この「吹割の滝」に関しましては、関東圏そしてその近郊と言うエリアにおいて、規模の大きい観光滝としての印象が強かったですね。。
その滝群とは100選滝に入る栃木県の「華厳滝」、茨城県の「袋田の滝」、静岡県の「白糸の滝」、「浄蓮の滝」、山梨県の「仙娥滝」と言った感じですが、それらの滝の末端に位置するくらいの規模の観光滝と言った印象が有りました。。
2017年7月20日に「常布の滝」を訪れた後にやはり写真が少ないので久し振りに訪れてみましたが、ダイレクトに行く場合は、高速代さえケチらなければ、圏央道~関越自動車道と乗り継いで沼田ICで降りて、国道120を尾瀬沼方面に進めば約16kmで着きますからシンプルな道程ですな。。
道路交通インフラも進んで来たものだとは想いましたね。。
距離的にも約180kmとなりますから、深夜早朝に飛ばせば2時間そこそこで着くのかも知れませんな。。
この「吹割の滝」に最初に訪れたのは定かでは無いのですが、とりあえず記憶に残っているのは2004年10月16日と2005年5月19日で、それ以外にも1度くらいは訪れているかも知れません。。
しかし定かでは無いので、今回は3回目の訪問と言う事で向かいましたね。。
とりあえず関越自動車道の沼田IC辺りまで来まして、日本ロマンチック街道と名付けられる国道120号線に乗って、規定路線を進みますと。。
なにか沼田市の中心地あたりから延びる道は、店舗などがそこそこ立ち並んでいて、市街地を通る道と言う趣でしたね。。
「吹割の滝」はこの国道120号線沿いに入口が有ると言う事で手軽に進んで行きますな。。
途中で全長1653mの椎板白沢トンネルと全長510mの椎板利根トンネルを通過しましたね。。
新しそうなトンネルだなと想いましたが、椎板バイパスとして2013年に開通したらしいですな。。
以前の峠道ルートより約15分だか時間が短縮されたらしいと言う事で、どおりで「吹割の滝」まで楽な感じがしたと後で想いましたよ。。
トンネルを抜けたら山間部と言う感じになるのかと想ったら、そうでもなくて相変わらず店や住居が並んでいる感じでしたかね。。
老神温泉へ向かう看板が有りましたが、かなり以前に訪れた事が有ったなあと想いながら進みましたね。。
そうしましたらけっこうあっさりと着いた感じでしたね。。
僕としては、なにか明確に「吹割の滝」の入口だと分かる感じでは無かったのですが、それっぽい店舗が並んでるので、この辺りかと分かった感じでしたね。。
もう夕方の5時過ぎくらいでしたので、沼田市街地辺りは少し道が混んでいた感じがしましたけれど、ここまで早いものでしたよ。。
沼田IC辺りと言えば、日帰り専用として川場スキー場は好きで良く利用させて貰いましたし、この道は丸沼高原を抜けて、奥日光から戦場ヶ原へ向かう道として何度か使ったのを想い出しましたね。
そんな事で何となく進んで行くと「滝のおばーちゃんの店」と言う駐車場を無料解放している店があったので駐車させて頂きましたね。。
このような観光地の場合は、店舗の駐車場に駐車すると店に金を落として行けと言うルールが有ったりで、過去に訪れた時の記憶からすると、何かその印象が最も強く残った滝観光地だったのですが、そうでも無い感じなんですかね?
気になり調べますと。。
まずどうも 「NPO法人吹割・滝の会」と言うのが運営する無料駐車場が普通車70台分が有ると言う事らしいですが、考えたら前の写真で僕がここら辺りが「吹割の滝」の入口なのかと判断する切っ掛けになった「滝の駅 吹割」と赤い字で書かれた三角屋根の建物が有る場所の事を言ってたらしいですね。。
しかし僕は、それなりに走りやすい国道なので、パッとしか見なかったので無料かどうか分かりませんで通り過ぎてしまいましたね。。
分かりやすい「NPO法人 無料駐車場」とかの看板も有ったらしいですが、全く気付かずで、この辺りは一期一会と言った事ですかね。。
しかし良い存在で有る事は確かかと想いましたね。。
そして他には普通乗用車100台/大型車30台分の駐車場が有り、そこから道路を横断せずに滝の入口まで3分で行ける地下通路が有ると言う「ドライブイン伽羅 」 さんが有るらしいですね。。
昔からの老舗店でいい場所をものにしている民間店舗のような感じですが、この「吹割の滝」を訪れる時は、いつもこの店舗の手前で駐車してしまっているので、大きな店舗らしいですが、全く記憶に無いんですよね。。
今回駐車したのも、この店舗の手前の「滝のおばーちゃんの店」ですからね。。
そして「吹割の滝」が落ちる片品渓谷の下流を渡る吹割大橋手前の信号の手前右側辺りに有る10台分の市営駐車場と言う事ですが、僕は吹割大橋を越えた先でやっとこの辺りが「吹割の滝」の入口辺りだと気付いたし、そんなに大きい駐車場では無いので、全く気付かなかったですね。。
どうも「吹割の滝」には、無料、普通車500円の有料駐車場、500~1000円の商品券と引き換えにした駐車場、と3形態有るらしいので非常に微妙となるみたいですな。。
この辺りの事は何か市や組合などによって調整し、一体となった観光への取り組みは出来ないものかと想ったりしましたが、土地がらみの事は難しいところなんでしょうね。。
とりあえず今回の訪問は、平日の夕方の5時過ぎだったせいか、どこの店も店仕舞いしている感じで誰一人声もかけられなかったですし、開いてる店が有ったのかも記憶に無いですけれどね。。
とりあえず「滝のおばーちゃんの店」の駐車場に車を止めさせて貰い入口を探すと、道の反対側に遊歩道入口の看板が有るので向かいましたが、想い出しますと僕は「吹割の滝」を訪れた時は、いつもこの辺りに車を駐車して、いつもこの入口から滝に向かっているような気がしましたね。。
無意識のうちにパターン化するものだと、自分の単純な行動について改めて気付かされた次第で有りました。。
事前に調べないと入口が幾つ有るのかとか、全体がよく把握出来ないものですが、僕はこの入口からしか向かった事が無いので、久し振りに通ると何となくこんな感じだったなあと想い出したりしましたね。。
昔ながらの店を過ぎて降って行きますが、そんなに店が乱立している感じでは有りませんね。。
進んで行くと比較的に新しそうな公共トイレみたいなのが有りましたが、年間約80万人とかの観光客が訪れるみたいですから、トイレは大事でしょうな。。
国道120号線の起点は日光東照宮の前に在るような神橋交差点となりますが、日光市の年間観光客数は全国3位だかの約1150万人。。
対して反対の起点となる沼田市は約300万人辺りかと想いましたが、なかなかこちらも頑張ってるんじゃないでしょうかね。。
軽く観光滝に有りがちな、何となく舗装された坂を降って行きますね。。
渓谷の案内板などは随所に有った感じでしたね。。
何かチョークで描かれたような白線が、この地をフラッシュバックさせる最大の要因にもなりましたね。。
改めてこの地の地図を拝借させて貰いまして考えました。。
どうも片品川の右岸に渡って戻って来る周遊コースが有ると言う事だと。。
もう夕方の5時半くらいでしたが、距離的には2km強くらいで整備された道でしょうから、7月なら日が暮れる迄には間に合うと言う感じでしたね。。
ここで想いました。。
過去に来た時は「鱒飛の滝」と「吹割の滝」の間の遊歩道しか歩いていないスポット観賞でしたが、今回はこの「片品渓谷」を卒業するんだと言う気持ちで一回りしようと。。
そう決心しましたね。。
進んで階段を降りて行きますね。。
(遊歩道は滑りやすいので、白線やロープより前には出ないで下さい。)
などの危険注意を促す看板が目立ちましたね。。
白線でこの地をよく想い出したのはこの為でした。。
しかし地図を見て想いましたが、この地は「吹割の滝」だけでは無くて、「鱒飛の滝」や奇岩やらも観られる渓谷を観賞するのが旨なので、ここから周遊コースに入るのがベストだったんじゃないかと想いましたね。
やはり下流から観て行くのが良いですし、それならば最下流方面の市営駐車場からかとも言えますが、それだと国道歩きスタートで興を削ぐところも有りますからね。。
国道歩きは最後に駐車場へ向けてで良いと。。
そんな事を想いましたね。。
そうすると、とりあえず片品渓谷に降り立ちましたね。。
「鱒飛の滝」のすぐ左岸と言う感じです。
何かこの渓谷は巨大な一枚岩の上を延々と水が流れていて、「鱒飛の滝」と「吹割の滝」の箇所で段差が創られていて滝と呼ばれている感じがしますね。。
コンクリートの遊歩道が渓谷ののっぺり平坦な岩沿いに続いて行きますが、岩と遊歩道の仕切りは無くて、岩の中程に赤コーンにロープを張って、境界線を設置しています。。
こちらはこのような状況の遊歩道であるためか、滑落事故が多く、何かと注意勧告が多い場所となりますが。。
今回はDangerの看板が置いて有りましたね。。
とりあえず今夏の関東は、梅雨にあまり雨も降らずと言った感じでしたし、今回の片品渓谷の水量は少ないかなと言った感じでしたね。。
「鱒飛の滝」は公称落差15mだかで幅は6mだがらしいですが、何か滝と言うよりは狭まった急流箇所と言った印象で、落差は5mくらいの感じがしますね。。
しかしこの「鱒飛の滝」は何か急流としての迫力が強烈に有った印象ですね。。
この片品渓谷は「吹割の滝」の上流の浮島だかが在る辺りで川幅が約250mにもなる訳ですから、その水流が幅6mに狭まって流れ落ちるなら、それはそれは強力なものじゃないかと言う事ですね。。
そしてこの滝はコンクリートの遊歩道からではいまいち観え難いので、どうしても岩の部分を近付いて行く事になると言う、危険を孕んでいる滝だと言う事でしょう。。
例に漏れずに、今回もロープのギリギリまで近付いて行きましたが、今回はやはり水量が少ない感じでしたね。。
しかし水量が多い時に来た過去の印象では、僕は「吹割の滝」よりこの「鱒飛の滝」の方に迫力を感じた次第でしたね。。
ここは以前に訪れた水量が豊富な時の写真を載せますが、何か流れがズドドドーッと突き刺さるように落ちて下流で白い沫となって渦巻いている感じでしたね。。
片品川を遡上した鱒(ます)が滝の段差を上ろうとして懸命に飛び跳ねることから呼ばれるようになった「鱒飛の滝」には、滑落したらまず助からないであろうと言う禍々しさを感じたものです。。
この滝は上流の「吹割の滝」が東洋のナイアガラと呼ばれているとしたら、中国の黄河の狭まった場所を落ちる「壺口瀑布」にタイプが近いのかも知れませんね。。
この写真でも皆様ギリギリまで近付いていますが、落ちた方もいるんでしょうね。。
上流に向かって行きますと、先には奇岩と言われる岸壁群が観えますね。。
この渓谷で危険と言われているのは、先程の「鱒飛の滝」から「吹割の滝」を過ぎて上流の「浮島」にかかる「浮島橋」手前までの水流ギリギリのコンクリートの遊歩道部分かと想われますが、傾斜は緩やかですな。。
ここで改めて片品川の事を考えますと。。
群馬・栃木県境の標高2163mの黒岩山・標高2141mの鬼怒沼山西麓に源流にして、尾瀬沼からの流出水や尾瀬の山々の沢を集めて全長60.8kmを流れているらしいと。。
その中流域に「吹割の滝」が在ると言う事ですかね。。
そして「吹割の滝」を中心とした奇岩などが続く景勝地を「片品渓谷」と名付けていると言う事なんでしょうね。。
そしてその後に片品川は。。
心霊スポットで有名な園原湖に水を貯めた後に、河岸段丘面上にできた人口5万人の城下町である 沼田市街を流れ、昭和村辺りで利根川に合流すると言う感じでありますと。。
そんな感じで進んで行きますね。。
振り返り「鱒飛の滝」上流の渓相を観ると、穏やかな流れと言う感じですな。。
こちらの渓谷は全体的にツルツルして丸まった形状の岩に観えますが。。
先ずはなんでもこちらの渓谷は、約900万年前に起こった火山噴火に伴って発生した大火砕流が冷えて固まった溶結凝灰岩と呼ばれる岩石からできているらしいと。。
その後に紆余曲折を経て。。約1万年前頃から凝灰岩や花崗岩の川床上の岩質の軟かい部分を片品川の流れが浸蝕し、多数の割れ目を生じ現在の形になったらしいと。。
渓谷には甌穴や河岸段丘などを含めた河川に特有な地形が観察できるらしいと。。
最初に訪れた時は「吹割の滝」だけかと想って来たのですが、色々と1.5kmだかの片品渓谷の中で観どころが有ると言った感じですな。。
ここも以前のけっこう水量が有る時の写真を観ると、落ちたら危ないんでしょうね。。
なにかツルツルした渓相ですから流されて急流部分でどうしようもなくなりそうですな。。
なにか赤みを帯びた岩色が観られますが、陸上で変質した凝灰岩は、酸化作用でピンク色や赤褐色を帯びると言う事らしいから、そう言う事なんでしょうかね。。
進んで行きまして奇妙岩が連なるポイントを通って行きますね。。
これがこちらの河岸段丘かと言う景観ですが、ここはなかなかの観どころかとは想いましたね。。
なにか横削れの無い、福島県の「塔のへつり」と言った感じに観えましたが、まあ同じ河岸段丘にはなりますからね。。
まるで湯槽みたいに観える甌穴も散見されるところですね。。
しかしこちらには「般若岩」に「獅子岩」と名称が付いた岩が在ったらしいですが。。
「般若岩」と言うのは何となく分かったのですが、「獅子岩」呼ばれるのは何がどうなのか全く理解出来なかったですね。。
まあこの手の判別は苦手としているところなんですが、「般若岩」は何だかそんな顔のように観えるなあとは想いましたよ。。
そんなんで進んで行きますと、コンクリートの遊歩道が無くなり、「吹割の滝」が落ちる広い一枚岩の左岸を歩く所となりますね。。
何だかこんなのっぺりした岩の丘陵大地を歩くのも味が有るなとは想いましたね。。
「吹割の滝」は溶結凝灰岩の割れ目に沿うような溝が数10mに渡って続いていて、三方から河水が流れ落ち、独特の滝となっていると言う事らしいですが、どうしても白線ギリギリまで近付いて観る事にはなりますね。。
しかし危険防止の白線と言いますが、この白線は警告にはなれど、防止にはならないとは想いましたね。。
以前はロープは無かったかと想いましたが、防止と言うならば、まだこのロープを2本線とかにしてピーンと張った方が防止になるかとは想いましたけれどね。。
この日は水量も少なく、晴天で岩の滑りも無くて危うさは少なかったかと想いますがね。。
何だか一枚岩に在る甌穴のポットちゃんに水が貯まっている箇所が。。
ここにも然り気無くホワイトラインが囲ってる。。
もう少し貯まって深くなれば危険と言う事かなと。。
しかしここは甌穴プールなどとして売り出せばいけるんじゃないかとか、一瞬想ったりしましたね。。
そんな岩の大地を過ぎると、また河川ギリギリのコンクリート道が死と生の結界のように描かれるホワイトラインと一緒に上流へと延びていますね。。
想い出して来ましたよ。。
この日はまだ水量が少なかったからそうでも無いですが、水量の多い時は、このコンクリート道に溢れんばかりの水流が押し寄せていたのをですね。。
そんな事を考えますと、この「吹割の滝」と言うのは日本で1番死亡事故発生数の多い危険な滝なのかも知れませんね。。
どうも調べると滑落事故が多発しているとか。。
やはり年によって100万人に迫る観光客が訪れる場所ですから、この滑床のような地形に密接した遊歩道は危ういと言えるのでしょうね。。
コンクリート道を進んで行くと、上流から「吹割の滝」を観る感じになりますね。。
こちらでは滑落注意の看板の他にも、注意を促すアナウンスや土日祝祭日などには警備員を配しての対策も取られているみたいですが、他に何とかならなかったのかとは想いましたがね。。
しかしどうも現場に柵を設けたりしたいところですが、天然記念物のため現状変更が難しいだとか、設置しても春先の水量の多い時期に流されてしまうだとかでなかなか出来ないとか。。
どうもこちらの「吹割の滝」を含む片品渓谷一帯の31.8hは1936年12月16日に国指定天然記念物に指定されているらしいと。。
国にとって芸術上または鑑賞上価値の高いもので有り学術上価値の高いものと言う事なんですな。。
そうなりますと、遊歩道としてはコンクリートと言うのは最悪の形態かとも想いますので。。
元々この天然記念物となる浸食した岩の河岸を砕いて設置したようなコンクリート道を造ったのが、根本的に間違いであったかと、ふと想ったりしましたね。。
とりあえず以前の写真を載せたりします。。
しかし。。じゃあどうすれば良かったかと言う話になりますが、これがなかなか難しい話なのかとも想いましたよ。。
じゃあこのコンクリート道の場所に手摺を伴う木道でも造れば良かったかと言うと。。
こちらは河川の浸食が進み勾配がゆるやかになると、河床よりも両岸を削る力が強く働くためにできる特徴的な地形だと言う事で、頑丈なコンクリートじゃないと破壊が頻発して仕方無いと言う事になるんでしょうね。。
ならもう少し離れた、水流の限界域を越えた森林域に遊歩道を通すかと言うと、河岸段丘の地形は厳しいし、何とか造ったとしても、結局こちら側の地形を壊す事になると。。
そして造れたとしても、樹木が邪魔をするし、渓谷の幅が広いため角度的に水流部分が観えなくなってくるかと。。
なんにもまして、遠くからでは観光客受けが悪くなり、客足に影響しかねないのかも知れません。。
もちろん反対岸は奇岩が連なる名勝地ですから造れる訳が有りません。。
けっきょく完全なる安全と耐久性を考えた場合は、周遊する場合の帰路となる反対岸のように、名勝地の上の森林の中を通す道のようにして造るしかないと言う事で、それではこの地域の自慢となる名勝地を遠望でしか観れないと言う事なのかと。。
昨今地方はインバウンドを兼ねた観光産業に活路を見出だそうとする中で、その様な安全対策に振る事は地域の財政にも影響しかねない問題となり難しいのかと。。
そんな妄想に駆られましたね。。
僕としてはそう考えた結果として。。
とりあえずコンクリート道の川側だけに、部分箇所が壊されても付け替え可能な鉄製のポールを設置し、チェーンを最低3層式で取り付けておくのが良いかとは想いましたよ。。
滑って転んでも落ちない間隔を必須としてですね。。
あまり低い位置だけだと、引っ掛かって転落なんて事になれば本末転倒ですし、子供とかもいるでしょうから、其れなりの密な間隔と高さが必要でしょうね。。
しかし問題となるのは「吹割の滝」と「鱒飛の滝」付近の恐らく天然記念物の一枚岩の上を歩く部分となりますが、ここはもう手の施しようが無いのでしょう。。
観光客に踏み荒らされて形は変われど、安全対策用の工事による変化は認められないのでしょう。。
そうなると警備員を配置して注意を促すと言う事ですが、なかなか常時徹底するのは難しいのかもしれません。。
どうしても滝に近付きたい心理、はしゃぐ子供、傍若無人な若年層グループ、あるいはお年寄り、酔客、雨後の滑りや豊水期のうっかり引き込まれ。。
「おっ、もう少し近寄ってみよう。。ツルッ」
何十万の人間が訪れれば、何らかの事故はこれからも有ると想えてなりません。。
しかしそれならば日常の交通事故が無くならないのも同じかも知れませんね。。
とりあえず其れなりに注意勧告はしているのだから、自己責任と言える範疇に入るところかとも想います。。
しかし例を上げれば。。
事故が多発したりしますと、沖縄県の「タナガーグムイの滝」のように閉鎖に追い込まれたりするかも知れません。。
そうなったりしましたら、せっかくの名勝地も宝の持ち腐れとなってしまいますので、これからのこの地の安全を祈願したいと妄想したりしましたね。。
進んでいきますと、たたみ千畳ほどの広さを誇る浅い河床となる観賞ポイントの「千畳敷」辺りを通る事になりますね。。
なにか下流域の広さを感じさせましたが、比較的平坦な岩の間をゆったりと川が流れていますね。。
しかし僕は今回の3回目の訪問で、初めてこちらの案内図をまともに見ましたし、初めてこれより先に歩を進めるのでした。。
その結果を振り返りますと。。
「浮島」と言うのは何となく名は知っていたのでしたが、今までは「千畳敷」の最手前辺りに在る雑草が生えてる小島みたいな所の事かと想ってたのですが。。
進むと、ここまでで渓谷ギリギリのコンクリート道は終わり、階段を上がって行くと。。
大半の方はここから国道方面に出て引き返すとか、そんな感じなんですかね?
僕は過去に訪れた時は、コンクリート道を引き返して、もう1度片品渓谷の景観を戻りながら観て帰りましたけれどね。。
とりあえず今回は周遊すると言う事で、浮島橋とやらに向かいましたね。。
そして定められたレールの如く浮島橋を渡って行くと。。
浮島橋は全長120mで1990年に開通したらしいですが、なかなか頑丈な吊り橋と言った感じでしたかね。。
橋の袂辺りの岩には穴が観られたりで気になりましたね。。
浸食した岩場なんだと改めて想ったものでしたよ。。
観上げると断崖の上に建物が。。
崖上にはすぐ国道120号線が通って店舗が立っている訳ですからね。。
見る限りだと「吹割の滝展望台 見晴屋」さんだとか「吹割展望台 六角堂」などが有りますが、こっちは行きませんでしたね。。
国道120号線方面から「吹割の滝」の俯瞰はしませんでしたが、12月中旬~3月下旬には渓谷は閉鎖されるみたいですから、冬景色を観たりするには重要なのかも知れませんな。
「浮島橋」の真ん中辺りから下流の「千畳敷」を観下ろしますな。。
優雅な眺めと言ったところですかね。。
写真のやや右下に在る起伏の有る岩2つが「夫婦岩」なんですな。。
これも今回初めて知りましたね。。
まあこの手の名称の岩は各地に在る感じですかね。。
反対の上流側も観たりしますと、ゆったりした流れの景観が続いていますな。。
もう18時近くになってきて誰もいない感じで、優雅に観れましたね。。
とりあえず赤松の巨木に覆われた 「浮島」に着くと「浮島観音堂」が在ると言う事で、賽銭箱に5円を投げ込み鐘を鳴らしましたな。。
観音堂は平安初期の795年に観音不動昆沙門大師が創設し、1469年に小海住真海師が本尊を再興、さらに1534年には御堂を改築したと。。
その後老朽の為に1984年にほぼ原型のまま新築され、その後1990年に浮島橋開通ともに観音堂も新築され現在に至っていると。。
創ったのは日光東照宮の有名な「眠り猫」をはじめ各地で数千の彫刻を完成させた名匠・左甚五郎でありますと。。
毎年4月と10月にはそれぞれ春祭りと秋祭りが行われ、秋の浮島観音祭りでは山伏による護摩炊きとして大願成就されると。。
「吹割の滝」の滝壺にも昔から竜宮へ通ずるといわれていた伝説の話が有りますし、色々有るもんですな。。
そうしましたら次に、浮島の先となる全長140mの「吹割橋」を渡りますと。。
こちらからまた違う角度で「千畳敷」などの下流の風景を観ると。。
またまた上流も観渡しまして。。
微妙に違う景色を観ながら進みましたね。。
そうすると案内板に広場と記載されている場所に着きますが、何だか鬱蒼とした雰囲気がしましたね。。
けっこう緑が溢れてボウボウしていましたが、東屋とトイレが有りましたかね。。
もう日が影って来てる感じでしたしね。。
遂に反対岸に降り立った感慨深さを感じながら。。
とりあえず当初の目標通りに「吹割の滝」を卒業する気持ちで周回ルートを進みましたね。。
鬱蒼とした森林の中に階段が延びていましたね。。
何だか薄暗くなってきて、禍々しい雰囲気がしましたよ。。
右岸から戻る道を進みますが、廃墟となった店舗を横切って行きますな。。
やはりこちら側まで来る観光客は少ないのかも知れませんな。。
川幅が広いのが仇になったのかも知れませんね。。
もう寂しい寂しい。。
片品川からけっこうな高い位置を進んで行く感じですが。。
なにか石碑が並んでいるなと想ったら。。
「全国ふきわれ俳句大会」なるものが有り、優秀作品の句碑が並ぶ「詩のこみち」と言う場所でありますと。。
有名な五七調の郷土かるたである「上毛かるた」が有りますし、盛んなんでしょうね。。
しかし何か句碑が延々と並ぶ道は渋く感じましたね。。
そして歩いて行くと、遠望で俯瞰する第1~第3までの観瀑台が有りましたが。。
たまに「吹割の滝」の紹介で観る写真はここから撮ったものなのかと、何だか妙に納得しましたし、こちらを歩いた1番の収穫だったと言えたのかも知れませんね。。
こうして観て考えますと、「吹割の滝」は東洋のナイアガラと言われたりしますが、世界3大瀑布と言われる滝の中では、形的にはその狭窄した割れ目を落ちると言う事で、ビクトリアの滝
」が最も似てるとは一瞬想いましたね。。
しかしどうも「ビクトリアの滝」は1方向から流れが落ちている感じなので、3方向から流れ落ち、「ナイアガラの滝」より狭い底に落ちているように観える「イグアスの滝」が最も似てるのかと想ったりもしましたね。。
まあこの手の幅広い滝はナイアガラと冠されるのが常で、どうでもよい事ですけれどね。。
「吹割の滝」は今も年に7cmほど浸食しているらしいですから、そのうち「千畳敷」辺りも浸食されて逝くんですかね。。
2000年にはNHKの大河ドラマ「葵 徳川三代」のオープニングに起用されたと言う事で、その宣伝効果はたかかったんでしょうね。。
そんな事を考えながら観させて貰いましたよ。。
しかし時期的に緑が繁りまくるのか、いまいち観難い感じでしたけれどね。。
とりあえずこの時は、この第1観瀑台が最もよく観えるところでしたよ。。
途中けっこうな絶壁の横を通りましたが、観処の1つとして記載されている「屏風岩」はこの上の辺りなんですかね。。
しかし遠望となるコンクリート道の方面からの「屏風岩」そのものの景観は、忘れていて全く記憶に無いですね。。
でも写真には写っている感じでしたかね。。
そうして何だかんだでけっこうな山道って感じの道を進んで来て、天狗山だかへの登山口と分かれて降っていく階段を進みますね。。
其れなりの階段を伴う降りですから、もうひと頑張りと言う感じですかね。。
夕暮れ時で鬱蒼とした感じでしたが、紅葉時はカエデやケヤキやモミジが綺麗だと言うし、良い森林浴になるのかもしれなせんね。。
階段を降りて進めば 十二様と呼ばれている十二坐神社が在り、国道120号線に出ると。。
ここから国道120号線沿いを吹割大橋を渡って戻れば5分くらいで「滝おばーちゃんの店」の駐車場に着くと言う感じでしたね。。
市営駐車場が近くに有りますが、考えると市営駐車場に駐車して、こちらから逆方向で「吹割の滝」を訪れるのが良いとも想ったりしましたね。
でもいきなり登りの階段では疲れるのかとも想いますし、難しいところですな。。
まあ1周して小1時間と言う感じで、何だかんだで疲れたなと想いながら車に向かいましたよ。。
そして最後に国道120号線に掛かる「吹割大橋」から片品川を観下ろすのでした。。
観下ろすとなかなか渋いゴルジュ地帯と言った趣。。
とりあえず観光滝であろうと、周回コースって疲れるなと、其れなりの達成感を得て帰路に着いたのでした。。
最後に。。
この「吹割の滝」は完全な観光滝だと言う事で、観光客気分で訪れたところで有りますが、滝とその渓谷の景観そのものは特異で有り、観る価値は有るのかとは想えますね。。
僕としましては「鱒飛の滝」から「吹割の滝」までの奇岩を伴う景観は印象に残っていますね。。
もしこの渓谷が秘境と呼ばれるなかなか辿り着けない場所に存在していたらかなり感動したのかも知れません。。
しかし今回は水量が少ない感じがして、いまいち寂しかった。。
僕としてはやはり、水量が多くなる雪解けの時期に訪れるのがベストかとは想います。。
この滝、そして渓谷は、何かその流れの強さを楽しむ全体として、広大な渓流瀑なのかと僕は想っています。。
ですから東洋のナイアガラとか言うけれど小さいとか考えずに、全く違うものであり、違う観方をするべきかと想いますね。。
しかしその豊水期の流れが危ない危ない。。
これから先にこの滝と渓谷で、どれだけの事故や災難が訪れるのかが気になりますね。。
そんな事も有りまして、これから先も「吹割の滝」の事は密かに注目はしていますし、時間が有れば最豊水期を狙ってもう1度訪れられたらと言う事で、終わりたいと想います。。
住所
群馬県沼田市利根町追貝
駐車場
公式の無料なら 市営駐車場 普通車10台、 NPO法人吹割・滝の会の駐車場 普通車70台、ドライブイン伽羅の駐車場 普通車100台
その他の民間店舗駐車場は様々
問合せ
沼田市 総務部 利根支所 観光係 0278-56-2111