愛知県蒲郡市に在ります「蒲郡ファンタジー館」は、とんでもない貝殻の数が一部で話題になっていましたので、前々から気になっていたのですが、2010年に閉鎖されて行けずに終わり、残念に想っていました。
しかし2014年7月にリニューアルして復活されたと言う事で、今年2017年の正月休みの3日に、やっと伺ってみる事が出来ましたね。。
基本的にこの様な珍スポット扱いされる物件は、閉鎖後にリニューアルして復活と言うパターンは、あまり聞かない話なのですが。。
碧南市の食品卸業者「かね高」 の元社長の杉浦巧氏が、運営を断念し、取り壊しが決まっていた蒲郡ファンタジー館を引き継ぎ、復活させたらしいですね。。
やはり地元でも一目置かれ惜しまれる、世界に類を観ない素晴らしい施設だと言う後押しが有ったのかも知れませんね。。
リニューアルして「竹島ファンタジー館」となり復活した訳ですが、世界110か所から集めた大小5500万個の貝で創られ、2万個の青色LEDを使い演出した、貝のテーマパークと言う事ですな。
僕としましては過去に、浜名湖周辺は何度か行きましたし、名古屋市周辺は勿論何度も訪れていますが、その間の地域は国道1号や東名高速で通り過ぎるだけで、訪れる機会が無かったですね。。
なにかこの辺りと言いますか、広く言えば関東圏から愛知県迄の海岸沿いは、伊豆半島や愛知県先の紀伊半島のような半島以外は工業地帯と言う印象で、工場や市街地ばかりで自然環境は良好では無く、観光で訪れる場所も少ないと言う感が有ったのかと想います。。
しかしその様な場所には得てして興味をそそられるスポットが創られていたりするもので、その1つがこちらになると言う事ですかね。。
この時は新城市の方面を観光後に向かいましたが、通常ならいつものように、国道1号のバイパス群を疾走して、境川の交差点で国道23号のバイパスに乗り換えて向かえばシンプルに着けますね。。
ただ時間によっては渋滞しそうな路線ではありますがね。。
三河湾沿いには殆んど初めて訪れさせて貰いましたので、なんだか新鮮でした。。
こちらには三谷温泉、形原温泉、西浦温泉と言った温泉郷が有り、途中に三谷温泉のアーケードを含める看板や鉄筋コンクリートの大きな温泉宿が印象に残りましたね。。
港やヨットハーバー、田畑や五井山等の宮路山脈の山並み、店舗併用住宅の商店街。。
途中で「ラグーナ蒲郡」改め、「ラグーナテンボス」を横切りましたが、この辺りで既知の物件としましては、こちらが筆頭でしたね。。
なんとなく1度は訪れたいと想っていましたが、其れから耳にする事は無く、愛知県、蒲郡市、トヨタ等が出資した蒲郡海洋開発と言う120haを埋め立てて造った第3セクターの経営は傾いているのではと心配しましたが、ここに来てHISが買収し上手くいってるらしいですね。。
まあ。。この先は判りませんけどね。。
いきなり訳の判らないオイルショックだとか言って経営圧迫とかしたりして。。
それは冗談として、一時期はテーマパークや遊園地に行き尽くしていた時期も有りまして、こちらの「ラグナシア」なる遊園地も考えましたが、未踏の場所でありましたね。。
今だに訪れていないのを悔やむ気持ちで横切って行きましたが。。
風になびくパームツリー。。しかしなんだか場末感が漂う哀愁の地であると。。
いやしかし、この地が特別に悪い訳じゃないですよ。。
僕の棲む近隣の竹島じゃなくて江ノ島辺りも同じ様なものでしょう。。
でもどちらかと言うと、温泉地でもあるからか熱海や伊東に近い感じがしましたが、こちらの方が住宅が沢山有り、平坦で街としての比重が大きいのかと感じるところでありました。。
しかし色々と目を光らせていたつもりでしたが、肝心要の蒲郡市のシンボル的な印象が有ります竹島の風景は観過ごしたのか、記憶に有りませんね。。
なんだか「竹島ファンタジー館」から歩いてすぐの距離じゃないですか。。
盲点でしたな。。
そしてその竹島の名を冠する「竹島ファンタジー館」ですが。。
正にラグーナテンボスの如く。。
いやそれ以上に素晴らしい、こちらは休業から新たな経営で復活を遂げた「竹島ファンタジー館」。。の駐車場に辿り着きましたね。。
新しくなり以前の寂れた外観の趣は少なくなったらしいですね。。
外観的には、なんだか僕には以前訪れた、沼津深海魚水族館に近い印象を受けましたね。。
入口に立つと新しいパネルなどが張られてる感じなんですかね。。
2階にあった海底レストランと言うのは消防法の問題とかで使われていないと言う事でしたね。。
しかし道向かいには10年間閉まっていた店舗を同資本が改装してオープンした、海産物を売ったり食べたりの「とまりん」なる店も有って美味しそうじゃないですか。。
こりゃいいや。。
向かって左の記念写真を撮る場所なんかは昔のままに近い場所なんでしょうね。。
向かって右は見学後の土産コーナーに有る出口専用の自動ドアですかね。。
中に入ると勿論受付ですね。。
あざとくネットで検索して見付けたクーポンで、1000円→800円だかで入場させて頂きましたね。。
以前の寂れた秘宝館的な如何わしい感じは減少し、子供も楽しめる家族向け志向に変わったらしいですね。。
僕は初めて訪れさせて貰っていますので、比べられないですが、入口は子供向けに観える感じもしましたね。。
青を基本とした、アニメ的な文字やキャラクターのパネルを使いリニューアルさせた感じですかね。。
とりあえずドキドキしながら入りましたね。。
館内マップですね。。
さっさと観れば直ぐに終わってしまうのかも知れませんが、ミニシアターを確りと観て進めば最低約40分はかかる筈らしいですね。。
嵌まってじっくり観入れば、更なる時間を費やせるのかも知れませんが。。
入ったら先ずはミニシアターを観ると。。
マスコットキャラであります、プリンセスのミシェルと騎士のガマゴーの二人と一緒に海底冒険しながら、4ヶ所のミニシアターを観て、5ヶ所のキャラクターを覚えて、最後に正解のスタンプを押すと景品が貰えるスタンプラリーを行っていると。。
このアトラクションに関しては、僕は殆んど頭に入れる事無く、貝と仕掛けの観賞に徹してしまいましたね。。
海底冒険に行くだとかのストーリーは全く知らないし覚えてませんね。。
正月ですし家族ずれのお客様もちらほらいましたね。。
床にもガラス張りで作品が飾ってありますね。。
とりあえずお客様が去った後に座ってゆっくりしましたね。。
進んで行きますと、成る程これはこれは沢山の貝や珊瑚が使わていて、なかなかですなと言った感じでしたね。。
青色LEDを使ってると言う事で確かに幻想的でありましたね。。
以前はもっとカラフルだったらしいですが、これはこれでね。。
LEDの方が初期投資は掛かるかも知れませんが、後々のランニングコストが押さえられるかと想われますかね。。
約600種類28万個の貝と珊瑚を使ったバンブーアイランド号ね。。
前半の展示では、日本で公開された貝では最大の大ジャコやらが、逆にシンプルですが、僕には印象に残ったりしましたね。。
なんだかとっても貴重そう。。
しかし愛知県は、アサリの漁獲量なんかは、全国のシェアの過半数占めるくらいダントツトップらしいじゃないですか。。
なんでも三河湾は湾口部が狭く水の出入りが鈍い閉鎖性水域で、平均水深9mと言う天然の干潟が残っていて、栄養が留まり光は届いてと言う好条件が効いているのだとか。。
そうは言いましても生活排水等の影響も有り、窒素やリンが増え、富栄養化になり、プランクトンが増え、赤潮が発生してと。。
海は汚れの問題がやはり有るみたいですね。。
このような地形は栄養も汚染も留まりやすい、と言う感じなんですかね。。
そのような事を考えますと。。
この大量の貝やらは何処から調達したのかと言うと、世界110ヵ所の貝を集めたと言うのも本当だとは想いますが、地理的状況からしまして、現地で調達した貝が大半じゃないのかと想いましたけれどね。。
近隣には「貝がら公園」とかも有りますしね。。
浅はかながらに、そんな事を考えましたよ。。
壁にも一面に貝が張り巡らされている感じで、確かにグロテスクに観えるところはありましたね。。
床にも屋根にも非常口にも、至るところに貝が夥しく飾られていたかと想います。。
館内はフラッシュ禁止ですが、写真は撮って良いので沢山撮りましたね。。
ここは撮影ポイントだとか書いてあったような気がしましたが、別に何処もかしこも撮影ポイントに観えましたね。。
花を模したら作品も多数観たような気がしましたが、けっこう綺麗なもんですね。。
もうこの辺りはどっちが先で後でとか、あまり記憶に無いですね。。
こちらのミニシアターは5分35秒有ったらしいですが、なんだか海の中をぷよぷよするように酩酊しながら観入ってましたよ。。
真面目に映像を観る少年がいるのに、大の大人の僕が。。恥ずかしい限りです。。
こちらの人魚様も前は裸でしたが、水着を付けられたと言う話を聞いていましたので、確認しましたよ。。
なんだかでも、これは裸のままですね。。
イボイボが大きくて露骨に観えない感じだからですかね。
パウル・クレーの絵画をアッセンブラージュしたみたいなのとか。。
感心しながら観させて貰いましたね。。
しかし想い返せばここからが大仕掛けの本番かもしれなかったですね。。
(勇気の口)だとか言って、またおっきな貝が口を開けて在りまして。。
なんだか日本一とかじゃ無くていいのは勿論ですが、このおっきな貝が1つ欲しいなって想いましたね。。
買おうとしたら高いんでしょうね。。
とりあえず手を翳すと、先に延びる貝で出来た(光のトンネル)の光のパターンが変わるんでしたね。。
なんでも10パターン有るらしいじゃないですか。。
こちらなんかは以前よりパワーアップしていると言う声も聞かれますから痺れますね。。
ウワッと。。赤くなりましたよん。。
おっ!?
次は。。緑になりましたね。。
これは凄いや。。
次はなんと紫に!!
ここでなんだか外国人の方達と一緒に遊ぶ事になりましたね。。
インバウンド効果も表れているのかも知れませんね。。
さっさと通り過ぎて行く子供達を尻目に。。
ここは大人達の社交場。。
次はなんとなんと!!
極彩色かー?!
いやはや楽しみましたね。。
トンネルを越えたら相変わらずの夥しさ。。
しかしこちらからは青と言う訳じゃなく、さっきのトンネルの如く、赤やら緑やら色彩が増えたような感じがしましたよ。。
中央にクラゲが漂ってるみたいなのも綺麗でしたね。。
ここはぐるっと回って進んで行く感じでしたかね。。たしか。。
そうしたら貝を8万個使ったファンタジードラゴンがいたんですよね。。
これがまた凄くて、手前から歩いて行くとセンサーに反応して口から煙を吐くんですわ。。
いやいや見事に引っ掛かりまして、ドラゴンが口から吐いた火炎を浴びたみたいになってしまいましたね。。
向こうでお嬢ちゃんが真面目に見学している中で、大人の僕が死ぬ想いをしまして。。恥ずかしい恥ずかしい。。
自分の未熟さに打ちのめされた気分でしたね。。
皆さんも、もし行かれたら気を付けて下さい。。
ファンタジードラゴンの向かい辺りに鍵盤が有って、鳴らすと隙間が光り魚が観えたりするらしかったですね。。
これはなんだかいまいち覚えてませんね。。
他にもこんな可愛く不気味なイカちゃんと、サンドウォームみたいなのが口を開けて襲って来るみたいなのとか。。
そうしたらその先に、噂の竜宮城とか言うのが待ち構えてるじゃないですか。。
これはこれはと。。門を潜ろうとしましたよ。。
なんだかドキドキしましたね。。
しかしニューシネマ竜宮と言う事で、感動のストーリーが有るらしいですが、僕は全くそっちは気に止めて無く、覚えてませんでしたね。。
そうしたら。。うわぁ。。
これは大作ですね。。
なんとこちらは500万個の貝殻が遣われているだとかっ!!
なんだか500万個だとか5500万個だとか言われても察せられませんが、これは凄いですな。。
なんでも以前はマネキンの乙姫と小さい浦島太郎が回転してたらしいじゃないですか。。
気になり観ますと、回転する仕掛けは残っとりますかね。。
背景のイラストも無くなって、プロジェクターでアニメが上映され照明もあわせて変化すると言う事ですが。。
回転も観たかったなあ。。
しかしリニューアルした橋であります三連太鼓橋と言うような金虹橋は、実際に純金の金箔を施して作られていますから橋のきらびやかさはアップしてそうですね。。
渡ると幸せになると言う橋は、監視カメラが回っていて、傷を付けないようにと注意書きが設置されていまして、若干ですが本物の緊張感が走り厳かにも想えまして、壮大さに箔が掛かったかも知れませんな。。
先でカクッと右に曲がれば貝の張り付いた橋でホッとしましたね。。
でもこれはこれで創るの大変でしょうけれどね。。
魚が泳いでて竜宮城ですなあ。。
進みますと遂に最後の仕掛けゾーンと言える、貝の壁の回廊みたいな場所に行き着きますね。。
貝の壁以外は巨大な壁の鏡で、奥にはザーザーとした音と共に滝が流れ、床下は池のようになってますね。。
僕はここが一番インパクトが有りましたね。。
壮大な貝の壁には、ファイヤードラゴンよりでっかい感じのファンタジードラゴンだかと弁天様がおりましてね。。
貝のビッチリ感もここが一番凄く感じましたね。。
なんだかまたセンサーだかが働いて、一瞬暗くなったかと想うと、赤や青にピカッと光ってドラゴンが高笑いしながら御告げの言葉を響かせるんですね。。
なんだか。。笑う門にはなんだとか。。愛がどうこうだとか。。高笑いしながら、低いが響く声で話すんですな。。
後で知りましたが三河弁らしいですね。。
そうすると奥の滝の上の壁辺りに(愛)だの(笑)だのの一文字が浮かび上がるんですわ。。
なんだか壮大で圧倒されましたわ。。
何度か繰り返して楽しみましたね。。
しかし(宝)の字のパターンも有るみたいですが、これはこの時には出現しなかったですね。。
いやあ。。奥が深い。。
そうしたら奥に神社も在りましたので、三ヶ日に初詣も出来ましたね。。
そんなんで更に進みますと、なんだか貝は在りますが、また青色LEDだかで落ち着けるスペースに。。
チルアウト・ゾーン的な感じなのかと想ったりしました。。
そうしましたらプロジェクションマッピングを駆使した最後のミニシアターだかで光の演出が楽しめたらしいですが、覚えてませんね。 。
しかし竹島ファンタジー館のテーマソングまで有るなんて、やりますね。。
僕は積年の想いで訪れた「竹島ファンタジー館」に満足しましたよ。。
そうしましたら、次はいきなり真面目な博物館風の「貝と化石の展示室」だかに出まして、けっこうはっきりと分かる鮮明な化石等が有り、今度は真剣に見学してしまいましたよ。。
またこれが時間かけてしまいました。。
更に最後は土産屋コーナーとかで、一部話題の坂上忍主演の映画のVHSビデオの販売も確認しましたよ。。
ミカンの掴み取りなんてやっていまして、何でかなと想ったら蒲郡みかんってこちらの特産品なんですね。。
知りませんでしたよ。。
また色々と貝に因んだ商品など有りましたが、もう目一杯ですな。。
気付いたら連れなんかは、ちゃっかりスタンプラリーやってたりしてビックリしましたね。。
しかし僕もこの地に来た想い出に、ちょうど良いくらいの大きさの貝の詰め合わせを買いました。。
700~800円位だったですかね。。たしか。。
これを握り締めて、まだ明るい空の下、貝の余韻に浸りながらこの地を後にしましたね。。やれやれ
最後に。。
この「竹島ファンタジー館」は、最初はこんなもんかなとも想いましたが、進むに連れて何だか凄いなと言う想いが強くなり、最後には十分納得すると言う感じでしたね。
やはり貝のトンネル以降のファイヤードラゴン、竜宮城、ファンタジードラゴンの流れが強烈だったと想いました。。
以前の「蒲郡ファンタジー館」の時は来た事が無かったので、ネット等で情報を拝見するだけの想像ですが、このような振り切ったテーマパークが昭和的な場末の佇まいで存在していたら、禍々しさは増してその手が好きな方達には堪らないでしょうかね。。
しかし僕はリニューアルした「竹島ファンタジー館」でも十分に楽しめましたけれどね。。
料金は大人700円から1000円に変わり、高いと言う声も聞こえますが、ならネットを検索すれば200円割引などが簡単に出てきますので、割引効かせれば良いし、スタンプラリーで景品貰えばちょうど良い値段になるんじゃないですかね?
しかしいったい誰があの貝殻作品群を創ったんですか?
今も淡々と創ってるんですかね?
2階の元レストランの場所は空いてるみたいですが、消防法の問題をクリアして更に作品を展示するなりなんなり、そのうち展開があるんでしょうかね。。
ファンタジードラゴンの上の方にも作品在るらしいですし、2階の営業してないレストランにも作品は在ったらしいし。。
そんな事ですが、今の経営の水産業を営む会社なら、「とまりん」でも自社の品が売れて相乗効果も生み出しそうだし期待できますかね。。
何れにせよ貴重な展示品も含めて貝のテーマパークとしては頂点とも言えるのかと想いますので、これからもずっと在り続けて欲しいと言う事で終わらせて頂きます。。
営業時間
9:00~17:00(3月~10月)、9:00~17:30(7月・8月)、9:00~16:30(11月~2月)
休館日:水曜日
料金 大人 1000円 小中学生 500円
愛知県蒲郡市竹島町28-14
0533-66-3888
無料駐車場 200台