よく有る傾向かと想いますが、場所として同じ山間部に存在する事が多数を占めるので、滝を巡る時は秘湯巡りも兼ねていたりしますね。
そうした中でこの「惣滝」は、滝巡りを始めた初期における秘湯温泉とのコンボ滝として最初に訪れた場所かもしれません。
してその温泉とは。。
標高2454mの成層火山である妙高山の東山麓に造られたリゾート地であります、妙高高原の最奥にある妙高山登山口の1つとなります燕温泉ですね。
この「惣滝」に関しましては、妙高山東山麓の標高1100m辺りで突き当たりになるコンクリート道の手前に、2件の土産屋と数件の鄙びた温泉宿で構成される極小温泉ストリート燕温泉が徒歩起点となりますな。
そう考えますと車で行ける温泉宿ならば車道限界点の突き当たりに存在するのは何だか理想ですね。。
何だか2017年になった今考えると懐かしいですわ。。
皆さん元気かな?
あの日の帰りにした熱い握手を覚えていますか。。
話は戻りまして。。
とりあえず妙高高原は高速代さえケチらなければ、神奈川県からでも楽なエリアかと想うのは「苗名滝」のコラムで書きましたので、そんな感じで妙高高原辺りに着きますね。。
向かいますと、妙高エリアで最大の赤倉温泉を抜けて、先ずは「不動滝」の有る燕温泉とコンビで紹介される事が多い関温泉方面へ県道396号関赤倉線を走りますね。。
そうしたら標高1300m地点の大倉沢に落ちる「惣滝」と、燕温泉の有名な無料露天風呂の「河原の湯」 沿いを流れその先で妙仙橋を架けて流れる北地獄谷が合流し、太田切川となって流れて行きますが、その太田切川の下流に在る「不動滝」でありまして、同じ大田切渓谷の滝と言えますな。
県道396号から車で登って行きますと、先で渡る事になる不動大橋の下に滝が観えたりする感じでして、2006年6月に来た時は普通に緑の中を落ちる状態でした。。
何だかあまり覚えてませんが。。橋を渡った先で適当に車を停めまして、大瀧不動尊参拝道入口から急降下して歩いて行けば直ぐに滝下に着きましたね。
標高は830mの位置で公称落差は20mとなる「不動滝」ですが、実際に其れくらいで適当かと想います。
水量は有りましたし三方を岩壁に囲まれるパターンの滝は其れなりに迫力が加味されますね。。
2005年6月に訪れた時は前回と同じ時期ですが、濁流で黒い岩肌に茶色い水が流れていましたね。。
元々は妙高山で最も大きな滝だったらしいですが、土砂で埋まり今の20mになったと言う話ですが、砂防ダムがいくら有ってもこれからもっと埋っていきますかね。。
この下流7kmくらいで大田切川は「苗名滝」下流の関川に合流し流れ流れて日本海へ。。
まあ。。でも其れなりの程々の滝ですな。
県道396号は「不動滝」の上に架かる不動大橋を越えたら、国道18号の関.燕温泉入口の交差点から延びる県道39号妙高高原公園線と関温泉街で繋がり、燕温泉まで約3kmとなりますが、この道以外に燕温泉へは県道39号が赤倉温泉からも延びていて、僕は赤倉温泉から延びる2つの道からしか向かっていません。
赤倉温泉方から行くと赤倉温泉スキー場のゲレンデ内をクネクネと進むため、樹木で遮られる事が無い為か眺望も良くて。。
(何だか本当に高原だなあ)
と最高に想えたりしたんですよね。。
妙高高原ICが標高600くらいで赤倉温泉が標高750mくらいで関温泉が標高900くらいで燕温泉が1100mくらいでと登って行きますが、国道18号の関.燕温泉入口交差点から向かうのが1番楽なルートなんでしょうね。。
赤倉温泉側からの道はスキー場内ですし、勿論冬期は閉鎖ですしね。。
燕温泉に泊まらない方は温泉街手前の30台分の駐車場に車を停められるのでしょうが、僕は2回とも宿泊で行きましたので、宿の方に教えられ、温泉街を通り抜けた先の駐車場に停めたのですが、これがえらく高度差の有る大田切渓谷ギリギリにガードレール無しで駐車する所でして、恐ろしくてアクセルとブレーキの操作を震えながらやった記憶が有るんですが。。
今はどうなっているのかと想いますが。。
僕の幻だったのかもしれません。。
何かこの太田川渓谷は温泉街方面からの高度感が想いだされますね。。
1度目に泊まったのは「薬湯 あさひや」さんで、2度目に泊まったのは1番手前に在る「樺太館」さんでしたかね。。
しかしなんと!!「薬湯 あさひや」さんを含んだ3軒くらいが廃業していると言うじゃないですか。。
とても魅力が有る温泉地だと想っていましたので。。哀しかったですね。。
併設している場所にあるコクド系の燕温泉スキー場が閉鎖したのが大きいとか言いますが、乳白色の温泉地だけでも行く価値は有ると想うんですけれどね。。
しかしバブル期にリンクするかのように隆盛をなしたスキーブームと、バブル期の余波が残りスノーボードブームが訪れた1993年辺りをピークにスキー場客は減少し、どのジャンルにしても流行すると過多に造られ過ぎる施設は整理されるであろうと想われます。
このスキー登山発祥の地と謳われる小型の燕温泉スキー場は、周りの大型スキー場が乱立する中で閉鎖を余儀無くされたとは想います。
この辺りで気になったのは、名前が可愛らしいと想っていた妙高パインバレースキー場や、湯田中温泉から3156mロープウェイでスキー場に向かい、そこに2456mのゴンドラが有るスキー場が展開していると言う、ある意味一線を越えた同じコクド系のごりん高原スキー場などですが。。
なんと言ってもSONYの御曹司と新井市が出資する第3セクター事業により、そのスキーブームが数字的にピークに達した1993年末にオープンし、2006年度に破綻したARAI マウンテン&スパであろうかと想ったりしました。。
総投資1000億余以上の金をかけて造り上げたであろう豪雪、新雪を売り物にしたコースセパレートの無いこのスキー場は、2005年度の豪雪を売り物にしたスキー場が、豪雪過ぎる状況が原因の1つとなり幕を閉じると言う極めて魅力的な最期を迎えた訳ですが、僕が気になったのはスキー場の在る大毛無山は霊山であり地元民の反対も有ったと言う事です。
相次ぐ滑走禁止エリアでの行方不明やら雪崩や滑落での事故やらがあり、オカルトめいた祟りの話が気になってましたが、ここに来てロッテグループが再建を図るかと言う話なので復活したら嬉しいですね。。
最近はウィンタースポーツ熱が醒めてしまいましたが、もしやる気になって行くとしたら。。ARAI しかないですな。
そして最初に泊まった時は、燕温泉から1時間くらいで妙高山の登山道沿いに光明滝と称名滝が在ると言うので、2時過ぎに宿に着いて荷物を置いて行ってみたんですわ。。
燕温泉には河原の湯と黄金の湯の2つの公共無料露天風呂が在りますが、黄金の湯は温泉街からすぐ上で、夏場は開けた斜面になるスキー場の隅に在る感じでして
、そこからスキー場の中を横切る感じでエッチラホッチラ舗装された道を登って行きましたわ。。
何だか写真はあまり残っておりませんが、途中に赤倉温泉の源泉の管理小屋が在ったのは確かに僕も覚えています。。
ここは赤倉源泉管理道って言うらしいですな。。
なんだかこの辺りが一番硫黄臭がしましたわ。。
なんだか途中はこれしか写真が残ってないですね。。
そうしたら手前の「光明滝」とその奥に「称名滝」が2段になって観えたのも確かに覚えております。
何故か「称名滝」の方しか写真が残ってないですが、「光明滝」は斜瀑と言う感じで「称名滝」は直瀑と言う感じでしたね。。
どちらも観光公称値なら40~50mとかになるような滝ですが、直瀑の「称名滝」の方が滝下にも行ける道だし、観映えは良かったと想いましたね。。
どちらも毒々しい赤い滝面をしていて「称名滝」下の湯船も入らなかったですが確かに覚えております。
多分この時は其れなりに水量は多かったと想いますが、もう1度写真撮りに行きたいですね。。
結局その日は宿に帰ってゆっくりと温泉に入り休んだんですよ。。
2度目に来た2006年6月は大規模な地滑りなどが有ったようで「惣滝」迄は行けないらしいので、温泉を目当てに来たからゆっくりしましたね。。
結局は外の無料露天風呂より宿の湯が落ち着いて入れて良かったですよ。
最初に来た2002年6月は、次の日の早朝に河原の湯に入りに行きましたね。。
太田川渓谷沿いの遊歩道を進んで行き、太田川渓谷に合流する北地獄谷を合流間近で渡り、危うい階段を降りて北地獄谷沿いを軽く遡上すれば在った感じでしたね。。
朝一は誰もいなかったからゆっくりと入れた筈でしたわ。。
そうしたら虫がウニョウニョ浮いたりしてましてね。。
調べると湯虫って言うらしいですが、それが気になって気になって。。
実はどうも虫は苦手でしてね。。
早朝だったので誰も入ってないから、まさか虫の発生で誰も入ってないのかとか想ったりしましたが。。
そんなにはいなそうなので入ったんですわ。。
なんか害は無さそうなので良かったですよ。。
こちらはこの地のシンボルとなる温泉ですから入れて光栄でしたね。。
しかし混浴無料で開放的な湯船ですから、これはこれで楽しんで宿の湯でゆっくりとしたのを覚えてますわ。。
黄金の湯の方が男女別に別れているし、岩のブラインドも有った感じでしたから、人目が気になるなら入りやすいでしょうね。。
でもこちらの湯も落石やらの為に2009年8月からは閉鎖され、
2011年8月から15mくらい上流に移動して再開したらしいですが、妙仙橋も度々災害で通行止めになったり心配ですな。。
この温泉に入れたのは良い想い出ですよ。
この妙仙橋をそのまま太田川渓谷沿いに真っ直ぐに進めば「惣滝」の滝下まで行けたのを覚えてますわ。。
河原の湯に行く手前の対岸に「そうめん滝」なる細い段瀑が太田川渓谷に落ちていますが、雪崩の通り道である浸食地形のアバランチシュートを落ちる滝であると言う感じで、この深さと狭さを兼ね揃えた峡谷の危うさを物語るところですかね。。
しかしこの「そうめん滝」は全く覚えて無いですね。。
でも写真が有るんだから僕はその時は其れなりに確りと観て考えたんでしょうね。。
融雪期にはこの辺りに色々滝状になって水が落ちたりあるんじゃないですか?
無いのかな?
どうも妙仙橋の先の太田川渓谷に「権現滝」なる滝が在ったらしいですが、これも全く覚えてないですね。。
調べると太田川渓谷の本流で「惣滝」の下流に在る訳ですから、観てない訳が無いのに全く覚えて無い。。
何だか「惣滝」を遠望する展望台も有るらしいですが、ここには行って無い事だけは覚えています。。
行ったポイントは忘れてますが、行って無いポイントは覚えてますね。。
たぶん「惣滝」直下を目指して其れが素晴らしかったので、他は忘れたんでしょうね。。
妙仙橋を真っ直ぐに行けば「惣滝」で、左折すれば河原の湯ですね。。
あの奥の危険そうな峡谷の先に「権現滝」が在って、最奥の向かって右から「惣滝」が落ちてる感じですな。。
妙仙橋を真っ直ぐ進んで行くと上も下も崖と言う感じだったかと想いますが、これは考えたら「権現滝 」の横から渓谷を振り返った写真じゃないかと想ったりしましたよ。。
後に来た時は妙仙橋の先の崖が上から崩落していて、無理に行こうとしたら間違えて変なところ登ってしまって行くの断念しましたから、この時に行けて良かったですよ。。
この先で「権現滝」とかを越えたからか、下部は高低差が無くなりましたが、上部は高い崖と言う感じでしたかね。。
しかし今度は残雪が半端じゃなかったですね。。
もう6月だから雪の事なんて考えていない浅はかな時だったのでビックリしたもんですよ。。
このような深い峡谷の底だと日が照り難く雪が残るんでしょうね。。
そうしましたら残雪に流れる水流の場所が天然のトンネルのようになっていたりしまして、それを抜けたりしたら滝の直下へ立つ事ができました。
要はスノーブリッジですね。。
硫黄の匂いがここでもしましたが、水が流れていれば雪は融け易いのかとは想いますが、異常に大きく感じたスノーブリッジは、温泉水が交じり水温が上がるから雪が融け易いのかと想ったりしましたがね。。
「惣滝」の真下は三方を崖に塞がれて、オーバーハングした一方を落ちる滝ですから迫力が有りましたね。。
飛沫も凄く、滝下に立つ豆粒のような僕と比較すれば大きさが分かるかと想います。。
滝壺は無かったような感じでしたが、滝前にに奉ってある不動明王の祠ってコンクリートのトンネルみたいなのですかね?
その辺りの確認はしてませんでしたね。。
最期に記念写真をパチリと撮って戻りましたが、この当時はこれくらいしか写真を撮ってませんね。
しかし滝巡りを始めた頃に、このような今は向かうのが大変な滝に軽々しく行けた事は幸運だったと想います。
この後は宿に帰って朝食を食べて、10時チェックアウトのギリギリまで宿の温泉に浸かって、更に燕温泉のお土産屋さんでコーラを一杯飲んで話して、幸せな気分でスキー場内の道を爽やかに降りて帰った気がしましたね。。
良い想い出ですわ。。
崩れた崖のようになんとか昔の写真が残っていて良かったです。
最後に。。
この「惣滝」は今考えると、燕温泉の事も加味されてとても想い出深いですね。。
とりあえず関東近郊の100選滝はだいたい訪れたので、2001年後半に「米子大瀑布」ときて、2002年前半にこちら「惣滝」と「苗名滝」と言う上信越道沿いの滝を訪ねたのですが、この3滝は無知な僕に未踏の地にはこのような素晴らしい滝が在る事を教えてくれて、やる気を出させてくれましたね。
僕は今までこの3滝で「米子大瀑布」を最も好んだ滝と想っていましたが、こうして振り返るとこの「惣滝」こそ最も良かった滝と想えて来たりもしました。。
そうなると「苗名滝」が不憫ですが、観光化が激しいのでそう感じてしまうのだと想います。
しかしこの「惣滝」の在る大倉沢は、豪雪地帯にある峡谷として、地形的に環境を保つのは危ういと想えてなりません。
峡谷に張り付く雪などは必ずや雪崩を起こしますし、斜面の崩落は頻発しそうな感じですね。。
1895年に開湯した歴史ある燕温泉ですが、元々は弘法大師の発見やらの伝説や、江戸時代の人達が発見したとかがあり、その後の1875年には今の河原の湯が在る辺りで雪の無い時期に休憩所を造り、温泉施設としていたらしいですね。
しかし山崩れや水害が多発して今の場所に温泉宿が出来たと言いますから、やはり燕温泉より上は地形や天候的に危うい場所かと想われます。。
スキー場がなくなり冬場の御客さんが減少し、河原の湯や惣滝は崩落などの問題も有り大変かと想いますが、燕温泉は良い温泉地と想いますので、それで十分にやっていけると想ったりししてるんですが、僕のような部外者が軽々しく言う問題ではありませんね。。
しかし何軒か廃業されたとなると、秘湯ファンや登山客はいなくならないと想いますので、残る宿で温泉街のコンパクト化により経営は続けられるのではとか想ったりして、歴史有る温泉地が残っていければと願います。。
もしまたこの地を訪れさせて貰うなら、少しでも温泉街の私益になれるように最低4人組で訪れたいと想いますね。。
僕は「惣滝」を訪れる為に最初はこの地を訪れさせて貰いました。
そして想えば滝巡りを始めた頃の1番の貴重な場所として「惣滝」の滝の下に立てた事を特別な体験とし、その過程で素晴らしい温泉に浸かれた事を生涯の想い出にしたいと想います。
また。。いつの日か。。
新潟県妙高市関山燕温泉
駐車場 30台 無料
電話 0255-86-3911 妙高市観光協会