくデカイ寺院仏閣みたいな物がありまして
連れと一緒に
「なんだ凄い神社みたいなのがあるな!でもこんなところに有名な神社とかあったっけ?」
とか言って不思議がったんですよ。

疑問に想って後で調べたら僕が愛読している楽しい物件扱うムック本ワンダージャパンに掲載されてた越前大仏のある清大寺だったのです。

詳しくは書きませんがこの清大寺は1991年にお亡くなりになった相互タクシー創業者の多田清氏が私財380億を注ぎ込んで地元に建ててコケて差し押さえられて公売に掛けられてる物件であったじゃないですか。

この時は知ってはいたがノーマークで観とけば良かったと後悔しましたが今回の初の山陰方面旅行で泊まる湯村温泉の近くになんとその多田清氏が私財で建てたもう1つの物件である但馬大仏で有名な川会山長楽寺があるではないですか。

やっぱり巨大物件でしてこれは行かなくっちゃと想い向かいましたよ。

しかしこちらの長楽寺の元々の歴史は古く約1200年前に八鹿山薬師寺として歴史が始まり火災等がありまして大打撃の寺を多田清氏が私財約280億でデカデカと平成6年に再建させたのでした。

建物は歴史は無いが場所は由緒ある歴史があると言う事か。

しかしこの多田清氏と言う方は最初は成金の金にものを言わせただけの方なのかと浅はかに想ってしまいましたがどうも調べると清大寺は地元に税金を納める為に宗教法人にはしなかったと言うしこの長楽寺も火災天災で頓挫したところを私財で復興とは立派な志の有る方だったのであろうと想いましたよ。

してそのスペックは。。

1, 世界最大級の木造坐像の大仏様が三体並ぶ。
向かって左15.2m中15.8m右15.2m
中央の大仏は光背と須彌壇と蓮座で総高は25.3m
3大仏は132万枚もの金箔で全身を覆われ
因みに鎌倉の大仏(高さ11.3m) 奈良の大仏(14.98m)

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2, その大仏が入る奈良の東大寺を模した大仏殿は間口55メートル奥行36メートル高さ40メートル。 3体大仏と回りを囲う壁に806体の御仏が安置されている巨大な重層寄棟造の大仏殿。

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3, 五重塔 70mで日本で2位の高さ。
1位も自ら建てた越前大仏五重塔の75m
内陣各層には51体の大理石仏と金箔仏が安置され最上層には三尊仏が安置される。

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4、回廊 直径42cmもある大きな欅が54本並ぶ約100m
の回廊。

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5, 大門と仁王像 阿形像8.2mと吽形像8.4mの2体。
因みに国内最大の木彫像と言われる 東大寺南大門の金剛力士 像は同じような8.4m。

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して実物は如何ほどにと向かいました。。

初の山陰地方の旅行で最初の目的地にしたのは猿尾滝なんですが次に向かったのがこの但馬大仏が有る長楽寺です。

この辺りは高速が走っていない事もあり大動脈と言えるR9号線を養父市方面から走っていき看板の有る和田区村山の交差点から坂の山道を大回りしながら途中けっこう高い橋を渡って辿り着きました。

この辺りは山間の川が流れる平野部に家や建物が少し有るくらいで山深い感じはしましたが特に和田区村山の交差点から先は短いながらもそう感じましたね。

駐車場は大門前に広々と作られている感じだ。
山の上に創られている為にフラットで境内全体が駐車場からでも見渡せる感じだ。

拝観時間が9時からなのですがこの時に到着した時間はまだ8時40分ぐらいでしたから暫くガランとした駐車場から景色を観たり駐車場直の入り口であり受付もある大門をじっくりと見学していました。

広い駐車場を歩いて境内を見渡してみると。。
なんか狭い敷地に無理矢理巨大なのを詰め込み過ぎてないか?!
と勝手に想いました。

前作の清大寺の22ヘクタールと言う広い敷地とは逆に狭い敷地。
考えたが元々在った寺の土地に巨大な物件群を無理矢理建てたからかと僕は勝手に想いました。

僕は何故にこのような歴史の浅い個人の巨大物件は人々に胡散臭がられるのかと真剣に考えたりしてしまいましたがこの長楽寺に関しては無理矢理な詰め込み感が歴史ある寺院との最大の違いに感じました。
でも僕の今回の来訪はシュールな光景を期待してのものですからこの巨大詰め込み建造群は堪らないですね。

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先ずはその大門で嫌でも目に飛び込んでくる2体の仁王像の
阿形像高さ8.2m吽形像高さ8.4mである。

おおっ! これもおっきいですね♪

事前の調べで気になっていたのは三体の大仏と五重の塔なんですがこの仁王像もインパクトが有ります。

樟材の寄木造りと言う事ですから材質や工法は国宝と同等なのか分からないが色がツルツルのピカピカでプラスティック的に見える。。塗り方が今風なのか。。?

対して東大寺の南大門や法隆寺の中門の金剛力士に代表される国宝クラスは比較的に単色の色が永い年月を経て剥離し何か埃を纏ってたりして渋すぎる程の重みを感じさせたりしてる。。
しかし薬師寺の中門の仁王像や浅草寺の宝蔵門の金剛力士像など比較的新しく再建したのはカラフルだから長楽寺の仁王像も後何十年か経てば雰囲気が出てくるかは。。分からない。

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そうこうしてたら拝観時間になりまして受付で拝観料800円を払います。
高い気もしますが。。これだけのお寺ですし駐車場は目の前なのに無料ですし嬉しい限りですよ。
鶴岡八幡宮は無料拝観出来るけど駐車場が高くてね。
こうして観ると山門の柱の大きさが際立ちますね。
山門は斗きょうが幾重にも組み合わされた美しい木造建築らしいがツルツルに綺麗な巨大柱等は鉄筋コンクリート的な雰囲気を僕に与えるのは先入観なんでしょう。。

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中に入るとやっぱり詰め込み感があって堪らない。
要は3大仏が納まる大仏殿と五重の塔と回廊と山門の4アイテムがギュッと詰まっている印象で玉手箱的で堪らないですね。

それら4アイテムに囲われた芝生部分は石庭だったとは後で知りましたがやはり京都の龍安寺を参考か。。
何処から観ても1つの石は見えないように配置されているのか?

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そして先ずは直径42cmもある大きな欅が54本並ぶ約100m の回廊だが僕にはこれが最も無理な詰め込みに見えました。

回廊が回廊として機能するのでは無く完全に観る為だけの回廊に想えました。

100m近くと言うのは本当は100mにしたくてもギリギリ敷地に無理があったのか?

流石に吉備津神社のような400m回廊は土地的に断念したのか。

回廊の入り口と出口のスペースにも余裕が無い感じがしました。

しかし回廊だけとれば作りは総木造りだし年月が立てば歴史ある国宝と変わらない厳かさが生まれてくるかもしれないのかな。。

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回廊をゆっくりと見学したら次は本丸の金箔3大仏が鎮座する大社殿に入る前に入り口の正面に立ちました。

すると中にはとてつもなくでっかい物が入り口から垣間見えます。。

なんだかとてもドキドキしましたわ。

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さあ。。ドキドキしながら中に入ると。。
うっはーっ!!やっぱりでっかいわ!!

この時たまたま一人旅のおっちゃんの旅行者が後ろから入ってきて「うわ。。でっかいなあ」
と言っていて二人して「でっかいですねぇ」
と話をしました。

中で万歳する僕と比べれば大きさが少しは分かるかと想います。

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中国人仏師約2万人が3年の歳月をかけて製作し中国から海を渡りこの大仏殿で組み立てられた樟材の寄せ木作りに金箔132万枚(21.8kg)が貼りめぐらさた三体の大仏。。

この手間を考えるとこれはこれで凄いものじゃないのか?

奈良の大仏は500tの銅が使われ375Kgの金を2t以上の水銀に溶かして金を張り巡らせ当時の日本の人工の40%にあたる260万人が大仏創りに従事し約9年で完成し焼失と再建を繰り返し今現在に残る当時の建造は台座とひざ頭の一部だけと言う事だが勿論国民が認める素晴らしい大仏だ。。

しかしこの凄いと想う但馬大仏は何故に珍スポット扱いなのかな?

しかししかし約1300年前に聖武天皇の発願により平和の為の国家プロジェクトとして創られ国民に尊ばれてそこに在り続けた大仏の
威厳はオーラを解き放ち次元が違うのだろう。。

まあ。。観る事だけを楽しんでる僕などにはもちろん到底語る資格など無い話です。

そして間口55m奥行36m高さ40mの鉄筋コンクリート重層寄棟造りの内壁には大理石の千体石仏が806体びっしりと三方に並ぶ。。

何かコピー生産的な雰囲気を僕に与えるのは先入観で一体一体が手作りで違う石仏だ。。

1体50万で自分の石仏を奉納出来て永代供養してくれるらしいから宝くじでも大当たりすれば1体僕も奉納させて頂きますよ。。1200体を並べて完成らしいがその日が来るのか?

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また自分なりに比較を考えるとやはり鉄筋と木造では木造の方が重みを感じられるかと。。

しかしこれは圧巻の素晴らしい物だろう。。

100円だか200円だか忘れましたが心から焼香をさせて貰いました。

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そして最後に4アイテムの中でも無理矢理食い込んだポジションに立つ五重の塔へと向かいます。
回廊よりこの五重の塔が無理な詰め込み感を想わせるのかも知れない。

日本で第2位の70mの高さが有ると言うわけだが1位も自らが建てた越前大仏の五重の塔で1-2フィニッシュしている。

五重塔と言えばとりあえず比較するなら京都のランドマーク東寺の五重塔か。。

東寺の五重塔は木造建築では日本一であるが55mでこちらより15mも低い。。

しかし弘法大師により1200年前に造られ焼失を繰り返しながら
徳川家光により5代目としてその場所に有り続ける東寺の五重塔は重みや風格が違うのか。。

結局は素人目にみて木造の方がやはり威光を放ちその違いが大きいのかと考えました。。

内部は階段でグルグルと最上階まで上がる造りで51体の大理石仏や金箔仏が安置されていて最上層には釈迦如来と大日如来と阿弥陀如来の三尊仏が安置されていると言う事だが僕はひたすら登るだけになってしまい余り記憶に残っていないです。

緩い階段が登りにくいと言われるが普通の階段で70mの塔を登るよりは僕には楽には想えました。
清大寺の五重塔のようにエレベーターで登るより歩きの方が本物って感じで良いですね。
維持費を含めたコストも掛からないでありましょうし理由は分かりませんが。。

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最上階から眺める山間部の景色は開放的で印象に残りましたよ。
川沿いに少しの民家や建物が在る田舎の風景ですがこれはこれで開放的で良い感じじゃないかと想います。
国宝級の五重塔はまず上まで登れないので良い経験が出来ました。

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この五重塔の景色を堪能した後に僕達は長楽寺を後にしました。

帰りに気付いたら約1200年前に彫られた本尊が安置される薬師堂や境内唯一の古建築の鐘楼や霊場の弁天堂は4大アイテムだけに関心がいってしまい見損ねると言う愚行を犯してしまったのです。

如何に僕達がでっかいもの観たさだけに来た訪問者だったかを痛感し初めての山陰地方に向かい車を走らせました。。

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最後に。。

僕自身は相互タクシー会長である多田清氏が大金を使い創られた長楽寺が何故に観光的に軽視されるのかが気になる気持ちを念頭に見学する事になってしまったのでしたがそれを考察する事は出来ないかと想います。

僕には寺院仏閣についての知識が乏しく探求心も低いですしまた建築に関しても全くの素人ですからね。

しかしこの長楽寺のコラムを書く事で少し寺院仏閣の歴史などに関心が向けられて感謝するのであります。

これからこのような建造物を訪れる場合は一朝一夕で語れるような物では無い為にあくまで素人目線での勝手な感想と言う事で語って行こうと想いますので御容赦願います。

で。。結局は確かな歴史有る建造物はその地で崇拝され尊ばれ可能な限りあるがままの姿で在り続ける為に管理修復が成されその建造物を中心に街であれ庭であれ周りの景観が造られて違和感の無い威厳に満ちた物になるが突然変異に個人が造ると何か違和感がある代物になるのではないか?

やはり歴史有る建造物は法隆寺のように部分的補修をすれば驚異的な長持ちをする面も有り木造が基本かとも想ったりしましたが国立西洋美術館等のル・コルビュジエ作品や
新しさも考えればシドニーオペラハウス等も世界遺産として威厳が有るのでしょうしコンクリート造りでも素晴らしい物は有るのでしょうからなんとも言えません。

長崎の軍艦島も保存を考える向きも有りますが鉄筋コンクリートだと補修が大変らしいですし鉄筋コンクリートは廃墟として朽ちるのが良い性質もありこれからの行く末が気になります。

しかしこれからの時代は由緒ある寺院仏閣や城も鉄筋コンクリートでの補修や再建も有るようですしもう僕には分かりませんわ。。

文化財保護法により建築基準法の適応外になる物件でないと色々と規制があって難しい面も有るのかと考えたりしました。

長々と素人が話しても仕方無いので結局僕のような浅い人間はただただ感覚で楽しむだけで有りましてこの長楽寺はその巨大さと箱庭的感覚で非常に楽しめた想い出深い場所になりました。

いまいち人々に軽視されている為なのかこのような鎌倉や奈良の大仏より大きい3体の金箔塗りの大仏が鎮座する室内に一人で体面出来たのは良い経験でした。

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想うにこの長楽寺は多田清氏が建てたもう1つの越前大仏の有る清大寺より土地が極端にコンパクト化され城下町的な土産屋や飲食店も無く税やら維持費もコストダウンでき元々は由緒有るお寺だった訳ですから清大寺より未来は有るのかと想いました。

清大寺は管理が杜撰で荒れてるようですがこちら長楽寺はとても綺麗にされていますしね。

そのような事で僕の人生の最後まで気にかけて行ければと勝手に想っていますが清大寺は差し押さえられ公売にかけられていると言うし一代で会社を大きく成功させた多田清氏なら何故にもう少し採算を考えて作らなかったのかと想うところも有ります。

そのような疑問は置いておき僕はやはりこの巨大な大仏は観れて良かったですし皆様も近くに寄れば是非一度はと想いますと言う事で終わりにしたいと想います。

ただでっかいから凄いのかは。。。分かりません。

但馬大仏
0796-95-1270
兵庫県美方郡香美町村岡区川会642
午前9時~午後4時(冬季積雪期間中は変更あり)
大人800円高校生以下無料